尾瀬の花 コース案内047
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 上の渋沢温泉小屋分岐起点 


047:上の渋沢温泉小屋分岐〜下の渋沢温泉小屋分岐〜渋沢温泉小屋

このコースの見所・撮影ポイントは、

途中に林立する天然ブナの森

急坂の途中のエゾアジサイ群落
途中のミネウスユキソウ、オニノヤガラ、ツルアリドウシ
 などです。

このコースには、
公衆トイレが終点の渋沢温泉小屋近くに一ヶ所
水場は終点の渋沢温泉小屋の水道のみで、途中にも沢水は流れておりません。
ベンチ・木道は一ヶ所もありません。


尾瀬ヶ原の見晴(下田代十字路)から3.9km、御池から5.5kmに位置にあり、段吉新道燧裏林道と交わる上の渋沢温泉小屋分岐の標高は約1,450m、終点の渋沢温泉小屋の標高は約1,110m、標高差340mを下ることになります。下の画像の標識から急な下り坂が始まり、

足を痛めないように注意して下っていくと、下からのハイカーとすれ違うこともありますが、ほぼ全員が三条ノ滝を見てきた人達です。

5分も急坂を下った先に下の渋沢温泉小屋分岐(ウサギ田代入口)の標識が見えてきます。

岩だらけの悪路の先に標識

左折すると小さな湿原:ウサギ田代に直ぐに行き着き、渋沢温泉小屋へのコースはここを右折します。

下の渋沢温泉小屋分岐から渋沢温泉小屋への道は、それほど悪路ではなく、ブナの大木が生い茂る森の腐葉土で割りと柔らか目の山道ですが、木道は全くありません。

暫く下っていくと右手に思いも掛けない花が生えていて、7月中旬直ぐには花を咲かせております。それは至仏山の頂上近く(標高2,000m以上)に生えているミネウスユキソウで、全ての尾瀬の花図鑑には、至仏山系(至仏山〜小至仏〜小笠〜笠ヶ岳)のみで見られると記載してある花です。

ミネウスユキソウ

やがてオオカニノコウモリが群れて咲く斜面が出てきて、その先の急坂を下って行くと

また平坦な道となり、また急坂になってと交互に繰り返して、着実に標高を下げていきますが、やがて下田代などに多いオニノヤガラ(別名:ヌスビトノアシ)が、ツルアリドウシなどの珍しい花が次から次へと目に付くようになってきます。

やがて変った樹形をしたネズコ(クロベ)の大木が

目に付くようになってきました。やっと渋沢温泉小屋の標識が出てきます。

森の中では珍しい、ミヤマアキノキリンソウの黄色い小さな花が目に付きますが、直ぐ先で登山道は今までの割と平坦と違って一気に急な下り坂となり、

茶色の個所は全て下り坂

日光いろは坂のようにジクザグに下りていきますが、登山道脇には真っ青な花を咲かすエゾアジサイの群落が続くようになってきます。

エゾアジサイ

エゾアジサイの群生する急峻な下り坂を降りていくと、左手の只見川(全く姿は見えませんが)だけでなく、右手のの川音も大きくなってきました。グングンと標高を下げていくと右手の樹木越しに

渋沢温泉小屋の赤屋根

渋沢温泉小屋の赤い屋根が見えてきて、更に下り続けていくと登山道の両サイドに渋沢温泉小屋の看板が幾つも見えてきます。

やがて終点:渋沢温泉小屋分岐がに到着して、

左:ウサギ田代へ2.4km、右:小沢平へ3.0km

標識によるとウサギ田代から2.4km歩いてきて、小沢平には3.0km、天神田代には2.1kmとのことです。

渋沢温泉小屋

そこから右手には渋沢温泉小屋の建物が間近に見えます。


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