リンク
尾瀬の花図鑑 尾瀬と花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
オニノヤガラ ラン科 オニノヤガラ属 鬼の矢柄   別名:ヌスビトノアシ
九州〜北海道の山地・亜高山の樹林下などに稀に見られるラン科の腐性植物。

花の1つを盗人の足の形に見立ててつけた別名:ヌスビトノアシ(盗人の足)の方が、オニノヤガラ(鬼の矢柄)との名より納得しやすい名前である。
樹林下・林床に生えるラン科の植物と説明されるが、尾瀬では稀に湿原の中にも生えています。

尾瀬ヶ原:下田代の赤田代分岐(東電小屋分岐)付近のやや水気の少ない湿原箇所では、ニッコウキスゲのシーズンになるとポツンポツンとオニノヤガラが咲いているのを見かけますが、腐性植物ゆえ毎年同じ場所に生える訳でもなく、多少は場所を変えますから、分岐付近を丹念に探して下さい。

下ノ渋沢温泉小屋分岐(ウサギ田代分岐)から渋沢温泉小屋に下っていく人通りの少ない登山道脇には、ところどころでオニノヤガラを見かけた経験があります。

いずれにしても尾瀬でも珍しい植物で、山野草好きな方が、丹念に探さないと見つけるのは難しい植物です。