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京都国際マンガミュージアム

皆様、あけましておめでとうございます。

先月、京都国際マンガミュージアムに行ってきました。
場所は地下鉄烏丸線の烏丸御池を降りてすぐのところで、廃校になった小学校の跡地を利用したものです。 校舎は昭和4年に建てられたものだそうで、細かいタイル貼りの階段があったりして小学校にしては豪華な作りです。
午前10時から午後8時までオープンしていて、大人五百円で出入り自由。一階から三階まで部屋はいろいろあり廊下の壁に並んだ書架にびっしり入っているマンガ本は立ち読み自由。一階が少年漫画、二階が少女漫画、三階が青年漫画(レディースも含む)で、作者のあいうえお順になっています。
11時からギャラリーツアーというのがあります。一階の集合場所に行ったら平日でお客さんが少ないのか私一人。研究員一人とスタッフ三人と私、という甚だ贅沢なツアーをさせていただきました。 後からサイトを見てみるとスタッフはボランティアで、どうりでマンガが好きそうな人ばかりでした。
最初に案内された地下は書庫に漫画雑誌が詰まっているのがガラス戸越しに見えました。4月以降は登録したお客さんに公開するような話でした。廊下には、鳥獣戯画からはじまる漫画の歴史のパネルがありました。
一階から三階までの壁に「百人の舞妓展」といって、日本漫画家協会所属の漫画家が描いた漫画が貼ってありましたた。警備室の隣の壁を指して「これが竹宮さん」と教えてくれましたが、教えられないとわからない絵柄です。その隣にあった武田京子の描いた舞妓さんが私はとてもかわいいと思いました。
京都精華大学がやっているミュージアムだそうで、一階の部屋には学生が来てワークショップが開かれることがあるそうです。
二階には東京パックとか大阪パック、戦後に出た赤本、貸本漫画、いろんな雑誌の創刊号などの日本の漫画史的な資料があります。飾ってあるものの多くは手にとって読むことができます。最終的には全ページをスキャンしてデータ化し、ネットでも見られるようにしたいようですが著作権をクリアするのが最大の問題だそうです。
今は「世界のマンガ展」をやっていて、外国の漫画や日本の漫画の翻訳版などがありました。 話に聞いていただけで実際に見たことがなかったドイツの日本マンガの雑誌BANZAIとDAISUKIもありました。アメリカで出た、NANAの翻訳が載っているShojo Beatも。もちろんShonen Jumpも。オーストラリアのメルボルンの図書館にもマンガが置いてあって、その書架の再現がありましたが、その中にBANANA FISHの第一巻がありました。ポーランドで翻訳された池田理代子の漫画はポーランドが舞台の「天の涯まで」でした。ドイツでは日本漫画の影響を受けた図柄のドイツ人の漫画家がすでに出ていて、その人の作品も置いてありました。
三階で青年漫画の書架を見たところでツアーは終了し、エレベーターで一階の集合場所まで送ってもらいました。迷う人がいるそうです。

ツアーの後、目をつけた大島弓子の「ポーラの涙ペールの涙」を立ち読みしに二階に行き、しばらく読んでいたら「紙芝居がはじまるよ」とおじさんが木を鳴らして歩いて行ったので、すぐ後ろの紙芝居の部屋に入りました。懐かしいお菓子も売っていました。紙芝居の最後のクイズをあてておもちゃの指輪をもらいました。

今でも中高年のお客さんが多いそうですが、有名になったら客が殺到してジブリみたいに予約制にしなければならないかも、と言ったら研究員の方はそうなったら嬉しい、今は修学旅行生に来てもらおうかと思っている、とおっしゃいましたが、個人的には修学旅行の団体はやめていただきたい。今はまだ関西のリピーターを目指しているそうで 関西中心の宣伝のようですが、ぜひ関東でももっと宣伝してもらいたいと思います。

入り口にミュージアムショップがありますが現在のところまだ充実度が足りません。でも吉田秋生の文庫本を売ってたので嬉しかったです。

では、今年もよろしくお願いいたします。皆様にとって2007年が良い年でありますように。

2007年1月1日 とみた@管理人

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