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吉田秋生関連の記事


吉田秋生、あるいは作品についての特集

□「ぱふ」1979年9月号 「特集 吉田秋生の世界」清彗社

□「ふゅーじょん ぷろだくと」1982. 2 新年特大号 ふゅーじょん ぷろだくと
特集 吉田秋生

□「ぱふ」1989年11月号 雑草社

□COMICBOX 1990年9月 BANANA FISHと吉田秋生グラフィティ

□「月刊カドカワ」 1993年7月号

□「ぱふ」1994年7月号 BANANA FISH特集号 雑草社

□別冊ぱふ「コミック・ファン」1998.01号 雑草社
巻頭特集「吉田秋生 1977-1988」

□キネ旬ムック「マンガ夜話」vol.4  キネマ旬報社 1999.05.29
BSマンガ夜話1996.08.28放送の「櫻の園」誌上再録、および作品リスト、単行本リスト、
キーワードなど

吉田作品に言及している本、雑誌

□「ぱふ」 1980年5月号 「特集 青池保子の世界」清彗社
橋本治のまんが月評 「不条理月評官能日記@堕すなら五月」。以下抜粋

『はるかな天使たちの群れ』――― 前篇は舌を巻くほどのうまさ。ここに出て来るもの
こそが大学生であると言い切れるだけの的確さ。だから、ぼくはあのサングラス少年
が大嫌いだけれど許す。人間が生きていることに対して、許す許さないというセリフ
が吐ける筈はないから。
前篇の主役は黄菜子、そして後篇の主役は猿渡クン。吉田秋生は少年達の"願望"に幻想を託
し、すべては肩すかしを喰わされる。いいのかもしれない――― 現実の少年達は何
も気づこうとはしないのだから。でも僕は思う、今日子さんに翼をつけてしまうこと
は酷だと。前篇、絵のトーンは大友克洋を伺わせ、後篇、それは樹村みのりに変った。

□「ユリイカ」1981.07.10 青土社
総特集 少女マンガ
p32-49 橋本治「吉田秋生 ヒーローの秋」 カリフォルニア物語について

□「ぱふ」 1984年6月号 「特集 秋里和国」雑草社
「コミックス・レビュー・エクストラ」吉田秋生――― あるいは成長の彼岸

□別冊太陽 「子どもの昭和史 少女マンガの世界U 昭和三十八年――六十四年」1991.10.17 平凡社 「やわらかさからの脱出 新たなるスタイルに向けて」というページに
「カリフォルニア物語」灰色のリンゴと、「櫻の園」花冷えの扉絵。
米沢嘉博選「平成に読める昭和の少女マンガベスト百」の中に、
「カリフォルニア物語」とBANANA FISHが選ばれている。

□「MOE 」October 1994 少女マンガ大特集 白泉社
どうしてこのままでいられないのか
  文・川本三郎 櫻の園に関して

□"DREAMLAND JAPAN, Writings On Modern Manga" by Frederik L. Schodt 1996, Stone Bridge Press
Banana Fish: Romantic New-York Bad Dreams (BANANA FISH文庫版 6についているエッセイが
この部分の翻訳と思われる) (本全体の日本語訳は「ニッポンマンガ論」1998年、マール社)

□MOE特別編集「少女まんがゆめ王国」1997.10.29 白泉社
MOE October 1994 少女マンガ大特集 の時と同じ記事

□特集アスペクト41「この少女マンガが効く!」アスペクト 1998.04.08
「風の歌うたい」死にたくなった時に
「ジュリエットの海」もういなくなった人を思う時に
「BANANA FISH」ショックから立ち直りたい
「河よりも長くゆるやかに」誰とも話をしたくない時
「吉祥天女」復讐の鬼になって仕返ししてやりたい
「ラヴァーズ・キス」素敵な愛に触れる時
「櫻の園」あれも愛、これも愛・・・・・いろんな形の

□「コミックボックス」 August 1998 「特集 20世紀の少女まんが」
戸惑いながらも前向きに生きる若者たちに感じる快さ(大西赤人)
「河よりも長くゆるやかに」に関して

□「名作コミックを読む」小学館 1998.08.20
p125-157 吉田秋生を読む
青春グラフィティの匂い(わかぎえふ)
初めから大人であることの残酷(香山リカ)
誰でもない私から、誰でもないあなたへ(真柴あずき)
アメリカ映画と吉田秋生(山本昌代)
私達の死体(渡辺えり子)
フラッシュバック・メモリーズ(山崎浩一)

□木野評論「文学はなぜマンガに負けたか!?」青幻舎 1998.10.25
関川夏央と斎藤光の対談の中で、吉田秋生について語っている。以下、引用。

関川
吉田さんなんかはもうだいぶベテランだよね。僕も割合好きで、「櫻の園」なんかは非常
におもしろく読んだけど、この人の絵は登場人物の女の人が区別できない。清水さんなのか
杉山さんなのか、わかんなかった。それと、いつのころからか舞台が日本でなくなる傾向が
でてきて、やせた少年が主人公になってきた。ここのところが不思議でね。そういう意味で
「BANANA FISH」の方がおもしろかったように思うんだけど。「YASHA 夜叉」は、
「BANANA FISH」とどこが違うのかって思う。しかも、日本で翻訳されてるかどうか知らない
けど、フォレットの「ザ・サード・トゥイン」という小説にアイデアがよく似ている。

斉藤
双子のやつですか。

関川
うん。同じ遺伝子なんだ。吉田さんの作品だけど、なぜ少年でなければならないか、なぜ無国籍の
顔でなければならないか、なぜ英語がものすごく自由でなければならないか、それからなぜ全員が
やせていなければならないか。太ったやつが出てこないマンガなんだ、吉田さんのは。そういうと
ころが、むろん無意識だろうけど、日本そのものの孤絶感がもたらしたマンガ国際主義の帰結なん
だろうな、って思う。どこかに手塚さんの遺伝子が入っている。その意味でも手塚さんは巨大だった。

斉藤
吉田さんの場合、すごく初期の「カリフォルニア物語」からアメリカでしたね。やせた少年が出ていた。
それはそうですが、「YASHA 夜叉」の物語自体は、好きだという若い人もたくさんいるみたいですけど、
遺伝子問題とか生殖の問題とか、いまの社会問題を果敢に取り入れようとしている印象を受けますね。
「BANANA FISH」の二の舞に陥ったらまずいんじゃないかとは思いますが。

関川
文化が衰退するというか、落ち着きを見せると、必ず天才が主人公になる物語が登場する。
パーフェクトマン、パーフェクトボーイと言ってもいいんだけど。でもそれは我々の現実のテーマでは
ないんだよね。夢見たりはするけど。結局、「YASHA 夜叉」の主人公は16歳にしてすでに天才であること
を隠さなくちゃいけないという新人類なわけだ。こういうのは、どんな読後感をもたらすのかなって思う。
すでに「BANANA FISH」がそうであったように、われわれの現実の世界の表現じゃないんだから。
岡崎京子の方も、誰もが太っていない世界には違いないんだけど、全く別ものを描いている。
普通なのに、ものすごく革命的。あれはこわいよ。

斉藤
こわいですよね。

関川
「YASHA 夜叉」はこわくない。

斉藤
「吉祥天女」の方がこわかったかな。

関川
「YASHA 夜叉」の狙いはこわさなんだろうから、やっぱりこわさが足りないなって思う。
普通の人がこわいことをした方がこわい。天才がやったら当たり前でちっともこわくない。
どうして天才主義とか超人主義に逃げ込むのかな。

□「CAZ」 1998年10/26日号 扶桑社
「やっぱり大好き! 名作少女まんが」の中の作品の1つとしてBANANA FISHを紹介。

□「マンガの歩き方」オフサイドブックス編集部 彩流社 1999.05.25
p112-119 結論の出ない"フェンスの向こうのアメリカ" 吉田秋生の福生(陣野俊史)
河よりも長くゆるやかに
八十年代、"吉田秋生のアパート"の一室で "夢みる頃をすぎても"孤独な楽しみは
続く(文貞實)

□98年5月頃に発行されたMALICE MIZERのFC会報のNo.6/7合併号「Gackt's Favorits」のコーナー のGacktのコメント(おクチ様からいただいた情報です)

『俺は映画もさることながらマンガもよく読む。今回は、お気に入りの マンガを紹介しよう。
(中略)
二つめに挙げるのは「BANANA FISH」、吉田秋生氏の作品である。
彼女の作品は一通り全部持っている。基本的に彼女の絵が好き
なんだと思う。そのきっかけになったのがこの作品である。これも
舞台はニューヨークのLITTLE ITALYや名前も知らない田舎で
あったり、結構面白い。このシリーズはすでに完結しているが、
最終巻の一番最後にある物語に心を奪われてしまった。これは
かなりお勧めの作品だと思う。ただし、最初の方の巻(1巻〜3巻
ぐらいまで)はキャラクターの絵が不安定であることは見逃して
ほしい。』

他には「monster」「PINEAPPLE ARMY」(ともに浦沢直樹) を挙げ、アッシュの似顔絵を描いていたそうです。

□「だって読みたいんだもん少女マンガベスト100」 ソニー・マガジンズ 2000.04.20 の中に選ばれているのは「カリファルニア物語」「BANANA FISH」「夢見る頃を過ぎても」

□尾崎南の「絶愛-1989-」ドイツ語版 1巻 Carlsen 2000年の巻末に"Shonen-Ai" という少女マンガの簡単な紹介があり、 その中に吉田秋生とBANANA FISHが名前だけだが出ている。


ランキング

□「だっくす」 1978年12月号 「特集 今飛び立つ少女マンガの世界」清彗社
漫画漫画家人気投票 最終回の結果 ベストマンガ家部門8位。
ベスト作品部門で「カリフォルニア物語」15位。

□「ぱふ」1979年6月号 「特集・大島弓子の世界 2」清彗社
人気投票 漫画キャラクターベスト100第2回中間発表において、ヒース17位。

□「ぱふ」1979年7月号 「特集・大友克洋の世界」清彗社
人気投票 漫画キャラクターベスト100最終結果は、ヒース15位。
ちなみに、この時の一位は「トーマの心臓」のオスカー。

□「CREA」 1992.9 文芸春秋 特集 THE少女マンガ!! 夢の永久保存版
「大アンケートによる永遠の少女マンガ」で、BANANA FISHが18位、
「河よりも長くゆるやかに」32位、「櫻の園」50位「吉祥天女」、85位。

□「1億人の漫画連鎖」ダ・ヴィンチブックス メディアファクトリー 1998. 03.06
古今東西殿堂入り名作マンガランキングでBANANA FISHが1位。

□別冊ぱふ「コミック・ファン」1999.04 雑草社
「1998年総決算 どこよりも早いまんがベストテン!」で「夜叉」69位。

□「ダ・ヴィンチ」 MAY 1999
「芥川賞をとらせたいマンガ」投票のランキングでBANANA FISHが1位。
50位までに「吉祥天女」25位、「河よりも長くゆるやかに」28位、「櫻の園」47位が入る。

□「21世紀に残す名作マンガ BEST 100!」 2001.02.06 竹書房
総勢500人によるアンケートの結果、BANANA FISHが35位、「河よりも長くゆるやかに」が56位 にランクイン。 さらに200位以内では「カリフォルニア物語」が134位。

吉田秋生の紹介

□「美術手帖」1984年1月号 美術出版社 
特集「ニュー・ウェイブの旗手たち」の中で中の一人として吉田秋生を紹介。
1ページで、セーラー服姿の小夜子と、狐のお面を頭に載せた子供時代の透のイラストと、 下記の文。

「カリフォルニア物語」の吉田秋生には、あまり注目していなかったのである。少女マンガ にしては男っぽい画風だなというくらいであり、萩尾望都のエピゴーネンかとも思っていた。 ネームといわれるフキダシのセリフやコマ運びのテンポもよくない。
それが昨年の短編「きつねのよめいり」あたりから、ちょっと変化してきた。リズムがよく なり、ネームがスムースになった。
この人もやはり時代の子なのだなと思ったのである。いろいろな突出したマンガ家を情報 として受け入れ、自己の中で批評分析しながら吸収していく、そんな印象だ。
「別冊少女コミック」で連載中の「吉祥天女」でさらに大きく変わった。一見、上村一夫の 描く女に似ているが、あのような完結した線ではなく、凝固していない。どこかで肩の力 が抜け、ようやく自分に自信が持てたのではなかろうか。山岸涼子(ママ)とは違う地平に 行って開花しそうである(小谷哲)

□「マンガ スーパーテクニック講座」美術出版社 1988.05.30
p78,79 「ジーンズの中のリアルとイデアル」

□別冊宝島「ザ・マンガ家」宝島社 1998.11.02
マンガ家100人の紹介の中で
「リアルで等身大の男の子を描きつづける 吉田秋生」(青木逸美)

その他の関連本

□「櫻の園」深沢梨絵 1992.04.12.03 角川ルビー文庫
吉田秋生原作の「櫻の園」が1990年、ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、サント
リー株式会社製作で映画化された。本書はその小説化。映画のスチール写真はあるが
吉田秋生の絵はない。最後に、「映画『櫻の園』を観て」というおすぎの解説がつい
ている。

□「BANANA FISH研究白書」
アッシュ・リンクス追悼委員会・編 1998.10.06 同文書院

□「BANANA FISHマックス・ロボの手記」1〜4 遠藤晶 KSS出版 1998.07.28〜1998.10.01

おまけ

□「神秘の文鳥本」今市子個人誌 (サークル名「ななつのこ合唱団」)
p13 今市子は冬コミで、やはり文鳥を飼ってる漫画家のそりたけ先生に会う。
そりたけ「うちは夫婦なの。もうラブラブで毎日エッチしてるよ」
今「うらやましい!」
そりたけ「うちも最初はオス同士だったんだけど。アッシュと英ちゃんっていうのが
いたんだけど英ちゃんがどっか飛んでっちゃってアッシュだけ残されてペットショップで
お見合いしてーーーで今いるのがヒュー・グラントっていうんだけど・・・・」
今「はあ!? えーと・・・つまりアッシュが毎日ヒュー・グラントの上に乗っかってるわけね? 」

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