visions aquimiks
で情報をいただいた、"Queer Japan" vol.2（p131-p144）掲載の
吉田秋生と伏見憲明の対談がおもしろいので紹介します。
"Queer Japan" vol.2の内容については勁 草 書 房
のHPでご覧ください。
購入方法の説明もあります。
伏見さんのホームページにも、
"Queer Japan" の内容の説明が出ています。
吉田秋生と伏見憲明の対談は、過去にJUNE 1992年1月号と、小説JUNE
の2月号に続きで出ています。小説JUNEの方は持ってないので、話の内容
はわかりません。
今回の対談の冒頭、伏見さんが吉田秋生に「プライベート・ゲイ・ライフ」を
送り、それに対し吉田秋生が丁寧な手紙を書いた、そしてその後JUNEで
対談をした、と話しています。
JUNEでの対談当時はBANANA FISHの13が最新巻でした。
発売中の雑誌の内容をあまり詳しく書いては営業妨害だと思うので、営業支援
になるように対談中の見出しを列挙します。
同性愛を描くことで当事者を傷つけている?
『バナナ・フィッシュ』は「女子サッカー部バージョン」
リアルな男ってなに?
『バナナ・フィッシュ』はリストラにあっている!?
アッシュはかなりマニア?
『ラヴァーズ・キス』が一番お気に入り
『スマスマ』観ながらネームを考える
印象的だった発言をいくつか拾ってみます。
吉田 もうそろそろどころか、「そろそろやめない? 人気ないから」とか、
ストレート。直球（笑）。『バナナ・フィッシュ』のときも二回ぐらい言わ
れてますよ。
伏見 以前対談したときに、奥村英二はトロくて嫌いとおっしゃってました
けど、本当なんですか。あのときはちょうど連載中でしたけど。
（アッシュについて）
吉田 そう、実はすごいマニア。「二丁目に捨てるゴミなし」のように、
ちゃんとリサイクルできてるんですよ。
（英二について）
吉田 最初、私も女の子に設定していたんですよ。ただ、どうもうまくいか
ないなと感じて。恋愛で帰結しちゃうと、なんとなく面白くないじゃないで
すか。特にアクション物で、キャーとかヒーとか言ってる女の人はウザい。
（月龍について）
伏見 オカマ的にはあのビッチキャラがけっこういいんですよ〜。
（ラヴァーズ・キスについて）
伏見 あの作品はゲイの中ですごく人気があります。
この対談以外の記事としては「最近のやおいテキストを分析する（溝口彰子）」の
内容に興味のある方もいらっしゃると思います。
とみたは三島由紀夫ファンなので、座談会「三島由紀夫からゲイ文学へ」が、
吉田秋生の対談と同じくらいおもしろかったです。