さあ、1年のご無沙汰の方も多くあられるでしょうから、改めまして、本年も宜しくお願い致します。しっかり1年働かれた皆さま、ご苦労さまでした。本日お会いできることを私は楽しみにしておりました。ご存知でない方も多いようですので…。実は昨年の暮れ私の父が彼方に行きました。僧侶がこの世を去るのを遷化と申します。父は現在、あちらで大黒様のお祀りをされているということになります。つまり、私共は、現世も来世も能化といい、人を導く立場は変わらないのです。あの世でも、僧侶としての自覚にたって教化を続けなくてはならないのです。まあ、頑張られていることでしょうね。ただ父に会えないことが無念であることは、親族として辛いところではあります。ですから、申し上げたように「私は皆様のお顔を拝見することを楽しみにしておりました」と冒頭お話したのです。(略)来年も元気で、この本堂でお会い致しましょう。では引き続き法要を行います。いよいよ、大黒様にお風呂にお入り頂き、お清めをさせて頂く、大切な法要となります。手を合わせお祈り下さい。 |