イラン核合意(JCPOA)「蘇生」への厳しい道のり
カテゴリー:コラム
8月10日の実質合意を経て、9月18日にイランとアメリカは「捕虜交換」(本質は、限られた金額の在外イラン凍結資金へのアクセスとイランの核活動自粛のバーター)に関する取引(以下「捕虜交換取引」)を完成しました(9月25日「コラム」)。アメリカのメディアを含め、これがきっかけとなって、2018年にトランプ政権が一方的に脱退したイラン核合意(JCPOA)の復活のための国際交渉が再び開始されるのではないかとする希望的観測を行う向きもあります。しかし、結論から言えば、交渉本格再開の可能性は限りなく小さいと言わざるを得ません。第一に、イランとアメリカの相互不信は極めて強く、…