2002年9月


2002-09-01

防災の日である。1年以上前に買っておいたが使わなかった家具転倒防止用床置材を、 居間の本棚に対して使ってみることにした。本棚から本をみな取り出して埃を払った。 昔買ったが読んでいない本がけっこうある。いつかは読まないといけない、と心に誓う。 それはそれとして、 空にした本棚の下に床置材をはさんで本棚を固定した。心なしかしっかりしたような気がする。 本棚に本を入れ直すが、整理されていない。少しは整理をしないと。 さて、今日読み直した本は、山中恒、山中典子の「間違いだらけの少年H」であった。 800 ページを超える非常に大部な本であり、やっと読み終えた。 この本によれば、あの妹尾河童の『少年H』には多くの誤りがあるという。 しかし、山中さんたちはあとがきで、「『少年H』の作者に感謝こそすれ、敵意など持たなくなった。」と いっている。さすが大人の態度である。そして、戦争のことを詳しく知ること、 特に今まで先入観にとらわれずに真実を明かすことが非常に大変だということがよくわかる。 なお、私は『少年H』を読んでいない。

2002-09-02

朝最寄りの駅で、有人改札口で改札が開いていない(遮断されたままの状態)で定期を見せて、 改札を通り抜けていったおじさんがいた。なかなか味わい深い。 昼休みは魚屋の弁当を食べる。きょうは込んでいた。

2002-09-03

まだ読み終わっていない、コルターサルの「石蹴り遊び」を少しずつ読んでいる。 今読んでいるところは、 ピアニストが妙な曲を弾いていて、客がどんどん帰っていってしまう場面である。 あしたは「安全・品質・環境研究会」 で発表しなければならず、 以前作ってあった原稿を見直す。いくつかあった誤植を直して資料を作り、 「声に出して」原稿を読んでみる。自分で読んでみても面白くない。 どうなるやら。 家は冷房を入れていない。どんどん汗が出る。おやじ臭いのだろう。しかたがないことだろうか。

2002-09-04

人工知能学会誌が届く。明日見てみよう。何かおもしろい記事があるだろうか。

2002-09-05

行きと帰りの電車の中で人工知能学会誌を見てみる。面白い記事はあまりない。 私の知っている方が出ているので、その方の記事をまずよく読んでみる。

2002-09-06

雨が久しぶりに降る。ヴェルレーヌの詩を柄にもなく思い出す。 勤務先の近所のトマソンを撮影したいとずっと思っているのだが、カメラを持って出歩いたことが一度もない。 私がもっているカメラはデジカメでもなんでもなく、持って歩くと身構えてしまうぐらいの大きさである。 でも、撮影は面白いだろうな。

2002-09-07

「日本国債」(幸田真音)を読む。おもしろかったが、 専門用語がよくわからない。このような世界にいなくてよかったとつくづく思う。

2002-09-08

オンライン将棋を3局指し、すべて勝つことができた。しゃかりきにならず、 時間をおいて指す、できるだけ考えて指す、これらを心掛けたのがよかったのだろう。 今まで4級で指していたのが、3級に上がることができた。これで少し休もう。

2002-09-09

きのう、公園の外の道を歩いていると、ませたガキがこんなふうに言っていた。 「ねえ、おとうさん。この公園てさあ、マイナスイオンが高そうだよね。」 きょうは雨が沢山降ったので、服がびしょびしょになった。

2002-09-10

きょうはサリタナの小池社長から栗を頂いた。感謝しつつ、食す。 非常にうまい。

2002-09-11

今日、変な夢を見た。「空飛ぶ椅子」に乗って、電車のホームからホームへすいすいと進むのである。 歩いている人たちをうまく避けて進んでいく。気持ちがいい。 実世界で、よっぽど電車の乗り換えに疲れているのかもしれない。そして、町を歩いているときに、 歩行者を無視して勝手に進む自転車や自動車に対してもっている怒りが、いつのまにかその自転車や自動車の主人となりたいという 願望に転化しているのかもしれない。

2002-09-12

最近はどう見ても不調である。好調なのはネット将棋しかない。頭の調子も悪く、体の調子も悪い。 部屋も片付かない。ホームページも更新できない。なにからなにまで悪いことづくめだ。どうすればよいのか。

2002-09-13

昼休み近くを散歩すると、みこしがあちこちで出ていた。祭りに出る元気な人たちはいいなあと改めて思うのだった。 そうして、我が身の元気のなさを嘆くのだった。 以前2回行った小さな定食屋を探した。そこの御主人は今年の4月一杯で店をたたむと話していた。 既に建物は壊されていて、新たな基礎工事がしてあった。トマソンも見えた。 日刊工業新聞社から出ている CMM の本を買う。CMMI の情報は未だにないのが残念だ。

2002-09-14

弦楽アンサンブルの情報にリンクしませんかというお誘いがある方からあった。 その関係で、弦楽アンサンブルのコンサートの情報を夜見ていた。 すると、この越谷市に弦楽アンサンブルがあって、 その演奏会が最近終わったばかりだということに気づいた。 名前は、ドルチェ弦楽合奏団という。 全く、惜しいことをしたものだ。入場料は 500 円だったのに。 あああ。

夜は CMM の資料をダウンロードする。英語なので私では読み切れない。 機械翻訳にまかせてみよう。

書類がたまってきた。せっかくの休みだが仕方がない。 片付けることにした。目標は、書類の高さを30cm減らすこととした。 以前、勤務先の引っ越しがあり、そのときも書類を高さ換算で n 割( 具体的にいくらかは忘れた)減らせと言うお達しがあったことを、 思い出したのである。 30cm という目標は思いつきだった。 捨てられそうな書類を書き集めても30cmには達しなかった。 仕方なく、スキャナーに保存してからは捨てていい雑誌やテキストも集めた。 いざ、スキャナーにかけてみると、時間がかかる。これでははかどらない。困った。 またつれあいの怒る顔が目に浮かぶ。

2002-09-15

昨日から続けている機械翻訳は、なんとかうまくいった。が、実は中身を見ていない。 なんということだろう。 同じく昨日から続けている部屋の整理は、なかなか紙を捨てられない状況にある。 裏が白い紙は、何か買いてからでないと捨てられない。書いたら、記録しないと捨てられない。 手間がかかるばかりだ。

2002-09-16

最後の休日である。十分英気を養ったはずだが、なかなか養えていなかったようだ。 床屋へ行こうとしたが、いつもの床屋は月曜日で休みだった。月曜日が休みだということを知らなかった。 1000 円の床屋は開いていたが、今回は遠慮した。いつかは話の種に行くべきなのだろうな。

2002-09-17

すっかり休み癖がついてしまって、会社に行っても身が入らない。会社に向かう途中、いっしょに仕事をしている若い衆に会ったので、 休みはどうしていたか聞いてみた。福島県にある鍾乳洞で探検をしていたとのこと。若いことはいいことだなあ。 昼休みは最近よく行くスーパーで250 円 +税の太巻きを買う。小さな公園に行くと私しかいない。 おずおずと食べていると雨が降り出したので、傘をさしながら食べるしかなかった。 「アジャイルソフトウェア開発」を買う。

2002-09-18

「アジャイルソフトウェア開発」を読む。なるほどと思うところは多い。文書化は有害であることもある、といわれると、 今日 ISO の内部監査を行ったことが罪悪のように思えてくる。もっとも、この著者は、 すべてを否定し尽くすことはない。寛容である。それに、まだ半分も読んでいない。もう少し読み込む必要がある。 C マガジンを買う。 何かソフトウェアを組まないといけないかなあ。

2002-09-19

きょうは忙しかった。仕事でチョンボして、同僚から大いに非難される。意気消沈して帰る。

2002-09-20

今日も忙しいだけで冴えない一日。昼は初めて入る鳥屋で、夜が主で昼はついでという感じがする。 親子丼を頼んだが、鳥が非常に少なく、がっかりした。モダンジャズが流れていたのは、私の好みであった。これが救いか。 最近とみに元気がないが、久しぶりにやってネット将棋は何とか勝った。これで、もうすぐ2級になれる。 でも、あまりねらってはいけないだろう。さて、明日は楽しみだ。何かはお楽しみに。

2002-09-21

越谷くんだりまでわざわざ来られた吉野直子さんに敬意を表して、 サンシティで開かれたリサイタルに出かける。 なかなかよい演奏だった。

2002-09-22

合唱団の合宿に行く。バスで行ったのだが、道路が混んでいて普段より1時間以上遅れたため、宿の昼飯を食べ損なった。 食い物の恨みはこわい。これでますます車(特に自家用車)が嫌いになった。 また、「自動車にいくらかかっているか」を読まないといけないと思った。

2002-09-23

合唱団の合宿から帰ってくる。3連休の終わりの日は道路の混雑が予想されることから、 合宿の係の方の意見により、バスを使わず電車を使うことにした。これはこれで快適であった。 しかし、電車の1/3両を占領して飲んで騒いだから周りの人に迷惑をかけたのは明らかだった。 事実、車掌から一度団員に注意があった。団体行動は大変であると思った。私も多少騒いだくちなので、 大きな声は言えない。最初から寝るのだった。

2002-09-24

フォーレの夜想曲第11番を7人の演奏家による演奏で続けて聴いている。 暗い気分に浸ることができてよい。 昼御飯はみそちゃんこ。タバコ嫌い派の4人であるからか、気が合う。

2002-09-25

今日大きな用事が2つあったが、無事(でもなかったか)終わった。終業後、部の中で上期期末の飲み会を行う。 のどが乾いていたので、かなりの量のビールと清酒を飲んだが、特に悪酔いすることもなかった。 このとき飲んだ清酒の壜に " refined seishu " とあったが、「牛の牛肉」ぽいな。 帰りの電車(日比谷線)の中で、酒に酔ったおじさんが独り言を喚き散らしていた。「日本の製造業はダメだ。 中国に負ける」などといっていた。すると、恰幅のいい中年男がある駅でそのおじさんを引きずり下ろし、 ホームで「迷惑をかけるな、このバカヤロー」とおじさんを小突き回した。乗客はドアのしまった車内から、 こわい光景を見ていた。

2002-09-26

久しぶりに、山中恒の「ぼくがぼくであること」を再度読む。最初の10ページを読んでも筋が思い出せないので、 「忘れるということは、筋を何度も楽しめるということか」とほくそえんでいた。 ところがさらに読み進めると、筋を思い出してきた。「まだわたしの記憶力も衰えてはいない」と別の意味で自己満足した。 世の中プラス思考といっていたが、唯単に自分勝手なだけであろう。 それに今は、マイナスイオンブームである。こういうのはマイナス思考というのだろうか。

2002-09-27

会社でバタバタしていたが一息ついた。 体が少しは休まるだろうか。これしきのことで疲れたといっていたら他の人から物を投げ付けられるかもしれないが。 ピアノの練習を少しする。これであさってに演奏会できちんと弾けるのだろうか。 土屋賢二の「猫とロボットとモーツァルト」を買う。そのうちの一編は、 既に私が持っている岩波講座「哲学」に入っていて重複するが、構わないことにした。 夕食は 「ぶらっすりー らめーる」 で食べようとしたが、灯りがついていない。明日大人数の予約があるので、 今日から仕込みに入っているとのこと。 この日食べられなかったことは残念だが、誠実な仕事をしていることが改めてわかった。 別の店に食べに行って、帰ってきたあと、シェフからおわびの電話があった。

2002-09-28

今日は南越谷に映画を見に行く。「ニューヨークの恋人」という、 メグ・ライアンが主役を演じる恋愛ものである。 男性もかっこいいし(T教のT氏に比べれば落ちるが)、 予定調和的によくできている。

2002-09-29

今日は千葉ニュータウン中央まで出かけた。疲れる。帰りは外食する。何もする気がおきない。

2002-09-30

KDDI から請求書が来る(近距離・遠距離とも、NTT は使っていない)。それぞれ、時刻と電話番号、通話時間が書いてある。 うーむ、こんな電話しただろうかと考える。わたしたちは二人ともあまり電話をしないのであるが (だからこそか)、どこにかけたか、思い出せなくなる。

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MARUYAMA Satosi