映画について

作成日 : 2000-03-26
最終更新日 :

今までに映画館で見た映画、ビデオやテレビで見た映画の感想を書いてみる。 ここの記録は古いものである。新しいものは映画についてを参照。

映画館やホールで見た邦画

ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜

2010年2月27日、南越谷サンシティ小ホールで鑑賞。太宰治の小説「ヴィヨンの妻」が原作だが、 他の太宰の小説も取り入れてあるらしい。 こちらもどうでもいい感想を述べる。

あらすじは、フランスのしょうもない詩人ヴィヨンに自分をなぞらえる作家、大谷(浅野忠信)とその妻(松たか子) を中心におこる事件を描く。

主演は「ヴィヨンの妻」である松たか子であるが、オープニングクレジットで彼女の名前が表示されたにもかかわらず 劇に入ってすぐ名前を忘れ、結局最後まで思い出せず、エンディングクレジットでやっと印象に残った。 テレビドラマやメディアへの露出での松たか子には全く関心が沸かなかったことが理由である。 しかし、この映画を見た後なら私も認識できるようになるだろう。

私は俳優・女優に疎い。先の松たか子といい、浅野忠信といい、全然どんな顔か思い浮かばなかったほどである (浅野ゆう子はわかる)。インターネットでの浅野忠信はいかつい顔も優しい顔もあり、よくわからない。 この映画上での演じ方は、自堕落ながら一貫して端正さがこもっていたように見えたが、 そう見えたのはおかしいのかもしれない。 ちなみに浅野は「父と暮せば」にも出ていたのだが、 こちらもどんな役だったか全く覚えていなかった。

役者の中に、室井滋と伊武雅刀が映画のチラシに出ていたのだが、 あらすじにはどのような配役なのかがわからない。 映画を見ていたら飲み屋の夫婦で初めから終わりまでほぼ出ていたので、 私は満足した。伊武雅刀の声が特にいい。

大谷の愛人である広末涼子も髪型が変わるとだいぶ印象がかわる。 特に、自身が経営する?バーに浅野忠信が現れたときのシーンで見せた顔は、 当時の時代を体現していて妙にぴったりだった(モガか)。

松たか子に言い寄る工員に扮するのは妻夫木聡である。しかし、あまりにもかわいすぎる。 戦後当時の工員は、もっと脂ぎっているのではないか、 と勝手に思った。

同じく松たか子に言い寄る男がもう一人居る。弁護士に扮するのは堤真一であるが、 彼はこんなに声が太かっただろうか、と驚いた。 「やまとなでしこ」の印象が強いからだろうか。

声の話だが、松と浅野の会話は、会話の世界が浮世離れしているように感じた。 これは真に迫っていないとか、演技が下手だ、という意味ではない。 一方で、伊武と室井の住む飲み屋とか、堤が松に迫る弁護士事務所などの場面は、 現実にあるだろう、ごく自然な対話である。その乖離がなんとも妙だった。これが映画なのだろうか。

浅野が広末と連れ立って、二人で同時に睡眠薬自殺を図る、いわゆる心中の場面がある。そこで浅野が、 自殺できるよう、帯の端に自分の首を結びつけ、もう一方を立ち木に括りつけた場面がある。 立ち木にくくったとき、これは蝶結びだったが、蝶結びはほどける心配があるのではないか。 固結びにしてよかったのではないか。

その後、心中(未遂)の場所を松が訪れるとき、飲み残しの薬と薬が入っている壜がそのまま置かれている。 松がそれを取って壜から薬を出すが、薬が地面に落ちてしまう場面がある。 証拠の品をすべて押収しないとは、警察の怠慢ではないか。それとも映画で現実性を追求することがおかしいのか。

音楽は、付かず離れず、しっとりとしていて好感を抱いた。吉松隆によることを知り、なるほどと納得した。

この映画を見たのは、サンシティホールという南越谷にあるホールである。ここの客には本当にがっかりした。 まず、モギリを待っていた私たちの前に割り込んで来たおばさんがいた。 そして、私たちが座った席の隣に自分の荷物を置き(自由席である)、ムダな空間を作ったおじさんがいた。 最後に、エンディングクレジットのときに携帯電話を持ち出し、見ていたおばさんがいた。 おばさんよ、エンディングクレジットも立派な映画の一部なんです。

手のひらの幸せ

2010年2月11日、有楽町スバル座で鑑賞。布施明の童話「この手のひらほどの倖せ」の映画化 (というにはかなり膨らませてある)。 こちらもどうでもいい感想を述べる

他にもいろいろあったが、いい映画だった。 いい映画とは、自分の喜怒哀楽のどれかに(あるいはそれを超えて)共鳴するものだ、というのが私の考えである。


歩いても 歩いても

2009年、広島の映画館で鑑賞した。ある家族の一日を描く映画で、阿部寛が主人公である。 歩いても 歩いても(公式のホームページ)(www.aruitemo.com)がある。 以下はどうでもいい感想。


夕凪の街 桜の国

ブログに感想を記した。


明日の記憶

50歳を迎える主人公が若年性アルツハイマー病と診断された。 その前後の過程が描かれる。

筋書きは悲惨である。しかしこの映画からは、さほど悲惨な印象は受けなかった。 比較的裕福な家庭だからだろうか。また、登場人物がほとんど、 品がいいからだろうか。あるいは、映画制作の意図だからだろうか。

気になることは、主人公が、 広告代理店で遮二無二働いていたことである。 当人は過重労働と感じてはいなかっただろう。しかし、このような大変さが、 若年性アルツハイマー病を顕在化させたということはないだろうか。 素人考えだろうが、気になる。 (2006-09-30)

父と暮せば

井上ひさしの戯曲の映画化。草加アコスホールにて鑑賞した。 広島における若い女性とその父(幽霊)が暮した4日間の物語。 原爆の悲惨さを伝える場面は、胸を抉られるようだった。 そのなかで、会話を楽しんでいる場面の豊かさが印象に残る。 なお、この映画の広島弁で気がついたことは、 ことば日記に記す。(2005-07-01)

座頭市

いつ見たかは忘れた。2007 年あたりだろうか。南越谷サンシティ大ホールで鑑賞した。北野武監督の映画である。 途中で敵役があっさり死んだことと、最後に皆が踊り出す場面だけを覚えている。 不思議な映画だった( 2010-03-13 )

踊る大捜査線

松原団地の映画館で鑑賞した。いつもはがらがらの映画館はこの映画に限って大入り満員だったのにはびっくりした。 中身は楽しめた。こんな映画もあっていい。 難しく考えても映画はいいが、難しく考えなくてもいいものだ。

卓球温泉

草加の映画館か松原団地の映画館にて鑑賞した。「卓球について」で触れました。このしょぼい味は邦画ならではです。

みんなのいえ

草加の映画館か松原団地の映画館にて鑑賞した。つれあいが唐沢寿明のファンなので、同行した。 私としては、 設計者(大先生)の唐沢くんと大工(棟梁)の田中邦衛がもっとはりあえばよかったのに、 と思ったが、楽しめた。施行主に扮したココリコの田中直樹はいい雰囲気を出していたが、 若い男性がここまでかっこよく両者を上手くなだめられるものだろうか。 まあ、このモデルとなった監督の三谷幸喜ならできるだろうが。

この映画の最初で「玄関は内開きか外開きか」で大先生と棟梁が喧嘩をしますが、 両者共に論拠が弱いですね。このあたり詳しく説明すると時間が足りなくなるからでしょう。 ここで宮脇檀さんの本から説明します。 内開きは、疲れて帰ってくる家族を自然に迎えるための開きかた、 外開きは、家の中にいて非常時の際に飛び出しやすいことを考えた開きかた。 店はたいてい内開き、マンションの玄関は外開きなのはこういうわけです。

キャプテン

1982 年ころ、知人が一緒に見ようといって誘ってくれた映画。新宿の映画館だと思う。 映画館で見たアニメ映画はこれだけかもしれない。

君は海を見たか

多分生まれて初めて見た映画。小学校の高学年のころ、学校の体育館で上映された。学年のみんなが覚えている。 筋は思い出せないが、インターネットにはあらすじが載っているので探して参照してほしい。 私が思い出せたのは、この表題と、ある情景だけである。 その情景とは、そして最後に不治の病にかかった主人公の子供が、病末期の特徴とされる赤い小便(血尿)を出した情景、 そして、その子供が自分の病気が治ったことの神様からのお祝いと勘違いし、小便が赤かったことを大声で親に向かって叫ぶ情景である。

これに関連してもう一つ思い出したことがある。この映画と同じ頃、「赤いキッス」というコマーシャルソングが流れていた。 今調べると、カゴメケチャップの宣伝曲で、「♪赤いキッスは/どなたもどなたも経験できますです/(中略)/ ああ 君知るや/赤いキッス」この映画を見たあとで、こましゃくれた小学生たちは、見た映画をさっそくもじって 「♪赤い小便は(後は忘れた)」と歌っていたことである。 不謹慎ではあるが、こどもはそういうものだ。 ( 2010-02-06 )


映画館やホールで見た洋画

マルタのやさしい刺繍

あらすじ

老女が昔の夢をかなえるべく、周囲の圧力にもめげず奮闘する姿を描く。 その昔の夢とは、自分で刺繍したランジェリーの店を開くことだった。

ほのぼのとする映画

最初、夫に死なれて元気のない主人公の老女が大写しにされて、どうなることやらと心配したが、 徐々に元気になる姿を見てこちらも愉快な気分になってきた。 出てくる男性どもがすべて悪役やロクでなしに見えるのが少しがっかりするが、 まあこれも映画だからいいでしょう。 主人公が作ったランジェリーは店では売れなかったが、 インターネットで公開したら注文が来た、という筋である。この筋は少々機械じかけの神のきらいがある。 しかし、これもまた愛嬌であろう。主人公が熱心に取り組むことで、 主人公の別の老女が、積極的な側面を引き出したのだから。 2010-03-20, つれあいとアコスホールにて鑑賞した。


アメリ

いつのことだかさっぱり忘れたが、 つれあいから、「この映画が面白い」と聞いた。 いろいろなところで当時話題になっていた。 たまたま近くの草加駅近くの映画館で上映されていたので行ってみた。

最初、いろいろな光景がコマーシャルのように展開される場面が印象に残っている。 その後の筋は、荒唐無稽なのだか、予定調和なのかよくわからなかったが、 そのわからなさも含めて、妙な映画だった。( 2010-02-12 )

セブン・イヤーズ・イン・チベット

つれあいと初めて一緒に行った映画だった。草加駅近くの映画館だった。 パンフレットが売り切れているので珍しいと思ったら ブラッド・ピットが出てたからだった。知人にこの映画を見たことを話したら、彼はこう言った。 「七年間は短いでしょう、セブン・イヤーズ・イン・ちびっと」

フェイク

つれあいが、アル・パチーノが好きだから、という理由で有楽町まで見に行った。 広い映画館ががらがらだったことしか覚えていない。でも、映画はおもしろかったような気がする。 (たしか、みゆき座だった。ここは、後に取り壊されることになる)。

ユー・ガット・メール

どこで見たのかは覚えていない。 映画を見た感想は、このような恋愛もしてみたいと思った、ということである。 これは中小企業診断士の試験勉強の真っ最中にみたので、 そのあたりと引っ掛けて日誌に書いてあるかと思ったら何も書いていなかった。 と書いていたら、つれあいに「いや、やっぱり書いている」と言われた。調べてみると、 やはり1999 年 3月の日誌に書いていた。

エネミー・オブ・アメリカ

この映画は、見た映画館も忘れてしまい、内容もあまり印象がない。なぜだろうか?

フラッド

松原団地駅近くにあった映画館で見た。その後、テレビでも放映していた。 映画ではそれなりに怖かったが、テレビではちっともこわくなかった。 いかんせん、洪水というのは、色が出ないから地味になるかもしれませんね。 日本だったら台風の映画があってもいいと思う。

海の上のピアニスト

草加か松原団地の映画館にて鑑賞した。ピアニストがかっこよすぎるけれど、まあ、許す。

アンナと王様

草加駅近くの映画館で見た。踊りがきれいだったような気がする。

ニューヨークの恋人

おそらく南越谷のサンシティ小ホールで見たと思う。メグ・ライアンが主役を演じる恋愛ものである。 男性もかっこいいし、予定調和的によくできている。

戦場のピアニスト

どこで見たのかは覚えていない。対象は違うのだが、どこかの総理のように、感動してしまった。

シモーヌ

南越谷サンシティ小ホールで見た。 ある学者によれば、 人工知能の研究者にはこの映画が見るべき価値があるのだそうだ。 私は研究者ではないけれど、研究者になろうとしていたことがあった。 だから、そのつもりで感想を述べなければならないが、もう少し待って欲しい。

ウォーターワールド

某氏の要請により、見合いのつもりで見た映画である。これは横浜駅の映画館で見たと記憶している。この見合いはうまくいかなかった。

田舎の日曜日

これはフォーレのページの中の映画に使われたフォーレで記しました。

自由の幻想

ルイス・ブニュエルの作品。1985年ごろ、映画に詳しい Y 先輩に連れていってもらった。有楽町の映画館で見たと思う。 内容はさっぱり忘れてしまったが、 一見食事の風景なのに、椅子が便器であるシーン、 (大広間共用トイレ) そして「失礼」と立ち上がって個室へ行って(トイレでなく) 食事(個室食堂)をとるシーンは、今でも印象に残っている。 (2008-01-19)

地獄の黙示録

新宿近くの映画館で見た覚えがある。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」の音楽で有名な、爆弾が次々と投下される光景しか思い出せない。

黄昏

この映画は「地獄の黙示録」と合わせて、1982年の頃、知人が誘ってくれた。 (邦画「キャプテン」もそのうちの一つ)。場所はやはり新宿駅近くの映画館だったと思う。 その知人の親父が映画会社に勤めていて、券があるというのだった。 今思えば、もっと大事にしなければいけない知人だった。 この「黄昏」は、デイヴ・グルーシンの音楽が気に入って、とあるコンサートで弾いたほどだ。 かくなる具合で、映像はほとんど思い出せない。

テレビで見た邦画

さて、番外として以下テレビで見た邦画を紹介する。

ザ・マジックアワー

2010年2月28日ビデオで視聴した。三谷幸喜の世界が思いっきり楽しめる。 それにしても、このハチャメチャぶりは何なのだろう。

ラヂオの時間

2009年だろうか、ビデオで視聴した。これもまた、三谷幸喜の世界が思いっきり楽しめる。 それにしても、よくもまあここまで、辻褄合わせができるものだと感服してしまう。

七人の侍

会社の同僚が薦めてくれたこともあり、有名な映画ということでVHSビデオを借りて見てみた。どうもセリフが聞き取りづらかったのだが、 同僚は「そんなに聞き取りづらいところはなかったですよ」とのことだった。 当時の再生装置がボロかったのか、それとも借りてきたビデオテープの問題だろうか?


テレビで見た洋画

続いて同じくテレビやビデオ・DVDで見た洋画を紹介する。

007は二度死ぬ

私は人生の数十年、007シリーズを見たことがなかった。つれあいは私を不憫に思い、ビデオ屋で借りたのがこれだった。 007シリーズの中で、丹波哲郎、ほか日本の俳優が出てくるし、日本でロケされたわけで親しみがわくのだろう。 で、実際どうだったかというと、何だかガッチャマンを見ているようだった。 おもしろかったけれど。( 2010-03-11 )

慕情

有名な悲恋の映画である。貸しDVDで見た。原題は Love Is A Splendored Thing 。 字幕を見る限り、筋が非常にわかりやすい(英語はわからないが)。 舞台の香港の風景は、どこか日本の長崎などの港町のように見える。

テーマ曲が有名であるが、最後に歌われるのが合唱だったのには驚いた。 現在は歌唱力に自信のある歌手がソロで歌うのが普通だから、これは意外だった。また、このテーマは最初から最後まで、 いろいろな楽器で顔を出す。これも楽しい。 ( 2010-03-13 )

ウェストサイド・ストーリー

有名なミュージカルを映画化したもの。貸しDVDで見た。感想は後で記す。

ヘルプ

いわずとしれた、ビートルズの映画である。感想は後で記す。

マジカル・ミステリー・ツアー

これもいわずとしれた、ビートルズの映画である。感想は後で記す。

タワーリング・インフェルノ

最初はテレビで見た。俳優が誰だったかさっぱりおぼえていないのだが、 悪役が自分だけ助かろうとする場面は覚えている。 舞台である超高層ビルの屋上から、隣のビルまで張った綱につかまって逃げようとするが、 運悪く綱から落下してしまうところだけ、怖い印象として残っている。

雨に唄えば

歌がいい。芝居はよくわからないが、 ばかばかしい、といえばいいのだろうか。これは、褒め言葉である。

少林サッカー

デフォルメが非常に面白い。思い出すたびにおかしくなる、好きな映画である。 その後、ある映画のコマーシャルがテレビで行なわれていて、「どこかこれ、少林サッカーに似ているな」 とつぶやいたら、案の定同じ監督だった。

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MARUYAMA Satosi