>私はまず付点リズムではシューベルトを思い出します。
>ああいうのたりのたり感がたまらなく好きです。
のたりのたり、いいですねぇ。
わたしはあまりシューベルトを聴き込んでいないのですが、ソナタ21番(D.960)の第2楽章、いいなあ、と思います。つまづきそうな、でも確実な足取
り(付点)ですね。それから、即興曲Op.90-3のレッスンで私のピアノの先生が、うた、ですね~と仰っていたのを思い出します。"さすらい"と"歌
心"ってつながるのかもしれません。
そういえば、子どもの頃よくみていたアニメの主題歌に、「遠い遠い道を歩くとき、うーたをうたえばちーかい」というのがありましたっけ・・・。
メールだけでの、わがままなお付き合いですが、どうぞ今年もよろしくお願いします。
>子供の発表会に大人(私)が弾くについては「子供たちが寝る」と
>即却下でした。
子供がウキウキするフォーレがあるといいのですけれど・・・
hasida さんの舟歌10番を楽しみにしています。
>#「私はフランスもの知らないから」と却下したそうで。
>#プロのピアニストが困ったものです。
知らないのも困りものですし、知らなければさも知っているふうに、
教えればいいものを、まったく。
> 聞いて一番好きなのは五重奏曲の1番の方です。
フォーレには叱られますが、五重奏曲第1番に乗せて
夜明けのスキャットを奏でる編曲を計画中です。
去年は浮気をしてフォーレは全く弾きませんでしたが、
今年は前期のフォーレを中心にしてパワーアップしたいと思っています。
>今年も楽しくフォーレを弾きましょう!
はい!
>ラフマニノフのロ短調の前奏曲あたりは
>ヴォーカリーゼみたいに誰か歌ってほしいです。
ああ、実に感じますね。付点のリズムはロシアを感じます。
といっておきながら、私はまず付点リズムではシューベルトを思い出します。
楽興の時D780 の第2曲とか、ピアノソナタト長調の第1楽章とかも含めて、
ラフマニノフの付点つきの前奏曲も含めて
ああいうのたりのたり感がたまらなく好きです。
>さて、舟歌10番への奥様のコメントがそれにしても面白すぎます。
>私は笑いすぎてよだれが出てしまいました。
私自身は実に美しいと思って弾き始めた、のですが。。。
フォーレでまあまあ練習したのは、あと夜想曲6番だけなのですが、「子育ての終わった有閑マダム(私の実姉)が弾いたら、大抵のショパンより優雅に聞こえ
ると思わない?」という私の意見には、家内も同意してくれましたが、子供の発表会に大人(私)が弾くについては「子供たちが寝る」と即却下でした。
#姉にも勧めたのですが、姉のついている先生が
#「私はフランスもの知らないから」と却下したそうで。
#プロのピアニストが困ったものです。
夜想曲13番もちょっと譜読みし始めましたが、どうも自分に合ってない気がして中断しています。聞いて一番好きなのは五重奏曲の1番の方です。
>>>ショパンは脳では受け付けているつもりでしたが、
>>>体が受け付けていなかったようです。
>腕が硬直しているので手が移動できない、
>ああ、これはショパンに限った話ではないですね。ということは
>すべてが弾けなかったということになります。
身も心もフォーレが乗り移っていた幸福な状態と理解したらいいじゃないですか.
>>この中で初めて弾いたのがRachmaninoffのチェロソナタ.三楽章.美しい.
>>作品19なので、二番のピアノ協奏曲(作品18)と同じ時期.
>>美しい和声がと旋律があちこちに伴奏のピアノにも出てくる.
>ラフマニノフおたくの K くんによれば、ピアノ伴奏パートをピアノ独奏に
>仕立て、チェロパートをオーケストラ伴奏にした(逆ではない!)
>コンチェルトの編曲が存在するとのことです。
わかるわかる!いっそピアノソロ、チェロオブリガートつ付きという編曲をだれか作ってくれないでしょうかね.もっとピアノならしたい場面が沢山あるのに、チェロはff、ピアノはmfの指定.実際にはピアノの方がダイナミックで美しい旋律を弾いている.
今年も楽しくフォーレを弾きましょう!
Chouchou
音楽家も歳を重ねると音域が狭いところで浪曲や謡みたいにうなるようになるのでしょうか。ラフマニノフのロ短調の前奏曲あたりはヴォーカリーゼみたいに誰か歌ってほしいです。
ラフマニノフは生前はあまり評価されず、かなり気難しい性格だったらしいですが、結局は全世界に愛されたわけです。特にドイツの前衛にはかなり評判が悪
かったらしく、アドルノの評論を読むと、そんなに言わなくてもいいのにというくらいに書かれています。メロディアスで濡れた感じはやはりドイツより日本と
かアメリカの方が受け容れられるのは事実でしょう。
hasida さんのスクリアービンについて、
fj.rec.music.classical 時代にリアルで見ていて、まったく同じ思いをしたものです。
さて、舟歌10番への奥様のコメントがそれにしても面白すぎます。
私は笑いすぎてよだれが出てしまいました。
ぜひ、節度を持って練習してください。
>ちなみに、老人の曲でも「チャルダッシュ・オブスティネ」なら
>家内も子供達も大好きです。
これ、初めて知りました。楽譜を今見てカツァリスの奔放な演奏を
youtube で聴いただけのにわか漬けですが、夢にうなされそうです。
老人には力が弱くなる系統のほかに繰り言が多くなる系統もあるわけで
新たな老人力を発見できました。
>>ショパンは脳では受け付けているつもりでしたが、
>>体が受け付けていなかったようです。
>これって手、指、腕、体の問題ですか?
はい、すべてです。体がこわばって歌えない。
腕が硬直しているので手が移動できない、
手首が固まっているので指使いがめちゃくちゃ、
指が制御できないので間違った音ばかり、
ああ、これはショパンに限った話ではないですね。ということは
すべてが弾けなかったということになります。
>ホ長調だからOp. 32 No. 3ですよね.それとも変ホ長調のまちがい?
Op.32 No.3 でおっしゃる通りです。あと私が好きなのはイ短調の
Op.32 No.8 です。こちらは指がちゃらちゃら回るスカルラッティ風の
曲想で、こちらも好む人は少数派だと思います。
>この中で初めて弾いたのがRachmaninoffのチェロソナタ.三楽章.美しい.
>作品19なので、二番のピアノ協奏曲(作品18)と同じ時期.
>美しい和声がと旋律があちこちに伴奏のピアノにも出てくる.
いい曲ですね。美しい和声がと旋律が伴奏のピアノにも出てくるのが
みそですね。
ラフマニノフおたくの K くんによれば、ピアノ伴奏パートをピアノ独奏に
仕立て、チェロパートをオーケストラ伴奏にした(逆ではない!)
コンチェルトの編曲が存在するとのことです。
>ホ短調や変二長調は演奏効果も高く、曲調が演歌的ですから
>日本人にも合うのではないかと思います。
ホ短調の演奏効果は抜群ですね。変ニ長調も最後を締めくくるにふさわしい
雄大な曲調で、これらを含めて Op.32 系列の前奏曲集はもっと弾かれて
いいと思うのです。
ひょっとして、Op.23-5 ト短調が一番日本人受けのする曲なのかもしれません。
冒頭のリズムを聞くと『大漁唄い込み』の♪松島のー、と歌いだしてしまうし、
中間部は有名な『夏の思い出』ですから。
>作品32-3ですか? まりんきょさんは、なんと言うか、選択が個性的ですよね。
そうです。Op.32-3 を弾く人はそんなにいませんね。冒頭から始まる
鐘のような響きから始まり、軽やかな足取り、ベースがなかなか主音のホに
落ち着かないじらせる作りともりあがり、静かな終わりなど、みんな私の
ツボにはまった作品です。クリスマスにぴったりではないかと思い、
いつも暮れに練習していましたが弾く機会がないまま10年以上たって
しまいました。
>私が今年とりくんだ数少ない曲の中に、ラフマニノフ前奏曲32-5と32-12があります。
どちらもいい曲ですね。作品32-5は本当にさわやかな風が吹いてくる
イメージで、連符の扱いがさすがラフマニノフです。
作品32-12 は聴いていると私の腹にあるなにものかが掴まれるような、
そんな気持ちになるのです。
作品32-12 のほうは、映画『ラフマニノフ ある愛の調べ』でも使われて
いました。映画の感想文が下記にあります。
http://www.ne.jp/asahi/music/marinkyo/kino/rachmaninoff.html.ja
教育って何かを考えるとどうしても行き詰ってしまいます。
訓練(トレーニング)との対比で考えていくとよりはっきりすると思います。
まわりの人に聞いてみると、全員ではないのですが、
「大学のときにもっと勉強しておけばよかったなあ」
というのです。そう思えるということは、おそらく教育の成果があった
のだと思います。
>とりあえず、今は「今日生く」ることに感謝して過ごしませう。
わたしもです。
ある時期、生きるのが苦しかったことがありました。そんなとき、
いろいろなものに救われました。音楽はもちろんでしたが、
明石家さんまの「生きているだけで丸儲け」にも感銘していました。
弾く方はともかく、最近聴くのはフォーレばかりのhasidaです。
フォーレの頁を繰り返し眺めて・・・こんなに詳しい人が身近に居た頃にもっと直接教えてもらえば良かったのに、と思ったり、いやいや、ネット時代になって
詳しくなった面もあるのだろう、と思ったり・・・は、ともかく、9番10番11番に狙いをつけて、手持ちのコラールの夜想曲とヴォロンダの舟歌を繰り返し
聴いて・・・舟歌10番を弾いてみました。本人的には大分弾けるつもりになったところで、家内に「最近弾き始めた曲、どぉ?」と聞いてみたら、
「あの幽霊みたいな曲?」「陰気な曲だと思ってた」「このまま盛り上がらなかったら承知しないぞと思って聞いていた」「この人急にどうしたのかと思った」・・・「聞かれたから言ったんだけど」ということですが、散々です。
まりんきょのコメントを読んで聞かせたら大笑いです。
「そんな老人力の曲を弾くのは未だ早いんじゃない? 別にいいけど」
というので、「節度を持って練習します」と言ったら、
「それならよろしい」だそうです・・・
ちなみに、老人の曲でも「チャルダッシュ・オブスティネ」なら家内も子供達も大好きです。「気違いに刃物、的な怖さはあっても、幽霊よりずっといい」のだそうで、こちらは家内の無意識の鼻歌にしばしば出てきています。。。フォーレを弾くのは難しい。。。
こんばんは
>ショパンは脳では受け付けているつもりでしたが、
>体が受け付けていなかったようです。
これって手、指、腕、体の問題ですか?
>
>>実は私はFaureとLisztはテクニック(メカニック)的に
>>共通点が沢山あると思っているのです.
>
>Ballade が弾けたなら Liszt も弾ける、と前向きになれました。
そう、その通り.パガニーニ練習曲とか超絶技巧練習曲のなかにもFaureが学び取ったメカニック的な要素がかなりあると思います.Balladeが弾けたらなLisztは弾けますよ.
>>暮れにはお休みがありますか?
>>何かこれって決めてさらっていますか?
>
>全く何も決めておらず白紙です。ラフマニノフの前奏曲ホ長調
ホ長調だからOp. 32 No. 3ですよね.それとも変ホ長調のまちがい?
私は今日はチェリストに自宅に来てもらっていろいろさらいまし
た.Schubert Arpeggione Sonata, Rachmaninoff Vocalise, Faure Elegie, Rachmaninoff Cello Sonata.
この中で初めて弾いたのがRachmaninoffのチェロソナタ.三楽章.美しい.作品19なので、二番のピアノ協奏曲(作品18)と同じ時期.美しい
和声がと旋律があちこちに伴奏のピアノにも出てくる.同時に、Scriabinの作品に固有の和声、旋律に似た、、、胸がキュンとなるところが各所にあ
る.楽しかったな~.
前奏曲にはラフマニノフの個性がよく出ています。暗さと情熱。ラフマニノフはなぜかテンポの遅い付点音符が好き なんですね。ロシアの民族音楽にそういう傾向でもあるのでしょうか。ホ短調や変二長調は演奏効果も高く、曲調が演歌的ですから日本人にも合うのではないか と思います。人並みに歳を重ねたせいか、だんだんそういうものの良さがわかってきました。
こんにちは。
>ラフマニノフの前奏曲ホ長調などを
>そろそろ仕上げたいと思っているぐらいです。
作品32-3ですか? まりんきょさんは、なんと言うか、選択が個性的ですよね。
私が今年とりくんだ数少ない曲の中に、ラフマニノフ前奏曲32-5と32-12があります。どちらも私のピアノ歴の中では新しい風が吹く作品で、レベルも今の自分に合っていたらしく(ちょっと背伸びをする。)好きになりました。
おはようございます。
>あれは誰かの体験にもとにした実話ですか?
マンガ作者の二ノ宮さんによれば、モデルがいるとのことです。
また、背景は綿密に取材しています。ですので、実話ではないが
音楽大学にかかわるところは事実であるところも多いのではないかと
思います。
>脳と体がFaureしか受け付けないというのはすごいですね.
>その時にChopinはどうでしたか?
ショパンは脳では受け付けているつもりでしたが、
体が受け付けていなかったようです。
>実は私はFaureとLisztはテクニック(メカニック)的に
>共通点が沢山あると思っているのです.
ああ、なるほど。Liszt を受け付けないと思い込んでいたのが
早計でしたか。Fauré のピアノ作品は初期のほうが後記より弾きにくかった
のは実は Liszt に近かったからと思えばなっとくできます。
Ballade が弾けたなら Liszt も弾ける、と前向きになれました。
ありがとうございます。
>暮れにはお休みがありますか?
>何かこれって決めてさらっていますか?
全く何も決めておらず白紙です。ラフマニノフの前奏曲ホ長調などを
そろそろ仕上げたいと思っているぐらいです。
とても興味深い話題が続々出てきて、楽しく皆さんのやりとりを拝見させていただいています。
音楽にかぎらないのですが、教育、でいろいろ思い浮かぶことがあります。
「教育に絶望している人が、本当によい教育者となれる可能性がある」
「教えられたことを全部忘れた後に残っているものが、教育の成果だ」
「大学の授業で一番教えるのが難しいのは一般教養だ」
「学生が全員学者になるわけではないでしょう」
何が言いたいのかっていいますと、自分でもよくわかりませんが、すごく個人的な、私の人生ってなんだったのだろう、、、ということかもしれません。ごめんなさいね。とりあえず、今は「今日生く」ることに感謝して過ごしませう。
慣れが必要というのはおっしゃる通りと思います。
ハ音記号の話が出たので自分の体験談をお話しします。
私は初見には自信がありましたがハ音記号が全く読めませんでした。
あるときバッハのフーガの技法を相棒と連弾することにしました。
最初私が低音部を受け持ったのでしたが、
スコアは弦楽四重奏で書かれていて私は全くハ音記号が読めず、
相棒に低音部を持ってもらいました。
相棒はすらすらとハ音記号を読んでいたので本当に驚きました。
今は機能和声の範囲内を前提とすればある程度読めるようになりました。
弦楽合奏団にいて、ヴィオラの楽譜を少しずつ読んだり編曲したりして
慣れたからです。その慣れを高めるために、機能和声の法則は大事に
すべきなのでしょう。
アルペジョの指使いは練習嫌いの私にはついぞ会得できぬままでした。
今からでも定石を覚えるのに遅くはない、といえればいいのでしょうが、
半ばあきらめております。
>マンガ「のだめカンタービレ」では、フランスのコンセルヴァトワールに
>入学した主人公のだめがまさにものすごい数の課題曲に
>翻弄される場面があったように覚えています。
私はあのシリーズをほとんど知らないのですが、あれは誰かの体験にもとにした実話ですか?
>
>バラードを弾いたのは事実ですが、自分の体、特に脳と指がフォーレしか
>弾けず、受け付けられない状態になってしまったのでリストには苦戦した次第です。
脳と体がFaureしか受け付けないというのはすごいですね.その時にChopinはどうでしたか?
>慣れたとすると今度はフォーレが弾けない体になっているのではないかと恐れています。
まりんきょさんはどう思われますか?実は私はFaureとLisztはテクニック(メカニック)的に共通点が沢山あると思っているのです.和音の掴みなど
FaureとLisztは手、指の位置がよく似ています.FaureはChopinよりもむしろメカニック的にはLisztに近く(特に初期の作品、
Ballade, Valse Capriceなど)、Chopinのメカニックを引き継いだのはDebussyでしょう.
>>何弾こうかなと思案している時が、一番楽しいですからね.
>>楽しみは長いのが一番.楽しくピアノ弾きましょう!
>
>これにはまったく同感です。
暮れにはお休みがありますか?何かこれって決めてさらっていますか?私は来年伴奏の計画がいくつかあるので、チェロ弾きに家に来てもらっていくつか練習.そうそう、FaureのElegieも入っています.いい曲です!