まりんきょ学問所のはなれ(03)

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御意見をお待ちしています。


[00268] Re: 哲学? by まりんきょ on 2012/02/19 21:00JST 元記事

本当に毎日寒い日が続きます。体調はいかがですか。

>最近、青年期(だったかな)に夢中で読んでいた池田晶子さん(故人)の
>著作を久しぶりに手に取っています。
>新潮文庫で「ソクラテス3部作」があります。

池田さんの文章は私も昔(青年期?)読んでいました。口伝 西洋哲学史
が雑誌連載されていたころです。わかるところもあればわからないところも
ある、納得できるところもあれば挑発されるところもありで、とにかく
疲れたことを覚えています。考えるって大変だなあ、と当時は思っていました。
新潮文庫の「ソクラテス3部作」はどうなのでしょうか。気になります。


[00267] 哲学? by クロッカス on 2012/02/18 12:49JST

こんにちは。   毎日寒いですね。
最近、青年期(だったかな)に夢中で読んでいた池田晶子さん(故人)の著作を久しぶりに手に取っています。新潮文庫で「ソクラテス3部作」があります。
土屋賢二さんの本も、つれづれなるままにひもといてみたい、と思っていますよ~


[00266] ありがとうございます by まりんきょ on 2012/02/08 22:54JST 元記事

励ましありがとうございます。
体の不調は徐々に良くなりつつありますが、あせらず少しずつ慣らして
いきたいと思います。

私にとっても、それ以上に妻にとっても苦難ではありますが、
なんとか乗り越えていければ、乗り越えられなくても回り道でもいいので、
生活を続けていければと願っています。


[00265] まりんきょ様 by クロッカス on 2012/02/07 20:06JST

学問所ホームページが、大幅に様変わりしていて、大変驚きました。
体の不調はもちろんのこと、ご心労もひとかたならぬことだろうと、察し申し上げます。どうぞ、奥様と力を合わせて苦難を乗り越えられますよう、お祈りします。


[00264] Re: フォーレ讃 by まりんきょ on 2012/02/04 10:54JST 元記事

>彼が水、それも湖に心を寄せていた、ということをどこかで聞き、
>これまたツボにはまりました。川、海、滝、とかでなく、湖、なんですね。
>
>フォーレと出会えてよかった、と思えるって、ありがたいことですね・・・。

フォーレの水に対する扱いは調べてみたいと思っています。舟歌はもちろん
のこと、歌曲でも水やその地形への反映である川、海、湖などをどのように
扱ったかが気になるところです。フォーレの水の扱いで特に好きなのは、
歌曲集「イヴの歌」からの「活きている水」です。

>でも今は、夜想曲9,10番も、舟歌9,10番も、
>すんなり受け入れられる(共鳴できる)状態に変わったのです。

ああ、うれしいことです。
実は最近まで夜想曲9番と10番の違いがはっきりしなかったのです。
しかし2週間前、急に、第9番は上から降りてくる静けさ、第10番は
下から突き上げてくる苦しさという冒頭の違いに気づきました。
遅すぎましたが、フォーレがどの曲も心血を注いで作ったということを
改めて認識しました。


[00263] ヴァルス・カプリス by まりんきょ on 2012/02/04 08:55JST 元記事


>>ただ、ピアノの「ヴァルス・カプリス」が彼の後期に書かれていればと
>>残念に思うことがあります。
>このことをもう少し詳しく教えてください.私は初期の「ヴァルス・カプリス」一番など、フォーレ作品として様式的があまり好みではありません.ただ4番は和声のうつろいが美しい.

「ヴァルス・カプリス」はフォーレの主流な様式ではなかったことは
確かだと思います。サロンでフォーレが女性にもてたのはこのような
音楽を書いたからだろうというあて推量すらしてしまいます。ただ、
あえて自分の様式にははずれたジャンルでかつ後期の独特の輝きを
放つ曲ができていれば、新たな魅力になったと思うのです。

フォーレはピアノの即興曲を6曲書いていますが、第3番までのひとなつこい
雰囲気から、第4番でけだるさを描いたあと、第5番で狂気をかいまみせる
ほどの常動曲まで広げています。また作曲家は違いますが、ショパンは
スケルツォで、第4番は前3曲とは異なる地平で広がりを描いているように
思います(単に私が好きだというだけですが)。ヴァルス・カプリスは
ワルツというよりショパンのスケルツォに近いところがあるかなというのが
私の印象です。


[00262] フォーレ讃 by クロッカス on 2012/01/26 01:32JST

「フォーレの音楽は年をとらない」って誰が最初に言ったか知りませんが、けだし名言だと思います。フォーレ氏は、いつこの世に生まれたとしても(ヘンな仮定ですが)、かのように生き、かのような創作活動をしただろう、と思わせられます。
私は今の時代、21世紀の日本に生きて、平和と文明の恩恵を享受していますが、フォーレの静謐さ、を愛する一人です。
誠実、慎み深さ、懐疑の精神(哲学?)、情熱(秘められたものもあふれ出るものも)などを、私はフォーレの音楽から感じます。(身びいきに過ぎるきらいがありますが、、、)
彼が水、それも湖に心を寄せていた、ということをどこかで聞き、これまたツボにはまりました。川、海、滝、とかでなく、湖、なんですね。

フォーレと出会えてよかった、と思えるって、ありがたいことですね・・・。

それで舟歌10番なのですが、私はまりんきょさんが舟歌9,10番好き、とおっしゃっているのをみて、楽譜を入手してポツポツ鳴らしてみました(1年くら い前です)。そのときは、もとの調号なくて譜読みラクだなあ、でも自分はこれを美しいと感じられるかなあ、枯れ過ぎててわかんないかなあ、などと、あまり ピンときませんでした。でも今は、夜想曲9,10番も、舟歌9,10番も、すんなり受け入れられる(共鳴できる)状態に変わったのです。う~ん、おもしろ い。フォーレの世界をもっといろいろ開拓、探索してみよう!と思っています。(もちろん浮気もします!)


[00261] Re: 舟歌10番 by Chouchou on 2012/01/20 13:41JST 元記事

ノクチュルヌ7番(8番は除いて)までとそれ以降.舟歌6番までとそれ以降.まるで別人のようになってしまっている.

以下のまりんきょさんの分析は素晴らしいと思います.私が直感的に感じたのは年齢の隔たりがあるということです.やはり人生50歳代と60歳代では世界の見え方が違う.
分析を深める前に、まず皆さんがどう感じているのか知りたい.作風ががらりと変わっていると感じる方、感じない方、どれくらいおられるのか、教えてください.

>私の能力を超えますが、理屈っぽくいえば、こういうことを調べないと
>いけないのでしょう。
>
>1. フォーレの曲がある時期を境に質的に変わったのか。
>2. ある時期にフォーレの身辺に何かが起こったのか。
>3. 1. と 2. が正しいとすれば、2. で起こったことが 1. の原因と
> いえるだろうか。
>
>1. ですが、たとえばこんな感じです。
>ノクターン第8番が 1902 年(57歳)、
>ノクターン第9番が 1908 年(63歳)、
>舟歌   第6番が 1896 年(51歳)、
>舟歌   第7番が 1906 年(61歳)、
>1900 年前は和声の厚みを生かした書法だったのが、
>1900 年後は線的な動きを重視した音の少ない書法に変わっている
>ということは言えるかもしれません。統計的にはっきりいえれば
>いいのですが、音楽を定量的にとらえるのは厳しいかもしれません。
>
>2. はこんなことがあげられるでしょうか。
>「フィガロ」紙の音楽批評担当 1903 年(58歳)
>聴覚障害があらわれはじめる  1903 年(58歳)
>パリ音楽院の院長就任     1905 年(60歳)
>
>特に、聴覚障害が彼を苦しめ始めたことは、実生活で大きな影を落として
>います。それも、よりによって、音楽批評を担当した年に現れるとは。
>
>さて、3. ですが、確かに聴覚障害によって音が中音域に偏る傾向が
>強くなったと評されることはあります(歌曲など)。それが、書法全体
>との関連で言えるかどうかは私にはわかりません。
>
>ただ、ピアノの「ヴァルス・カプリス」が彼の後期に書かれていればと
>残念に思うことがあります。
このことをもう少し詳しく教えてください.私は初期の「ヴァルス・カプリス」一番など、フォーレ作品として様式的があまり好みではありません.ただ4番は和声のうつろいが美しい.


[00260] Re: 舟歌10番 by NY on 2012/01/19 00:59JST 元記事

フォーレは人生の後半でだいぶ出世した人ですね。
音大の学長みたいなものですから。
フランスでは音大の先生がかなり後世に残る仕事をしてます。
フランクとかデュカスもそうですね。国柄なんでしょうか。

ベートーヴェンやモーツァルトは在野というのか、
あんまりお金や出世には縁遠い感じですが、
あれだけ才能があれば個人でも作品を売って稼げたのでしょう。

ショパンやシューマンの時代はたぶん、もっと厳しかったでしょうね。
たまに教えるといっても、おそらく非常勤かなんかで毎日仕事があったわけではないでしょうから。最近は歳のせいか、そういう現実的なことが気になります。私の好きなラフマニノフも後半は生活に追われて作品数が減っていったらしいです。


[00259] Re: 舟歌10番 by まりんきょ on 2012/01/17 22:25JST 元記事

>舟歌10番とノクチュルヌ6番の違いはフォーレ側に問題があるのでは?
>作風ががらりと変わる時期があり、これはまりんきょさんに解説して
>いただいた方が良いかもしれません.
>いったいフォーレに何が起こったのか知りたい.ノクチュルヌ7番(8番は除いて)までとそれ以降.
>舟歌6番までとそれ以降.まるで別人のようになってしまっている.

私の能力を超えますが、理屈っぽくいえば、こういうことを調べないと
いけないのでしょう。

1. フォーレの曲がある時期を境に質的に変わったのか。
2. ある時期にフォーレの身辺に何かが起こったのか。
3. 1. と 2. が正しいとすれば、2. で起こったことが 1. の原因と
 いえるだろうか。

1. ですが、たとえばこんな感じです。
ノクターン第8番が 1902 年(57歳)、
ノクターン第9番が 1908 年(63歳)、
舟歌   第6番が 1896 年(51歳)、
舟歌   第7番が 1906 年(61歳)、
1900 年前は和声の厚みを生かした書法だったのが、
1900 年後は線的な動きを重視した音の少ない書法に変わっている
ということは言えるかもしれません。統計的にはっきりいえれば
いいのですが、音楽を定量的にとらえるのは厳しいかもしれません。

2. はこんなことがあげられるでしょうか。
「フィガロ」紙の音楽批評担当 1903 年(58歳)
聴覚障害があらわれはじめる  1903 年(58歳)
パリ音楽院の院長就任     1905 年(60歳)

特に、聴覚障害が彼を苦しめ始めたことは、実生活で大きな影を落として
います。それも、よりによって、音楽批評を担当した年に現れるとは。

さて、3. ですが、確かに聴覚障害によって音が中音域に偏る傾向が
強くなったと評されることはあります(歌曲など)。それが、書法全体
との関連で言えるかどうかは私にはわかりません。

ただ、ピアノの「ヴァルス・カプリス」が彼の後期に書かれていればと
残念に思うことがあります。


[00258] Re: 舟歌10番 by まりんきょ on 2012/01/17 22:00JST 元記事

>私は夜想曲12番を習ったことがありますが、なかなかいい先生でしたよ。
非常にすばらしいと思います。

>いずれにしても、子供はともかく、中高年や年寄りは教えにくいと思いますよ。
>そういう意味でも、私はもう先生について習うことはたぶんないと思います。

私もかなりの年齢なので、先生から物を教わることはないと思っています。
ただ、ひょっとしたらあるかもしれないとも思っています。

先生が、自分より年が上の人を教えるのは確かにやりにくいと思います。
ただ、今後はそういう場面は少なくとも日本では増えるでしょう。
教える側、教わる側双方に覚悟が試されているのかもしれません。


[00257] Re: 音楽の漫画 by まりんきょ on 2012/01/14 23:23JST 元記事

本年もよろしくお願いします。

さそうあきらの「ミュジコフィリア」ですね。
Web漫画アクション堂にて第1話だけ読みました。

現代音楽はまじめとおちゃらけが同居していて、どう接していいかわからない
のです。第1話に書いてあるように作曲者がもっともらしい能書きを垂れて
むりやり曲と結びつけるというのがありがちなパターンですが、
音だけ聞いていれば笑っておしまいというもよくあります。

コミックスを見つけたら買ってみます。


[00256] Re: 舟歌10番 by まりんきょ on 2012/01/14 22:59JST 元記事

>生徒が持ってきたのが、たとえ夜想曲の12番(いや~これも難物と思います)であっても、
>本当にそれが弾きたいというのなら、「私も初めての曲だけど一緒に研究していきましょう」くらいのことはせめて言って欲しい、
>というのが一方にあって

私もそう思います。少なくとも音大では和声学でバス課題はこなしている
はずですし、表現法なども学んでいるはずですから
「自分はここまでなら教えられます」といえるはずです。

>もう一つは、素人の大人相手にピアノ教えているのなら、
>夜想曲の6番を教えられませんというのは、
>音大受験生にショパンのバラード1番教えられません
>と言っているのに近いのではないの?というのが
>もう一方の問題点のような気がするのです。

こちらも然り。夜想曲の6番は
フォーレファンでなくとも、当然身に付けておくべき一曲であるはずです。
そして同じように拒絶されてしまうことが、他の作曲家の傑作にも
及んでいるのではないかと心配してしまいます。


[00255] Re: 舟歌10番 by まりんきょ on 2012/01/14 22:39JST 元記事

>聞く人にとってフォーレの演奏は演奏者の世界を慈しむように愛するものでしょう.

私は以前ラフマニノフ第2番のピアノソナタをプロのピアニストの演奏で
聴いたことがあります。目の前で音の奔流がこれでもかというぐらい
流れているのに、正確な演奏なのに、音楽がまるで染み入ってこない
不思議な体験をしたことがあります。

フォーレの曲も多くのプロの演奏を聴いたのですが、プロならではのすごい
演奏は稀でした。その稀だったのが、東誠三の弾くフォーレのノクターンで、
特に第11番での演奏での弱音のコントロールと音楽表現は神業でした。



>知らない曲を知ったかぶりをして教えても限界が来ます.
>そうでなくてプロであれば譜面の読み方を指導できるはずです.

知ったかぶりは筆が滑りました。プロであれば譜面の読み方が指導できる
はず、というくだりは同感です。
25年前でしょうか、私がある場でヒナステラの12のアメリカ風前奏曲を
弾くことになったときのことです。
たまたま音大でのピアノ指導者に見てもらったのですが、ヒナステラなど
知らないはずの指導者はごく普通に私のテクニックや音楽表現を指摘して
やはりプロはすごいものだと思ったことがありました。


[00254] Re: 舟歌10番 by Chouchou on 2012/01/13 11:48JST 元記事

>生徒が持ってきたのが、たとえ夜想曲の12番(いや~これも難物と思います)であっても、本当にそれが弾きたいというのなら、「私も初めての曲だけど一緒に研究していきましょう」くらいのことはせめて言って欲しい、
こういう先生は素晴らしい.

>もう一つは、素人の大人相手にピアノ教えているのなら、夜想曲の6番を教えられませんというのは、音大受験生にショパンのバラード1番教えられませんと言っているのに近いのではないの?
舟歌10番とノクチュルヌ6番の違いはフォーレ側に問題があるのでは?作風ががらりと変わる時期があり、これはまりんきょさんに解説していただいた方が良 いかもしれません.いったいフォーレに何が起こったのか知りたい.ノクチュルヌ7番(8番は除いて)までとそれ以降.舟歌6番までとそれ以降.まるで別人 のようになってしまっている.


[00253] Re: 舟歌10番 by NY on 2012/01/12 21:48JST 元記事

私は夜想曲12番を習ったことがありますが、なかなかいい先生でしたよ。フランスものの専門家でもなく、ましてフォーレの専門家でもありませんでしたが、私には十分でした。たぶん、その先生も完璧には弾けなかったと思います。

私は昔はヤマハに行ってましたが、先生のレベルはかなり高かったと思います。音大を出ても、ああいうところに就職するのは至難のはずですから。私はあまり先生の選り好みがないほうなので、近所なら誰でもいいやという感じでやってました。

子供心に女性の先生には憧れたものですが、先生達も皆、歳を重ねたはずなので、今はどうされているのかわかりません。いずれにしても、子供はともかく、中高年や年寄りは教えにくいと思いますよ。そういう意味でも、私はもう先生について習うことはたぶんないと思います。


[00252] 音楽の漫画 by パパゲーノ川崎 on 2012/01/09 20:32JST

大変遅れましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

 昨年暮れより、”さそうあきら”の音楽関連の漫画を読んでいます。
さそうあきらというと、ピアニストが主人公の”神童”が有名で、
その作品はすでに読んでいます。(これもいい作品でした。)
 今回は、現代音楽と作曲家がテーマの”ミュジケ・フォリア”と
型破りな指揮者が落ちぶれたオーケストラを立て直す
”マエストロ”と読みました。
 ”ミュジケ・フォリア”のほうは、まだ連載中の新作で
単行本はまだ2巻までです。
現代音楽は、正直なところ嫌いなんですが、この作品を読むと
”なるほどこういところが面白いのかー”と思ってしまうところが
やはり作品の力なんですかね。お勧めです。
現代音楽が漫画作品に取り上げられるなんて、初めての試みで
ないでしょうか。しかも、作曲家の話です。。。
 京都在住の私としては、作品の舞台が京都なので、これもまた
うれしいところで、いい作品になるよう、これからも応援したいと
思います。
(この作品を読んで、楽譜製作ソフト”シベリウス”を買ってしまい
ました^^;)
 そしてマエストロですが、これは3巻で完結しています。
こちらのほうは、主人公が指揮者で取り上げられる音楽は”運命”と”未完成”でなんだ直球勝負かと思いましたが、これもまた面白いです。
 ”たくあんをかじる音で、いいフルート吹きかどうか分かる”とか
とってもマニアックな内容でいっぱいで、それでもって
登場人物が実にいろいろな人がいて、読み応えがありました。
 こう書くと、”のだめカンタービレ”に似ているのかと思われるかも
しれませんが、かなり違う雰囲気を持つ作品です。
 のだめ、みたいにほんわかした雰囲気でなく、かなり緊張感があります。
こちらもお勧めです。


[00251] Re: 舟歌10番 by hasida on 2012/01/08 22:58JST 元記事

>>知らないのも困りものですし、知らなければさも知っているふうに、
>>教えればいいものを、まったく。
>知らない曲を知ったかぶりをして教えても限界が来ます.そうでなくてプロであれば譜面の読み方を指導で きるはずです.ピアノはイメージだけで弾くものではないからです.譜面から読み取れること、譜面が伝えたいことの理解は、弾いた曲でなくとも出来なければ プロとは言えない.

生徒が持ってきたのが、たとえ夜想曲の12番(いや~これも難物と思います)であっても、本当にそれが弾きたいというのなら、「私も初めての曲だけど一緒に研究していきましょう」くらいのことはせめて言って欲しい、というのが一方にあって

もう一つは、素人の大人相手にピアノ教えているのなら、夜想曲の6番を教えられませんというのは、音大受験生にショパンのバラード1番教えられませんと言っているのに近いのではないの?というのがもう一方の問題点のような気がするのです。


[00250] Re: 舟歌10番 by Chouchou on 2012/01/07 10:54JST 元記事

また同じテーマに皆さんで戻って来ていますね.フォーレを弾くのは素晴らしい体験だけど、聴衆に受けない.どう したらいいのだろう.私もその気持ち分かります.そりゃ、フォーレの舟歌10番弾くよりはラフマニノフ前奏曲のど派手な曲の方が聞いている人は、この人す ごいテクニックだな~と思うでしょうね.

別に克服すべき問題だとは思わない.聞く人にとってフォーレの演奏は演奏者の世界を慈しむように愛するものでしょう.それと別にど派手な曲の方は曲にびっ くりする.どちらが難しいかというと、フォーレでしょう.聞いている人に自分の演奏を愛してもらうところまで(すくなくとも共感してもらう)たどり着く精 神性が要求されているからです.

曲にもよりますがたとえば6番のノクチュルヌなど冒頭の数音で聞いている人をうっとりさせなければならない.逆に10番の舟歌などは、聞いているうちに、 「知らない曲だったがいい曲だな~」と思わせたら成功でしょう.耳がフォーレの音になれるのに時間がかかる人たちがいます.その人たちを助けてあげて、こ ちらに引きずり込む.

>子供がウキウキするフォーレがあるといいのですけれど・・・
これは、たとえば8 Pièces brèves, Op.84とか 3 Romances sans paroles, Op. 17はどうですか?特に Op. 17は胸がキュンとなるフレーズがあちこちに.感受性の豊かな子供であれば分かるでしょう.うきうき、にこだわるのであればDolly でしょうね.連弾.あの中のスペインのリズムなんか子供でなくてもワクワクしますよ.
>
>>#「私はフランスもの知らないから」と却下したそうで。
>>#プロのピアニストが困ったものです。
こういう人結構多いと思う.
>
>知らないのも困りものですし、知らなければさも知っているふうに、
>教えればいいものを、まったく。
知らない曲を知ったかぶりをして教えても限界が来ます.そうでなくてプロであれば譜面の読み方を指導できるはずです.ピアノはイメージだけで弾くものでは ないからです.譜面から読み取れること、譜面が伝えたいことの理解は、弾いた曲でなくとも出来なければプロとは言えない.

学生時代に、あるいはそのあとプロとしてリサイタルなどした時には必ず、直前に国内外で大先生に見てもらっています.その時に見てもらった曲しか教えられない、というのであれば(気持ちは分かるが)能力・努力の限界でしょう.
>
>フォーレには叱られますが、五重奏曲第1番に乗せて
>夜明けのスキャットを奏でる編曲を計画中です。
完成したら楽譜をウェブにアップしてくださいね.


[00249] Re: シューベルト by まりんきょ on 2012/01/06 23:04JST 元記事

D.960 も、Op.90-3 もいいですね。歩くときに歌がなんとなく出てくるのは
面白いことです。言われてみればこのアニメの主題歌も
なるほどと思いあたることがあります。

こちらこそよろしくお願いします。

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