訪江戸まち歩き 東京観光ガイドブック Vol.Ⅰ』

~歴史を歩く知的時空旅行~

コンテンツ

はじめに 江戸庶民の気分で物見遊山  

東京は明治維新、関東大震災、アメリカ軍による空襲、高度成長期などを経て、徳川家康の入府から徳川の時代の終焉までに形成された大江戸の景観の多くが失われました。しかし、『江戸名所図会』に長谷川雪旦が描いた挿絵や、広重が描いた「江戸名所百景」をはじめとする錦絵などによって、当時の景観を知ることができます。そして、驚いたことに『江戸名所図会』や『絵本江戸土産』などは、当時の女性や子供でも読めるように漢字にひらがなが添えてあり、現代の私たちも読むことができます。

江戸時代の出版物があれば、最新の科学技術を使ったバーチャル・リアリティに頼らなくても、私たちが生まれながらに持っている想像力を生かして、江戸庶民のように大江戸での物見遊山を楽しむことができます。

私は45歳で広告会社を早期で退職してから歴史に関心を持つようになり、地域のオンリーワンの資源である歴史をテーマに、人口減少社会への対策として観光について考えるようになりました。現在、自営業の屋号を「“歴史の駅”研究所」として、訪・江戸まち歩きの会を主宰して、コロナ禍の中でも勉強会とまち歩きを継続してきました。

私と同じアラリタ(アラウンド・リタイアメント)世代の皆さんと、日々の健康維持および知的満足による感動を共有したいと思い、ガイドブックを出版することにしました。まず、江戸城(現、皇居)の総構え(外郭)の中を、約2時間から2時間半で気軽に歩けるコースを紹介します。

ただ、私自身は歴史の専門家ではありませんので、史実については「ありえる」、「なるほど」、「面白い」、「それもいい」と感じたものを記述しています。一人で昔の歴史上の人物と語り合あったり、歴史探偵の気分になったり、また、気の合った仲間と歴史談義に花を咲かせたり、時には病気自慢や親の介護、愚痴、人生の反省、終活などについて話しながら歩くのも良いでしょう。

安全には細心の注意を払って、訪・江戸まち歩きを始めましょう。

「歴史の駅」をたどる 訪・江戸まち歩き

江戸の海岸線 家康の入府時と江戸後期

庶民を物見遊山へ誘った出版業 

11コースのアウトライン

1 .  日本橋~神田

2 .  秋葉原~浅草橋

3 .  浅草橋~人形町

4 .  日本橋~八丁堀

5 .  八丁堀~築地

6 .  日本橋~新橋

7 .  水道橋~秋葉原

8 .  市ヶ谷~九段下

9 .  竹橋~東京

10 .  半蔵門~丸の内

11 .  四谷~日比谷

まち歩きの魅力

参考文献

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あとがき 

Vol.Ⅱ

12.新橋~浜松町

13.虎ノ門~赤羽橋

14.三田周辺

15.高輪周辺

16.北品川宿

17.南品川宿

18.大井~鈴ヶ森

19.白金周辺

20.目黒周辺

21.広尾~麻布

Vol.Ⅲ

22.赤坂周辺

23.青山~渋谷

24.千駄ヶ谷~表参道

25.四谷~新宿

26.新宿~中野

27.四谷~早稲田

28.新宿~早稲田

29.早稲田~雑司ヶ谷

30.大久保~落合

31.飯田橋~関口

32.茗荷谷~護国寺

Vol.Ⅳ

33.小石川~白山

34.巣鴨~板橋

35.秋葉原~本郷

36.根津~駒込

37.駒込~王子

38.王子周辺

39.豊島周辺40.上野(寛永寺跡)

41.谷中~田畑

42.上野~浅草

43.根岸~三ノ輪

Vol.Ⅴ

   44.浅草橋~浅草
   45.浅草寺
   46.日本堤
   47.今戸~千住
   48.今戸~鐘ヶ淵
   49.千住宿
   50.両国周辺
   51.深川周辺
   52.業平~亀戸
   53.向島~墨田

  

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