私の農作物に対する考え

自分や家族が納得して食べれる作物、商品ではなく食べ物を作りたい。

ただそれだけなのですが、これだけだとすぐに終わってしまいますので、何故この様な考えになったかをもう少し書かせてもらいます。

私は元々関西でサラリーマンをしていました。
自然や釣りが好きだったので田舎に住みたいと思い結婚をしてすぐに宮崎に来ました。
そして農業をしたのですが、もちろん経験もなく嫁が農学部を出いるだけで実践はない状態でした。
初めはまだ金柑栽培もしておらずゴーヤを作っていました。
その後、ハウス栽培をしたいと思い探していると金柑が植えてあるハウスと巡り会いました。
前栽培者がJASの有機栽培をしていた事から引き継いだのですが、その頃は有機栽培という事すら何なのか判っていませんでした。
その後、JAS認証の継続更新や色々と勉強していくうちに少しずつわかってきました。


只、誤解されては困るのですが、私は有機栽培絶対主義者でもJAS認証絶対主義者でもありません。
お客様に判り易いように、尺度としてどのぐらいのレベルなのか判り易いように取得させて頂いています。
特に大手企業との取引では資格の力は大きかったのではないだろうかと思います。

それと、減農薬や無農薬、有機栽培に興味を持たれている方に注意して頂きたいのは、JAS認証を取っているから、有機栽培をしているから安全という訳ではありません。
JAS認証を取っていても使って良い農薬も有り、その中には魚毒性の強いと言われるものやタバコの葉っぱも使って良いです。
(化学合成されていない自然界に有る物は使ってよい。)
しかし、僕はそういう農薬はあまり使いたくありません、もちろん使った方が楽に栽培ができ収量もアップするでしょう。
では何故使いたくないかというと、僕が食べたくないから、子供に食べさせたくないからです。

金柑に対しては皮を食べる作物なので、実を着けたらなるべく農薬は使わないように作れればと思っています。
金柑の木が枯れる場合や、多大なる被害が出る場合は農薬を使うかもしれませんが、出来る限り使わないで行こうと考えています。

正直今、普通に栽培をするより収量は極端に少ないです・・・
もちろんその分収入も少ないです。

農家の方に「農家じゃないよ。」と言われましたが、商品を作るのが農家と言うのであればそうかもしれませんね・・・
でも、私の問題ですから。

長くなりましたが、出来るだけ頑張って続けたいと思っていますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

農園長

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