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2001/11/30

 対応概要書レビュー。――大敗。

 今年は年末の休みが長い、という話になる。
 「これだけ長いと、自宅の大掃除ができるなあ。証券はいつも、ぎりぎりまで仕事があるからねー。XXさん(客)なんか、大掃除は毎年ゴールデンウィークにやるらしいよ」
……そこまでせんでも。

 ウイルス関連。(セキュリティホール memoの11月29日以降)"壊れた"状態だと、チェックをすり抜ける事があるらしい。まあ、過信は禁物ということだろう。その他、ウイルスチェックソフトの不具合情報はこちらから↓。

 覗いているメーリングリストでは「ウイルスを送るのは、嫌がらせではないのか?」「証拠も無いのに疑うなんて!」なんてやりとりも見られた。個人に対する嫌がらせとして、ウイルスを贈る、じゃなかった送ることがあるのだろうか、などと思ったり。(公開されたそれは、ヘッダの偽造すらしていなかった)
 ……バグではないセキュリティホールだってあるんだけど。うーん。

 今日のWiredはいろいろと面白い。
 まず、アップル、『OS X』アップデートで大失策。値引きし過ぎ。
 デジタル著作権法反対派に痛烈な2判決と並ぶのは「著作権至上主義は文化の衰退をもたらす」レッシグ教授へのインタビュー。(著書は『CODE』(翔泳社)。 立ち読み(PDF)正誤表、yucoさん作CODE関連リンク集、山根真二さんの日記(2000/08/042001/03/162001/04/032001/11/11))


2001/11/29

 ゲーム店にて。レジ前は、先週と似たような行列状態。
 「METAL GEAR SOLID 2」と、値下げしたてのPS2本体を買っていく人が目立った。レジを見ていた親子連れの子供のほうが「みんなよく買うねー」と言っていた。

 『スペアーズ』(マイケル・マーシャル・スミス 著/嶋田洋一 訳/ヴィレッジブックス)読了。
 ニュー・リッチモンドは、飛べなくなったメガモールの末裔――ジャック・ランドールは、かつて住んでいたその街を、5年ぶりに訪れた。親友の住居を訪れ、ある事情で連れている6人の子供たちをそこに預けて、金を手に入れるために外出する。金が手に入ったら、それを車にかえてこの街には二度と戻るつもりはなかった。しかし、数時間後帰宅すると、親友は殺されており、子供はひとりをのぞいて全員消えていた。親友は殺されたのは何故か、そして子供たちはいったいどこへ連れていかれたのか、ランドールは、謎を解くために動きはじめる。
 序盤の「SF風味の設定にのせたハードボイルド」が中盤になると化ける。終盤はちょっとばたばたした感じだが、それがかえって話に勢いをつけている。題名にある「スペア」は、人間の予備部品用として作られたクローンのこと(予備の"体"ではない)。
 ラチェット大活躍。喋る機械たちは皆とぼけていて楽しい。それと猫の扱いは、あれは――かな?で、余談。IF文はループしないと思う。(p.294)


2001/11/28

 午後はずっと会議。間をぬって、議事録作成。

 Outlook Express ハングアップ問題。(関連日記:2001/11/22
 Outlook Express(5.5 or 6)がContent-Type: text/plain; のメールに書かれているScript を実行してしまう問題。スクリプトによっては、開く/プレビューすると、PCがハングアップする。対応等はOutlook Express ハングアップ: よくある質問とその回答にある。

 FBIウィルスはアンチウィルスにひっかからない?!(関連日記:2001/11/222001/11/23
 もしそうなったら、さようなら、NetworkAssociates/MacAfeeSymantec。穴のあいたウイルスチェックソフトなんて、屑より悪い(値は張るし)。その前にMS-Windowsと別れたほうがいいんだろうな……。

 提案者の欠席に野党、怒り爆発 金融再生法改正案審議(http://www.asahi.com/politics/update/1128/010.html)。
 「同委員会では28日午後の審議に入って、法案提出者の相沢英之氏(自民)らが党の会議出席のために不在」党のほうが大事、と。


2001/11/27

 スラッシュドットより検索エンジンが開く社会の窓がめついぐーぐる……

 もひとつ、Internetweek2001 から 2900名のアドレス流出。全員のアドレスをToに入れたとか。

 新登場のワーム、『サーカム』を上回る勢いで増殖中(Wired News)。
 この記事で取り上げられている"Badtrans"と、最近流行の"Aliz"は、両方ともInternetExplorerの既知のセキュリティホールを悪用したウイルスだそうだ。

 Hamada's Boat 掲示板より<子>のつく名前の女の子は頭がいい。擬似相関とは。


2001/11/26

 『スペアーズ』(マイケル・マーシャル・スミス 著/嶋田洋一 訳/ヴィレッジブックス)と『暗号の秘密とウソ』を交互に読んでいる。

 クローン人間になり得るヒトの胚を作製 米バイオ企業(http://www.asahi.com/business/update/1125/005.html)。
 「受精卵を壊して作られたこれまでのES細胞は、移植すると患者に拒絶反応が起こる。しかし、患者の体細胞からクローン胚を作り、ES細胞にすると、拒絶反応のない移植用臓器ができる可能性がある。」

 トラフィック分析とソーシャルエンジニアリングの結果を見せ付けられて、唖然とする。いいのか、こんな情報だだ漏れで。

 ADSL開通までの道のり〜Yahoo!BBからフレッツADSL〜。一度(管理者以外の手によって)消されたページが復活。また削除されるかも、との注意書き(2001/11/16)がある。

 [aml 25294] <緊急速報>在日アフガン人難民申請者9名に難民不認定処分。突っ込んでくれと言わんばかりの理由(※)だ……これってネタ?((※)難民不認定についてではなく、不認定の理由が馬鹿みたいだということ


2001/11/25

 ジャパンカップ。
 トゥザヴィクトリーの逃げ。直線半ばでテイエムオペラオーか……と思ったらジャングルポケット(鞍上はペリエ騎手)がその外から突っ込んできた。特定の騎手や馬のファンでない場合、こういうぎりぎりのレースの方がぐっとくる。ジャングルポケットの表彰式での表情が印象的だった。
 (着順:ジャングルポケット、テイエムオペラオー、ナリタトップロード、ステイゴールド、メイショウドトウ)

 UN wants end to food drops USは、まだやってるのか。
 "On Wednesday, 15-year-old Sayyid Ahmad Sanef spotted what he thought was one of the yellow food packets. He picked it up to look at it. It blew his head off."
 一方「アフガンでポリオ患者増加? 空爆がワクチン阻む」(http://www.asahi.com/international/update/1125/006.html)もこれを無視。(関連日記:2001/11/06,2001/11/07,2001/11/10

 対テロ戦拡大へ、ソマリアなど3国標的 英紙報道(http://www.asahi.com/international/update/1125/002.html)。英米両国政府高官筋の話。
 「対テロ戦争はアフガニスタンでの作戦が終わり次第、テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏とつながりを持つソマリア、スーダン、イエメンの3国を標的にさらに拡大される見通しだ。」
 で、最後はオサマ・ビンラディンとCIAの愛憎関係にもつれこむ、と。その前に、彼らが言う「終わり」とはいったいどのような状況を指すのだろう。目的が手段になっているような気が。

 [aml 25277] 第二次派兵とPKF凍結解除1/2 | [aml 25278] 2/2
 米軍支援のため海上自衛隊艦艇が出港 呉、横須賀など(http://www.asahi.com/politics/update/1125/003.html)。「派遣期間は12月末まで」予定は未定。


2001/11/24

 『ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常』(榊涼介 著/電撃文庫)読了。
 これは同名ゲームを小説化したもの。中編3本、ごく短い話を1本、その間に原の日記をはさむ、という構成になっている。
 前作(『高起動幻想ガンパレード・マーチ』感想)がパイロット篇だとすると、今回は整備員篇といった趣。ピクニックでの森さんは可愛かった。茜と新井木と小杉は出てこない。来須とブータは名前だけ。岩田は一瞬……
 ゲームの雰囲気は出ていたと思う。私は面白く読めた。ただ、擬音(しゃきん、とか)は省いたほうがいいと思う。←これは好みかもしれないが、無くても意味は通じるので。文章はべたつきがなく、そっけないのが逆に良い。

 JCD(ダート、良)は、クロフネ、ウイングアロー、ミラクルオペラ。リドパレスは8着。

 CSK、アスキー経営権放棄

 日本政府は23日夜(日本時間)、ブダペストで、サイバー犯罪条約に署名した(関連日記:2001/11/20)。(追記(2001/11/25)情報源はこちら


2001/11/23

 プロバイダー責任(逃れ)法可決。ザルだというのは、その一方で拡大解釈し放題ということにもなるのでは。一定条件でのみまともに動くシステムの見本みたいだ。(参考にしたのはTea Room for ConferenceのNo.530〜)

 盗聴だけでなく、ウィルスもバラまくFBI昨日の"FBI 2題"関連。米国新法:クラッカーはテロリストもすごい。

 [aml 25247] 各地の中村哲さん講演会予定


2001/11/22

 レビューと議事録を片づけて、人月をざっと出してみる。

 ゲームソフトを買いに、某家電量販店へ行った。レジから店内をとりまくように長い列が出来ている。警備員の人がトランシーバー(?)を片手に行列を整理していた。
 「XXさん、こちら最後方がゲート(万引き防止用)からはみ出そうです!」
 これは「ドラゴンクエスト4」の発売日だったため。

 ぼけーっとゲームの棚を眺めていたら、親子連れが隣に立った。子供(5歳くらい)がゲームソフトに手を伸ばす。
 「サイレントヒル2」
 棚の同じ並びに、可愛い系のパッケージだってあるのになぁ(「リリーのアトリエ」とか)と見ていたら、親に駄目と言われたその子が次に手に取ったのは「BLOOD」
 また駄目と言われていた。

 FBI 2題。
 FBI,「電話傍受しやすいように変更を」通信各社に要請
 FBI,トロイの木馬を使った電子傍受ツール「Magic Lantern」を開発ウイルスじゃなかった、ツールです、ツール。← 白々しい言い訳。

 特定の文字列でOutlook Expressがハングアップ


2001/11/21

 レビュー用の資料を作る。

 「アルカイダ核兵器資料」報道の顛末(Hot Wired)。
 このネタ、週刊誌やスポーツ紙や朝ワイドで転がされていた(ような印象がある)けれど、あまりにお粗末なオチ。

「プルトニウムの残りかすは虫よけにぴったりだ。」("資料"ステップ2)

 ↑これが"根拠"ですか。ふむ。樟脳の効用みたいですな。

 マイクロソフトが「不正確」な情報開示を謝罪


2001/11/20

 レビューして、議事録を作って、スケジュールを引く。

 [aml 25187] 中村哲医師講演会(前編) | [aml 25188](後編)
 中村哲氏「このように話すと、中村はタリバーン派か、政治的だ、といわれる。しかし、私はタリバーンがくる前からいた(笑)。」

 US hits anti-Taleban town。(BBC 11/19)

 サイバー犯罪条約関連。(セキュリティホールmemo 2001/11/20)
 「第9条 児童ポルノグラフィ関連犯罪」。児童ポルノグラフィの対象人物定義は「未成年者であるように見える人物」「写実的な画像」なので年齢不詳や空想上の人物という逃げ道は無し。未成年者の定義は18歳〜16歳未満。「そういう画像」の「製造、配布、送付、入手、保存」は刑事罰の対象となる。(ただし、締結する国によりこの中の一部を適用留保できる)
 まぁ、これだけではないのだが、分かりやすい部分なので引用してみた。これをまともに適用したら、特定分野はかなりまずい状態になるのでは。


2001/11/19

 昨日はたくさんの星が降って、いろいろな人がいろいろな場所で空を見上げていたらしい。

  [aml 25178] 転載 ワールドサービス 「9/11」の呼称
 BBCが"911"を「テロリズム」と呼ばない決定をしたとのこと。「テロ」はバイアスのかかった主観的な言葉であるため、というのがその理由。

 クラウゼヴィッツ研究を読んで、現在書店で入手可能な『戦争論』を比較してみる。

 中公文庫版を待って確認、かな。

 追記(2001/11/22)上記サイトによると、初版/第2版以降をチェックするポイントは、第二篇第六章「戦例について」に"wie Tataren, Kosaken, Kroaten"という文言がある(初版)か、無い(第2版以降)か、だそうだ。
 中公文庫版には「第二部 第六章 実例について」に「今日のヨーロッパの軍隊にも二三の砲撃で容易に逃散するタタール、コザック、クロアートのような軍隊」(上 pp.236-237)とある。
 レクラム版ではこの部分が(何故か)省略されており(「第二編 第六章 戦例について」p.175の[略])、チェック出来なかった。
 岩波文庫版(上 p.240)には該当する文言は無く、それに当たると思われる箇所は「今日でもヨーロッパ諸国の軍のなかには、僅か数回の砲撃を受けただけで、たちまち群をなして潰乱するような軍隊」となっている。


2001/11/18

 今日は12時に起きた。

 マイルCSは、ゼンノエルシド、エイシンプレストン(あれま)、タイキトレジャー。

 ロボフェスタ神奈川2001の最凶ロボ
 こわいのと、かわいいのと。かわいいAIBOより、CaBotが欲しい。お掃除ロボット(じそうじ丸)は、もっと欲しい。

 F-16「特攻機」その1その2
 11月8日、在日米軍三沢基地所属のF16戦闘機が訓練飛行中にトラブルを起こし、燃料タンクと訓練用ミサイルを民有地(畑)に投棄した件の続報、他。


2001/11/17

 起きたら14時だった。

 スラッシュドットよりコンピュータも文化財
 これについたコメント「うちの母親は6bit?の紙テープ読めるそうですが。」「私も読んでいたくちです。」
 "レコードの溝を読む男"みたいな話だな。20年前くらいの話だろう、たぶん。(先輩から似たような話を聞いた事がある)

 殺された高校教諭、ハッキング強いられる コンピューターの知識が豊富、解放の条件に
 「断念した経緯」?……元々やる気は無かったのでは(コンピュータに詳しい人ほど、「ハッカー」幻想は無いと思う)。

 森山和道さんの日記(11/16)から鼻血を出す動物。競走馬は"鼻出血"といわれる状態になることがある。厳密に言うと"鼻"血では無いが。

競走馬に特有の病気に鼻出血がある。人間の場合は、鼻孔で動脈の分岐が集合しているキセールバッハ部位とよばれる、鼻中隔前下端の血管から出血する。ところが馬では、肺の肺胞が破れ、ここからの血液が気管を通って鼻から出てくる。馬の鼻出血は私たちの鼻出血と比べ、ことは重大といえる。もちろん馬は呼吸が苦しくなり、大きく遅れる。
  (『サラブレッドの科学』(日本中央競馬界 競走馬総合研究所 編/講談社ブルーバックス)第7章 サラブレッドの健康 p.197)

2001/11/16

 風邪が悪化したので休む。
 TVで経済ニュースをぼんやりと見ていたら「WindowsXP発売」の様子がうつっていた。アナウンサー曰く「この発売が、PC買い替え需要のきっかけになるのではないかと思います」
 「戦線から遠のくと、楽観主義が現実に取って代わる」好例?それとも、この世のどこかでは好調に売れているんだろうか。

 『ナース』(山田正紀 著/ハルキ・ホラー文庫)読了。
 航空機墜落事故現場に向かった日赤のナース7人が見たものは、この世の地獄だった。
 地獄でかっこいい看護婦さんが大活躍。男連中は頼りにならない、頼りになりそうな男はすぐ死ぬ、という話。それから、読みながら肉料理を食べているとちょっと後悔するかな、という話でもある。
 最後のひとことが、恐い。

 現代の魔女狩り? 米国で「問題本リスト」に載る『ハリー・ポッター』
 この馬鹿馬鹿しいが笑えない弾圧(?)に対する子供たちの行動は、ちょっといい感じ。


2001/11/15

 風邪が治らない。

 『世界の秘密の扉』(ロバート・チャールズ・ウィルスン 著/公手成幸 訳/創元SF文庫)読了。
 カレンは子供の頃、弟妹と、弟が"つくった"奇妙な窓をくぐって、ここではないどこかへ行ったことがある。そこで"灰色の男"に会い、そして3人は彼から、それぞれふうがわりな贈り物をもらった。弟にガラスのペーパーウエイト、妹に鏡、彼女はプラスティックの赤ちゃん人形。その後どこかから家へ帰って、両親にひどくしかられて――けれど、それは夢。夢のはずだった。その夜遅く帰った息子がこう言うまでは。「またあの男をみたんだ」
 描写のところどころに、はっとする部分があるけれど、話全体としては少し地味な感じがする。登場人物のこころの動きに、描写の主点がおかれているからかもしれない。まあ、印象としては悪くない(興奮するほど良くも無いけど)。
 表紙の女性の絵はひどい。無いほうがいい。

 アフガニスタン空爆関連。なんだか報道の主点がずれはじめたような感じ。「女性アナウンサーの声」「カブールでブルカを着なくて済む」から自由だ、などと、ナイーブな報道内容は笑える。
 まぁそれはともかく。[aml 25105] 国連と全世界に対するRAWAのアピールと、[aml 25107] アフガニスタンの叫び--難民キャンプから
 追記(2001/11/16) [aml 25134] アフガン人講演会。カブール"陥落"について、アフガニスタン人二人の意見。

 CookieがらみのIEセキュリティホール(11/10の日記)は、MSからpatchが出た。(セキュリティホールmemoの2001/11/15 追記より)


2001/11/14

 書店で文庫を並べた平台を見ていて、本の山の間に、白っぽい紙をまいた箱が置いてあるのに気付く。箱の、本にするとちょうど表紙にあたる部分に黒マジックで大きく「あげ底」と書いてあった。

 USの"国連分担金滞納問題"について。キーワードを「国連分担金」「滞納」として検索する。

 ※ トップページの注意書きを読んだ上でのリンクです。


2001/11/13

 『キッチン・コンフィデンシャル』(アンソニー・ボーデイン 著/野中邦子 訳/新潮社)読了。(エッセイ。ここに読みはじめの印象をちょっとだけ書いた)
 「人間性に無関係な料理の才能」について書いた章で、何となく複雑な気分になる。素晴らしいパンを焼くろくでなしのアダム――彼と著者と妻とでスキーに行った話。これにどう反応していいのか分らない。何だかほっとするのだが、同時にむちゃくちゃ気味が悪い。……感動しそうになるんだけれど、そういう話ではないし。面白いが笑うのには困る、という感じか。
 「ミッション・トゥ・トーキョー」(ウィリアム・ギブソン……ギターみたいだ。"ギブスン"として欲しかったな)は、著者が六本木にある(1999年当時)レストランの支店を訪れる話。朝食の蕎麦(定食?)にはじまって、寿司屋で出された子ダコや鯛の頭、シャブシャブと、まあよく食べる。他に「日本の一流出版社、早川書房」の話など。
 好きなことを仕事にしてそればかりずっと考えている――その様が可笑しみを持って書かれていて、こういう話を読むのは楽しかった。
 レストランを開きたいと思うひとに薦めたら、夢がいっきに破れそうな迫力の本でもある。(これでも加減したらしい)

 「スーパーカミオカンデ」のセンサー破損
 一部で話題の鳩山由紀夫氏「狂牛病は牛に失礼」(http://www.asahi.com/politics/update/1112/003.html)は、ネタと笑えるのだが、尾身幸次科学技術担当相の発言には、むっとした。
 「こんなに簡単に破損するものを使っているのは問題だなと思う。どうしてこんなに数多く破損したのか。原因を究明してきちんと対応したい」(http://www.asahi.com/national/update/1113/009.html


2001/11/12

 「KING'S FIELD 4」半魚人と魚にたこ殴りにされる。

 『ニムダ』の新バージョンは名称にこだわる作者の報復か?
 「ニムダに感染したコンピューターは、知識のある人間から見れば、インターネット上に「私をハッキングして」と書いた看板を掲げているような状態になる。」また活発になりつつあるようだ。まあ、感染しないと対処しないところも多いから。

 本日(2001/11/12)のEVERYDAY PEOPLE経由でスクリプトの利用を強要するサイトはネット利用者の脅威であるを読む。とてもまともな指摘。
 スクリプト強要する企業サイト一覧 危険なサイトに「R-MSマーク」をには、危険度の高いサイトの一覧がある(これが危険なサイトの全てではない、との注意書きあり)。
 ちなみに、msn(他)のサイトを「利用にあたっては、なにがおこってもうろたえない覚悟と準備が必要である。」そうだ。これって笑うところ、なのだろうか。(関連日記:2001/11/10

 スラッシュドットより、日本政府独自のOSって、そんなもの作れるのか? ←ひさびさに楽しく笑わせて頂きました。これはネタとしか思えない……。


2001/11/11

 エリザベス女王杯はトゥザヴィクトリー、ローズバド、ティコティコタックの順。ゴール前は大混戦だった。

 「KING'S FIELD 4」をちょこちょこと。火矢にやられる。加速装置つき(?)に撲殺される。海岸で溺死。けちって防具をつけないのがいけないのだろうか。でも壊れるのは嫌だしなあ。

 アフガニスタン(タリバン政権)に対する国連の経済制裁について。アフガニスタン――縛られた手の祈りから以下を。


2001/11/10

 今度はCookieがらみ。IEのセキュリティーホール。詳細はセキュリティホールmemoの2001/11/09のまとめを。対処方法もあり。
 追記(2001/11/12)このまとめにある「アクティブスクリプトに対し「プロンプトを表示」にしておくと、危険なこともある」現象とは、たぶんIEの素敵なクリップボード傍受機能の「実装がタコなので」のことだと思う。これは恐い。
 追記2(2001/11/15)patchが出た。11/15の日記にメモしている。

 アフガニスタンでのユニセフのワクチン接種活動は、空爆の下、1回目を終了したとのこと。(http://www.eeeweb.com/~constitution/vaccine/index.html)(関連日記:2001/11/06,2001/11/07

 「Death and pain after US raid」。


2001/11/09

 カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち』(山本芳幸 著/幻冬舎)を購入した。著者のサイトはこちら(Kabul Note)。
 著者は国連難民高等弁務官(UNCHR)カブール事務所所長。ただし、後書きの最初のほうに「この本は組織のスポークスマンとして書いたものではない」(大意)と書かれている。
 「現地にいる人は自分の体験でものごとを判断するので、かえって視野が狭くなる」という意見があるが、分かっていてあえてその立場を選び取ることもある。彼が何故そうしたのか――これを本の形で読めるのは嬉しい。

 追記(2001/11/10)これを書いた後、リンクをチェックして気付いたのだが、「Kabul Note」に置いてあった元原稿(ファイル)が全部消えていた。「これからは本を読んでくれ」とのこと。出版社により色々と規定があるのかもしれないが、「Webで読む」のと、「本で読む」のとは読み方が違う。Webのものはそのまま残しておいてほしかった。(第一、本が簡単に手に入らないような場所のひとはどうしろというのか?)公開しているから売れないか、というとそうでもない、と思うのだが。(でもgoogleで調べるとキャッシュは残っているので、今のところ全く読めないわけではない。章題だけで取ってこれる。)
 これだけで終わるのも何なので、書籍になったオンラインテキスト(またはその逆)について、ちょっとリンクをメモしておく。

 「Japanese warships back US troops」佐世保からインド洋へ。

 「ビンラディン目標と言ったことない」米中央軍司令官(http://www.asahi.com/international/update/1109/005.html)。白々しさ全開。


2001/11/08

 仕事場の午前中。うしろの席のひと(30代男性)が電話で説教をしていた。
「……でしょうがぁ!」「……じゃないのぉ?」「違うでしょぉぉぉぉお!」
 開始から1時間半ほどたって、「俺もう知らん。好きにすれば」と言ったので、ああやっと終わると喜んだら「で……」とそれからまた30分以上続いた。
 たいへんうるさかった。耳栓を買おう。

 ……と書いたまま、PCを放置して眠りこけていた。今から起きて所用をやらなければならない。

 昨日の法務省話続き。web では告知なし法務省 不審メールは内部の事故の可能性大。何故、サイトのトップページで情報を公開しないのだろう?
 これについては、セキュリティホールmemoの2001/11/07のまとめがとても詳しい。(法務省からのお詫びメールが載っている)そもそも、ここで知った情報なのだった。

 プラネタリウムの入場者、ここ10年で15%減


2001/11/07

 『キッチン・コンフィデンシャル』(アンソニー・ボーデイン 著/野中邦子 訳/新潮社)を読んでいる。
 料理人の自伝的エッセイ(というのだろうか)。著者はマンハッタンにある有名レストランの総料理長で、作家としては2冊のハードボイルドミステリを出している。この本が3作目とのこと。(以上「訳者あとがき」より)
 ちょっと過激な帯の文句に「暴露本」かと思ったが、読むと内容は案外とまともで古風な印象。トイレの汚いレストランでは食べるな(トイレの掃除は簡単なのにそこが汚いということは……)、とか、料理人はアーティストじゃなくて職人だとか、女性の同僚(かな?)がいると、職場の品位が落ちまくるのを防げる、とか。
 ベジタリアンに対する罵倒、使い回しされるパン(こちらの"使いまわし"は本当の話らしい)、月曜日に魚料理を頼まないわけ、ムール貝を食べたい時は、注文せずに隣の皿からふたつ三ついただく、など、暴走気味の表現が面白い。

 法務省からメールアドレス流出

 [aml 24987] 情報2件昨日の「ワクチンが届かない」関連。ワクチン接種のため、3日間の休戦を実現するには?「過去6年間、タリバンとそれに対抗する北部同盟は、予防接種の間休戦してきた。」

 「[aml 24985] 【緊急速報】東京地裁がアフガン少数民族難民申請者のうち5名の収容停止を決定」「[aml 24986] <緊急ニュースリリース>難民申請者への強制収容に画期的な「法の裁き」」。


2001/11/06

 現代の怪談、ユーザ編。『iTunes』のバージョンアップでハードディスクのデータが消失
 「原因は人間のミスでした。人間は間違うものだし。だからOK?」などという腐った言い訳は、ここでは通用しない。

 よろこぶパレスチナの人々映像について(2001/09/15の日記)関連、になるのかな。
 米CNNのチャットルームが『独立メディア・センター』を追放(上)同(下)。CNNのチャットルームで「独立メディア・センター」(IMS 通称:インディメディア)という単語が使えなくなった、という話。インディメディアとCNNは、インディメディアに投稿された「CNNが放送した今回の映像は、湾岸戦争時の使いまわしではないかという指摘」(これは事実ではなかった)の件で、もめたことがある。
 ジュリアーニ氏(インディメディアのスタッフ)は、この一件が絡んでいるのではないかと推測するが、CNN広報は「宣伝行為への対処」と主張している。

 [aml 24974] Fwd: ワクチンが届かない!予防接種を行なうために「ユニセフがせめて3日間だけでも空爆を中断してくれと米軍に頼んだが、全く応答がないというもの」。USは Yes / No の返事くらいさっさとしましょう。
 「この冬、寒さに苦しむアフガニスタンの子供たちは、ほとんどいなくなるだろう」とブッシュ米国大統領は言った。(10/16 米国赤十字本部訪問時の言葉。2001/10/18の日記より)
 今の状況では「ほとんどいなくなる」だけが現実となる。

 そんな事実のすぐ横で、酒盛りをする与党3幹事長。(日・パ旅行社の「オバハンからの緊急リポート」11月5日 以降)


2001/11/05

 『マリオネット症候群』(乾くるみ 著/徳間デュアル文庫)読了。
 真夜中に突然目覚めたあたしの体は、誰かに乗っ取られていた。どうもその誰かは、学校の先輩らしいのだが……
 「その場面」を読んだのが、ちょうどバスの中だったので、笑いをこらえるのに苦労した。これは面白い。ヘンな状況(褒め言葉です)が、ますますヘンになっていくのが楽しい。読む人を選ぶとは思うけれど、私は好きだなぁ、こういうの。

 与党の3幹事長、イスラマバードで泥酔。(日・パ旅行社の「オバハンからの緊急リポート」11月5日 19:35 より)強烈です。酒持ってピクニックは楽しかったかな?


2001/11/04

 「KING'S FIELD 4」久々に続きを遊ぶ。素手・防具一切なし。なかなか進まない……

 第28回 同時多発テロの意味 その2(1)同(2)(座談会。村上龍、山本芳幸、北野一、渡辺タカコ)
 前回(第27回 (1)(2))に引き続き、日本のマスメディアの報道内容と、現地の認識とのズレが、話の焦点になっている。北野氏、渡辺氏の疑問は、普通にTVニュースや新聞だけを見ている人が抱く疑問でもあると思う。

山本 ……(略)……
地雷が1000万個か1億個かわからないくらいあるというような報告をすると、国防総省の人間は「誰がそんなに地雷を撒いたんだ!」と怒るんだそうです。それくらい情報が伝わっていないんですね。

 [aml 24872] 報復批判が「政治的発言」だ?より。
 「国際ボランティア貯金」の報告会(11月16日開催予定)が延期される、その理由。「10月13日に開かれた門司の報告会の新聞記事が空爆の内容に触れていた。公安サイドからの問い合わせもあり、会に迷惑をかけるといけないので中止した」「同会によれば、門司と水俣の報告会でも現地の郵便局から「政治的発言は控えてほしい」と要請されたそうです。」(関連:[aml 24881] Re: 報復批判が「政治的発言」だ?


2001/11/03

 SFサイトへの100の質問答えてみました。

 スラッシュドットより。「FreeBSD == Christian & Biblical Software ?」のコメント「札幌市中央区のA屋書店では「人月の神話」を天文学書の棚に並べてました。」に大笑い。『はじめてのC』ネタはよく聞くけど。

 15%誤爆支持派におすすめは「5700ドル貸して、イヤ1300万ドルどうぞ」。こんな結果になる確率は、0.0000……%以下だろう。15%がOKなら、この程度は充分許せるはず。
 とまあ、冗談(でもないが)はともかく、これは怪談です。プログラマやSEにきかせたら、楽しい反応が返ってくると思う。

  [aml 24933] Fwd: 日本の難民支援がパキスタンに大不評。確かに酷い。
 いっぽう、US。今度は食糧は「青」爆弾は「黄色」に変えました(http://www.asahi.com/international/update/1102/014.html)。分かりきったことを最初からやらなかった、というのはつまり――。


2001/11/02

 久々に本社からメールが来た。
 「Nimda大量発生のお知らせ」……ボウフラみたいな言われようだな。「感染」とか「汚染」と言うものだと思っていたが。

 『日曜日には鼠を殺せ』(山田正紀 著/祥伝社文庫)読了。
 体制がたとえ恐怖政治という形体をとっていても、それに逆らうものはテロリストであり犯罪者である。国家の安定のために、彼らは許されるべきではない。しかし、温情くらいはくれてやろう――そしてゲームは始まった。
 これも長かったらなーと思わせる作品。面白い話が後ろに隠れていそう。これでも充分楽しめるのだが、各ゾーンごとの"過酷さ"をもう少し長く読みたかった。

 [aml 24920] [情報]クラスター爆弾と対人地雷禁止条約。以下、引用。

クラスター爆弾は対人地雷と同じです。不発弾になれば戦争中はもちろん、戦争が終わっても長い間現地の人々を苦しめます。
 特にその被害は子どもたち、農民、牧畜関係に多く、たいていは低所得のためにろくに手当さえ受けられない例がたくさんあります。
 こんな兵器が人道上許されるはずはない。というNGOなどの働きかけで、条約上明確に禁じられている対人地雷と同様に、規制をかけていこうという取り組みが、ようやく国際交渉の場に公に提案されようとしています。
……(略)……
 クラスター爆弾は、ナパーム弾や劣化ウラン弾や核兵器などと共に、非人道的兵器として差別防止小委員会で使用禁止決議がなされています。米国だけが反対をしました。
 (引用者が改行位置を一部変更した)

 こういう活動をしている日本は、すでにかの地に平和目的で旗をかかげていた、とも言える。どんぱち(の荷物持ち)やるだけが国際貢献ではないのだ。

 追記(2001/11/07)その他"日本の活動"については、田中宇さんのサイトから「故郷に帰るアフガン難民」と「日本がよみがえらせたアフガンの村」を。日本がアフガン難民帰還プロジェクトの資金を出している、という話。

 「コードは言論」――DVDハッカーに有利な裁定下る


2001/11/01

 『アイ・アム』(菅浩江 著/祥伝社文庫)読了。
 "私"は、ある病院で目覚めた。看護婦ロボットとしてその病院で働くうちに、奇妙な記憶が断片的に蘇ってくる。私は――だったのだろうか。"私"は、自分が何者だったのかを思い出そうとするのだが――
 病院での描写がいい。"私"と看護婦(士)仲間との交流の無さや、"私"が患者に抱く奇妙な感情から、話の最後がどうなるか、自然と分かってくる。患者に近い看護婦(士)。人間に近いロボット。並べ方が上手いなぁと思う。

 New York Times“攻撃”,真犯人はNimda.E

 注意!! どちらも黄色なので、見分けがつきにくいです。欠陥だらけの「人道援助」。言い訳にすらなっていない。

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