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2001/05/31

 「真・女神転生」(PS/ATLUS/RPG)購入。
 1件目では売り切れていたので、2件目にまわる。棚に鍵がかかっていて、店員に出してもらう形式のところだ。いつもは数人いる店員が、今日はひとりきり。
 「あのー、「女神転生」、お願いしたいんですけど」
 「はい、少々お待ちくださいね。よく売れてますねえ、これ」
 「そうなんですか?」
 「今日は来る人来る人、これを買っていかれますよ」
 店員はレジで他の客への対応を終え(忙しいなあ)、そこに客が近づいてきた。若い女性の二人連れである。片方が棚の傍で店員に向かってうなずくと
 「あの、ちょっといいですか?」
 客の身振りを見た店員はにっこり笑って
 「ああ、お客さん「女神転生」をお求めですか?」
 「ええ…えっ…""?」
 店員さん、それは通じないですよ……と"も"の片割れ(私)は思った。
 後に来た人も無事に買えて良かったです。(この"も"は2001/05/03の日記を受けている)この店も残り3枚だったが、売れているのか、出荷数が少ないのか。


2001/05/30

 飲み会。
 イタリア料理の店だったのだが、ひとりひとりに飲み物1杯のサービスがあって、ワインかフレーバーティーが選べるようになっていた。油のきいた料理に紅茶、丁度読み終えたばかりの『紅茶のある食卓』(磯淵猛 著/集英社文庫)にも、良い取り合わせだと書いてある。
 タンニンが口の中の油をすっきりとさせ、紅茶には多く含まれているとのこと。ワインにもタンニンは含まれている。ワインに合う食べ物なら紅茶にも合う、ということらしい。


2001/05/29

 『続巷説百物語』(京極夏彦 著/角川書店)購入。


2001/05/28

 朝は出掛けにお茶をこぼして靴下はいた足で目一杯踏んでしまった。ので、後始末していて出勤が遅れる。

 午後は打ち合わせで、1時間ちかく目一杯喋って喉が痛くなった。ああ、はやく承認されてくれ……(また修正だ)

 帰宅後――ゲームしながらうとうと。その後、資料の文章を直していて、つぶれそうになった。


2001/05/27

 東京優駿。東京地方は、朝方降っていた雨は上がったもののいまいち冴えない天気である。
 勝ったのは一番人気のジャングルポケット。クロフネが人気になるかと思っていたので驚く。さすが、この不況下で博打やる人間は目がしっかりしているなと思った。ダンツフレームが2着。
 的場さんがフジ系「スーパー競馬」(14:30〜15:55)にゲスト出演していたので、久々に最初からとおしで見た。
 この番組、「この一頭」(優勝候補、人気馬)に絞って構成していて、対象馬が勝つと感動的だが、そうでない時の落差は笑える。つまり、今日の場合がちょうどそうだったわけです。
 以前にも何度か似たような状況になっていたが、いまだに変更がないというのは、……まあ、芸風なんだろうな。悪くはないんだけど、笑う場面ではないのに笑えてくるのはあまりいい気持ちではない。つまりはこの番組、最初っから見ずに、レースだけ見るのがいちばんということなのだろうか。

 大相撲千秋楽。おおはしゃぎする小泉首相を見て、目が点になる。「いぢめないで」塩川氏といい、この手の行動が受ける理由が私には分からない。たとえば塩川氏のあの物言い、前首相がとったら絶対に非難轟々だったと思うのだが。まだ思い切り非難できる森さんのほうが私としては好きだ!と言っておこう、とりあえず。


2001/05/26

 「パラッパラッパー」みょーに面白い。今日はポーラとP.J.ベリーのデートの話。……このみょーな感じ、ずっと続いて欲しいなぁ。嫌みな感じの女の子が出てこないのがいい。


2001/05/25

 「SFマガジン」2001年7月号購入。キース・ロバーツ特集が目当て。

 『新・SFハンドブック』(早川書房編集部 編/ハヤカワ文庫SF)読了。これを参考に買い足す本がまた増えるのかと思うと……くるしい……もう少し速く深く読める頭が欲しいなあ。


2001/05/24

 目が覚めたら、絶望したくなるような時間だった。絶望する前に仕事場に連絡する。

 SF話をたらたらと続ける。今、ファーストマーチをやりなおしている、「高起動幻想ガンパレード・マーチ」(PS/SCE,AlfaSystem/SRPG)にからめて。
 「フィクション但し書き」からエピグラフへのつなげかたは、神林長平の本を思い出させる。
 本編をやりながら頭の隅に置いていたのが「アルファ・ラルファ大通り」「ママ・ヒトゥンのかわゆいキトゥン」「スズダル大佐の犯罪と栄光」(以上『鼠と竜のゲーム』(コードウェイナー・スミス 著/浅倉久志・伊藤典夫 訳/ハヤカワ文庫SF)収録)。この本はエヴァンゲリオンのあの言葉《人類補完機構》の引用元として少々有名になった。けれど、あのアニメを喜んだ人がこちらを読んで何と思うのか、いまだによく分からない。(私はこのアニメを3話と最終2話しか見ていないので話がさっぱり分かっていない)コードウェイナー・スミスは、文庫で出版されたと同時に読んでいる。(つまりエヴァンゲリオンよりは前ということです)
 そして、「最後の午後に」(『愛はさだめ、さだめは死』(ジェイムズ・ティプトリーJr. 著/浅倉久志・伊藤典夫 訳/ハヤカワ文庫SF)収録)。
 整備士への視線から連想するのが「V フェアリイ・冬」(『戦闘妖精・雪風』(神林長平 著/ハヤカワ文庫)収録)。
 でも何よりも、ファン(特に苦しいと叫ぶ多くのファン)に「苦痛志向」(『故郷から10000光年』(ジェイムズ・ティプトリーJr. 著/伊藤典夫 訳/ハヤカワ文庫SF)収録)が重なって見え、このゲームに対する思いを語るプレイヤーが「手おやかな狂える手に」(『星ぼしの荒野から』(ジェイムズ・ティプトリーJr. 著/伊藤典夫 訳/ハヤカワ文庫SF)収録)みたいに思えてしまう。

 上にだらーっとならべたのは、ゲーム本編へのネタバレにはなっていないと思う。(それと、評判芳しからぬ"裏"設定にも触れていない……つもり)本編から連想して昔読んだ本を読み返すのは、それだけで心が和む。(あんまり役には立たないけれど)それと、このゲームはこの物語を連想させるなあという、他の人の話も、以前に読めなかった本へのきっかけとなって、楽しい。

 メモ:「ミリタリーSFの特徴」堺三保「スペースオペラからミリタリーSFへ〜宇宙冒険SFの系譜〜」より
  (『新・SFハンドブック』(早川書房編集部 編/ハヤカワ文庫SF)pp.316-324)

  1. 主人公が軍人である。
  2. 戦争が、舞台設定であると同時に、物語のテーマでもある。
  3. 戦闘の詳細な描写があり、戦術や戦略に関する専門的かつ技術的な言及がある。

2001/05/23

 タイミング良くいい本を読めた幸せ感、が続行中。しばらく長いのは読めなさそうなので、『新・SFハンドブック』(早川書房編集部 編/ハヤカワ文庫SF)をかばんにほうり込む。
 で、中井紀夫氏の『アルジャーノンに花束を』レビューに違和感が残る。あれって、頭が良くなることが幸せじゃないんだよ、という話―なのか?なんか違うような気がするけど。
 「日本人作家が選ぶ文庫SFマイ・ベスト5」が興味深かったので、自分のベスト5を書き出してみた。
 海外。

 日本。


2001/05/22

 『鳥類学者のファンタジア』(奥泉光 著/集英社)読了。
 1999年の日本から、1944年のドイツはベルリンへさ迷いこんだジャズピアニストの池永希梨子。そのきっかけは、古いオルゴールと不思議な光る猫。現れ出たベルリンで、希梨子は、第二次大戦中に行方不明になったピアニストの祖母、曾根崎霧子と出会う。彼女は、希梨子が1999年のとある晩に出会った謎の黒服の女だった―
 なんて書くと伝奇ものみたいだなあ。でもそうではなくて―
 1999年から1944年への時間旅行の原因を科学的に、なんて説明を要求されると困る、夢のような行きて帰りし物語。
 この著者の文体、文章を読点で長くつないでいくところは『グランド・ミステリー』と同じで、慣れないとちょっと読むリズムが掴み難いが、慣れるとこの長さがかえって美味しく感じられる。文を読んでいるが幸せ、なんて久々だった。
 力を入れて勧めたい本です。少し長めですが(2段組490頁で改行ほとんど無し)。


2001/05/21

 読み終えていないのに、未読本がたくさんあるのに、また買ってしまった。
 『ぶたぶた』(矢崎存美 著/徳間デュアル文庫)。

 「ぶたぶたとお呼び下さい」

と名乗るぬいぐるみのぶた、名前は山崎ぶたぶた。冒頭の3ページほどを本屋で立読みして店先で大笑い……するのもなんなので、さっさとレジに運ぶ。

 『鳥類学者のファンタジア』主人公は船に乗った。あと1/3。


2001/05/20

 府中の芝はテレビで見た目にも絶好の状態に見えた。
 さて、オークスはレディパステル。2着にローズバド、一番人気のテイエムオーシャンは3着だった。フジの解説陣(アナウンサー含む)は、なにかにつけ敗因(勝因)を「距離」とか「格」とかで片づけているように思うが、なんだか安易だなあ。テイエムオーシャンが3着なのは、距離のせいではないと思うのだが(本田騎手が悔しそうだったのは、そこが分かっていたからではないだろうか)。
 ともかく、ゴール前の競り合いは見ごたえがあった。検量室前で、バレットと手を打ち合わせているデザーモ騎手は本当に嬉しそうでした。ああいう光景は見ていて気分がいい。


2001/05/19

 ひたすらひたすら『鳥類学者のファンタジア』。
 その合間に『紅茶のある食卓』(磯淵猛 著/集英社文庫)を少しずつ読む。紅茶とお菓子、紅茶と料理の組み合わせが色々と出てくる。ごく普通のもの(スコーンと紅茶)から、えっというもの(刺身と紅茶)まで。本の最初に出てくる、きゅうりのサンドイッチとか、ショートブレッド(あざみの花模様の型で焼いたもの)とか、ああ美味しそう。きゅうりサンドにはアールグレイ(ライトに入れたもの)のストレートが合うそうだ。ホットで。


2001/05/18

 起床したら始業時間だった。打合わせがあって休めないわ、PHSは部屋のどこかに忘れてくるわで散々。

 購入本。『昔、火星のあった場所』(北野勇作 著/徳間デュアル文庫)、『ネクタイの数学 ケンブリッジのダンディな物理数学者たち』(トマス・フィンク,ヨン・マオ 著/青木薫 訳/新潮OH!文庫)、『紅茶のある食卓』(磯淵猛 著/集英社文庫)、『『我が輩は猫である』殺人事件』(奥泉光 著/新潮文庫)、『「少女監禁」と「バスジャック」〜マスコミ報道と精神医療〜』(月崎時央 著/宝島社新書)

 とろとろと『鳥類学者のファンタジア』を読み進める。文章のリズムが気持ちいい。ときおりでてくる猫たちがかわいい。今読んでいるのはデブ猫(名前はバッハ)が登場したところ。かなり序盤です。


2001/05/17

 ゲーム攻略本「電撃ガンパレード・マーチ」(メディアワークス)の「世界設定」(ゲーム製作上の内部資料)をすこし読む。
 内容に衝撃を受けている人も多いのだろうな。以下感想。
 このゲームの良いところである「自由な部分」をある意味押え込んでいるように感じられる。公式至上主義者が闊歩しないといいのだが。公式を無条件に神格化する態度は、私は好きではないので。公式設定は、親かもしれないが、神ではない。
 久々に「高起動幻想ガンパレード・マーチ」(PS/SCE,AlfaSystem/S・RPG)を取り出し、少しだけやってみる。色々知ってしまった今でも、私に見えるのはゲーム内の彼らの姿だけだ。それが分かって少し嬉しかった。私の記憶容量の少なさも、たまには役に立つ。遊んでいる間はゲームにだけ向き合って楽しめた。
 「世界設定」を、たとえばこういうふうに解釈する。ゲーム内の彼らについて、私が何らかの感想を抱いたとしたら、それは彼らが見せたかった姿なのだと思う。彼ら全てに過去は確かにあって、でも彼らがそうありたいと望んだのは私が見た姿で、「世界設定」が語る姿ではないのだ、と。
 たとえば1周目ではPCの速水だが、2周目ではNPCとして現れる。1周目の印象や取扱説明書の人物説明と、2周目での変貌ぶり、そして「世界設定」のかみ合わせは、ファンの間にかなり激しい反応をひきおこしている(ようだ)。けれど、私の彼に対する印象は1周目とさほど変わりはない。
 2周目序盤の彼との会話で、その言葉の中に
 「計算」
というひとことが出た時、暗に
 「深入りするなら覚悟を」
と念押しされた気がした。そこから先はゲーム・プレイヤーが決めなさい、と。このゲームには、決められる自由はある。
 私は引き下がった。彼が1周目でほとんど現さなかった部分を、2周目で知る気分にはなれなかった。(まあ、最初にPCとして接した為か、自分の延長のように捉えていたということもあるのだが)
 だから、私にとって彼らは、穏やかで平凡な少年(が努力している)、少し謎めいた忠告好きの青年、世界を敵にまわしても自分を保っていられる強い少女(以下略)のままである。それ以外は、私には必要無い。
 (追記:本の購入理由「きむらじゅんこさんの絵を見たかった」その点は半ば満足。絵そのものの質と量は満足、レイアウトと紙質は不満)

 話かわって。
 「理系」に対する「文系」、どちらかというと「私は理科も数学も分からない」の言い替えかなあと思ったりする。私?私は「理科も数学も外国語も歴史も苦手」でした。こういう場合は何系なんでしょう。無系?


2001/05/16

 私はSF読みである。……と言っても説得力の無い読書歴(過去半年)。
 10年前(1991年5月)に何を読んだかというメモが出てきたので書き写しておく。

 わあ、わりとSF読みしてたんだな、昔は。今はちょっと体力不足なのかもしれない。SFは読むのに体力がいるのだ、私の場合。

 『鳥類学者のファンタジア』読みはじめ。


2001/05/15

 見てるかどうか分かんないですが、南から北への移動お疲れさまです。

 『未完成』(古処誠二 著/講談社ノベルス)読了。
 九州の小島にある自衛隊基地でおきた事件の調査に向かう朝香二尉と野上三曹。事件とは射撃訓練中の小銃紛失である。基地総勢41名、島民120名程度のほぼ全員が顔見知りの環境でそれは起きた。
 気持ちよくさくさくと読めるし、重いテーマではあるのだが、呑み込みやすい。けれど、現実がどうなっているかはまた別の問題だ。
 こういった事を考える時使われる平和ボケという言葉、私はその平和ボケがどういうものか分らない。緊急時に咄嗟の対応が出来ないということか?それとも危機管理がなってないということなのか?ろくに説明も無しにいかにも分かったように置かれている言葉を見ると、少々苛々する。
 とはいえ、その苛立ちを忘れさせるような、どこかとぼけた味の表現が、上手く読み手側の力みを抜いてくれる。素直に話を楽しめた。
 前作は『UNKNOWN』

 以前にやったことを自ら「水に流そう」などと言う人間を、私は信用しない。たとえそれが、恩のある誰かであっても、である。恩に着せるような言い方をする人間は更に信用できない。行為自体に感謝はしても。
 そういったことを、感情にまかせてふるまう相手に伝えるのは、ひどく体力がいる。
 まあ大体意図は全く伝わらない上に、おかしな人扱いされるのが落ち、なのだが。


2001/05/14

 『鳥類学者のファンタジア』(奥泉光 著/集英社)購入。はー、これまたぶあつい本だなあ。読み終えるのにどれくらいかかるだろう……。


2001/05/13

 「殺人の夢」は、自分が変わろうとする意志の現れだ、という言葉が出てきたのは『パーム』シリーズだったが、今日見た夢は、某に殺人の後始末を頼まれるというものだった。……実行前に相談しろと思った。それになんで私に頼むんだ?ああ、面倒だなあどうしようと考えているうちに目が覚めた。
 こういう夢は何の現れなんだろう?

 その後二度寝したら、今度は同一人物に詰まったトイレの掃除をさせられる、という夢を見た。つまらない内容(駄洒落ではありません)だったが、平和なぶん、寝覚めはこちらのほうがいい。


2001/05/12

 知人から電話。
 「この路線図、国電しか載ってなくて」
 「へ?……ああ、JRのことか」
 民営化されてから10年以上経っているのに、一度身についた名称はなかなか抜けないものらしい。


2001/05/11

 『秘密』(東野圭吾 著/文春文庫)読了。
 バス事故にあった妻と娘。妻は娘を守るようにして死に、奇跡的に目覚めた幼い娘は、父親に、自分はあなたの妻だと告げる。そして、妻の意識を宿した娘と父親との、奇妙な生活が始まる。
 バス事故の原因が解かれる、途切れがちな過程は面白い。しかし「妻と娘」と夫の生活の、「妻と娘」のほうがいまいちピンとこない。夫の描写に比べて「妻」側の描写がややぼんやりとしていて掴みづらいのだ。夫に視点が置かれているせいなのかもしれない。ラストは、ううん、夫主観だから、という読みもまた出来るのだろうか。もう少しぼんやりと書いてあればなあ。分かったと思わせといて実は、なのかもしれないけれど。
 映画は見ていないのだが、あとがき(広末涼子)によると映画のラストはまた違うそうだ。


2001/05/10

 人間関係にも色々ありますな。今の私は島流し状態。プロパーひとり、協力会社ひとりで客先常駐。気の毒なのは、ぼーっとしたプロパー(私だ)を押し付けられた協力会社さん(今の上司)である。……こういう形態で仕事をすると、人間関係に過敏になる。当たらず触わらず、とにかく穏便に終わらせたいけれど、今のところ先が見えないので少々辛い。

 『グランド・ミステリー』(奥泉光 著/角川書店)読了。(角川文庫版上下あり)
 真珠湾攻撃前夜。作戦中の潜水艦で起きた金庫の紛失事件―ほぼ時を同じくして、太平洋上にある戦艦「蒼龍」で整備士がひとり姿を消した。そして奇襲は成功をおさめ、大日本帝国は錯誤のなか、ひとつの終わりへと沈み込んでいく。その最中、海軍士官の加多瀬稔は親友の死の謎をたどって、さらに不可解な謎に行きあたる。
 いわゆる時間もの。一時期凝って色々と読んだなかで『エリアンダー・Mの犯罪』(ジェリー・ユルスマン 著/(訳者名を失念)/文春文庫)を思い出した。夢のなかの出来事のように何度も繰り返される文章、誰が言ったかわからないが確かにあった会話、が入り交じり、時間は大東亜戦争の中と外とを行き来するので、自分が今どこにいるのか分からなくなる。私が見つめるその人が目眩を覚えるのと、同じように。
 謎は解きほぐされ、最後に立ち現れるのは、それまで語られなかったもうひとつの時間である。その直前、歴史の流れを変えようともがき、結果に対し諦めと怒りを露わにして、日本の先の暗がりを語る海軍士官の言葉は悲しい。彼の語る「いちめん凪いだ海のただなかで見た鯨の群れ」の美しさに胸がつまる。次の言葉のあっけなさは、さらにいっそう悲しい。
  余談。黒百合について。あれは悪臭がするはず。そして嫉妬系の話がついてまわっていたように思う。夫の浮気相手を呪い殺した妻の家の庭に咲いたとかなんとか。黒百合で布を染めるとうつくしい緑色になるそうだ。植物で純粋な緑の染料はたいへん珍しいとのこと。


2001/05/09

 プレイステーションドットコム「PS2 Linux KIT」わずか10分弱で完売!
「PS2でLinuxって、それでどんなことが出来るの?」
と思った方は、PlayStation2で動作するLinuxを公開してもらうための署名運動のページ経由で織田さんのページをどうぞ。
 (関連:2001/04/272001/03/07

 クローン技術について。
 黒木のなんでも掲示板2ここで黒木さんが紹介している「おまけ」(加藤尚武氏のエッセイへのリンク集)が面白い。特に最新・生命倫理学入門(2000年5月10日)の「古典的自由主義の限界」や「輸血拒否について、最高裁と高裁が下した判決の違い」に興味を引かれる。


2001/05/08

 文中にシュミレーションという表記(?)を見つけると、踊りたくなる。(正しくはsimulation(シミュレーション))
 普段なら「これって違うよ〜間違えやすいよね」と言えるのだが、仕事中客先の書類でそれを見つけた時、間違ってますよと言うべきなのか見なかったふりをしたほうがいいのか……。全部シュミレーションと書いてあるのは、これは表記ミスではないだろう。
 今のところ気付かないふりをすることにしている。でも口に出してはシミュレーション。
 「ふんいき」を「ふいんき」、「てもちぶさた」を「てもちぶたさ」と言う程度には恥ずかしいので、シュミレーションと真顔では言えない。

 『グランド・ミステリー』は地下水路のくだり。ようやく乗ってきた。


2001/05/07

 変色テレビにもいい加減慣れてきた。ナマで人間を見ると、肌色ってこうだったかと驚く程度に。絵そのものはまだ見られるし、もうしばらくはこれでもいいかなと思いはじめている。ま、そのうち急に買ってしまうかもしれないが。料理番組が全然おいしそうに見えないのは悲しいので。紫の肉片とか青いトマトソースとか。

 『グランド・ミステリー』再開。人懐っこい笑顔の穀潰し野郎が出てくるところまで。……誰かに似ているような気がする。(05/08追記:誰か=『ダスト』(チャールズ・ペルグリーノ 著/白石朗 訳/ソニーマガジンズ)に出てくるある人物、でした)


2001/05/06

 NHKマイルCはクロフネ。ゴール直前の実況が目に浮かぶ、なんて思っていたが、ゴール前が届くか届かないか、になったため、ありがちな決め台詞は聴けなかった。NHK総合はパドック中継であらかじめ言っていたけれど。(クロフネを黒船と掛けるというもの)
 しかし、フジの実況の「届いたか!」は画面と合っていなくて妙だった。余裕かどうかはともかくゴール前では完全にかわっていたのに、実況は別の映像を見ていたんだろうか。(コース内側ゴール手前から撮った映像では差が無いように見える)白い(芦毛)のにクロフネ。今回目立つのは鞍上ばかりという気もして、頑張れと言いたくなったり。

 結局休日中は全然本が読めなかった。

 「花と太陽と雨と」クリア。長い夢に酔ったようなゲームだった。面白かったです。最後のおとし方は嬉しい。はあ、それであの台詞ね、と納得する。


2001/05/05

 「花と太陽と雨と」続き。だいぶ進んだ。時間の無い身には、1話ごとの区切りが嬉しい。謎はさっぱり分からないが、主人公も分かってないみたいなので、まあこんなものなのだろう。
 ゲームアイテムとしてのガイドブック、ゲーム中でもう少し自由に読めたらいいのにと思う。ただぱらぱらとめくるだけでも面白いので。


2001/05/04

 「花と太陽と雨と」開始。3話までやってみる。キャラクターの動き方が、いい感じ。人間そのものの動きを写すより、ある程度デフォルメされた動きのほうが馴染むなと思う。ゲーム上でチェックポイントの傍を通過すると、キャラクターがそちらを向くのが可愛い。無意味に何度も往復させてみたりして。


2001/05/03

 ある商品を買いに行った。店頭には無かったが貼り紙は出ていたので店員に訊ねる。在庫を出してもらい、よかったと購入してお釣を財布に収めていたら、私の後ろにいた客が
 「XX(同じ商品)ありますか?」
と訊ねたその答え、
 「申し訳ありません、売り切れてしまいました」
 思わず振り返った。ちょっと気まずかった。


2001/05/02

 「花と太陽と雨と」(PS2/ビクターインタラクティブグラスホッパーマニファクチュア/ADV)購入。まずオープニングだけ見る。CM(ジーパラのFSR特集ページでダウンロードできる)で見るととても鮮やかな色使い、なのに我が家の壊れかけテレビで見るそれは、空がジンクイエロー、肌が紫の濃淡。日なたで本を読んでいて、ふと目をあげた時の見え方に似ている。買い換え時だなあ。

 アグネスタキオン、故障。キオスクで夕刊紙の見出しを見て、驚いた。


2001/05/01

 中日が巨人相手にものすごい勢いでうちまくっていた。NHKの堀尾アナウンサーは
 「巨人ファンも、これだけ打たれれば、いっそすがすがしいでしょう」
と言っていたが……そうですか?確かに大差負けは意外と響かないものだけれど、17−0では別の問題があるのでは。
 まあ堀尾さんはなんとなく他球団が好きなんじゃないかなと思う……。巨人ファンでないのは確かだな。アンチでもなさそうだけどね。いいことです。
 それにしても、ニュースに出てくる巨人ファンはどうしてああもイタいのが多いんだろう?周囲にいる巨人ファンは常識的なのに、どこからあんなのを見つけてくるのか。もしかしてアンチ巨人ファンの陰謀じゃないのと思ったりする。

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