第14回次世代ワールドホビーフェア

 

 

 その年の下半期に向けての新製品紹介の場となる、毎年6月の次世代ワールドホビーフェアは、4都市で行われる1月のホビーフェアと異なり、東京のみ、正確には千葉の幕張メッセにおいて、6/23・24の二日間にわたって開催された。

 

 幕張メッセで開催されるホビーフェアでは、トミーのブースは、毎回入り口からそれほど離れていない場所に設けられている。今回も、入り口から、トミーのロゴをあしらった四角いバルーンを望むことができ、それほど離れていないブースを目指すことになる。

 

 大きなライガーゼロのスクリーンパネルと、黒いドーナツ状のゾイドのバルーン。新しいおもちゃの紹介の場と言っても、小学館のコロコロコミックがらみのイベントであるため、ブースに並べられるおもちゃは、トミーが取り扱っているあらゆるおもちゃと言うわけではない。このため、おもちゃショートは違い、トミーブースのおよそ1/3から半分程がゾイド関係のスペースに割かれていた。

  

 紹介される新製品は、本体がらみで言うと、バーサークフューラーをはじめとする帝国側のゾイドがメインとなっている。共和国側は、ライガーゼロのパンツァーユニット。そして、可動王ライガーゼロ用の各ユニットである。ライガーゼロ、シャドーフォックスが、発売済であるものの、ホビーフェア時点での主役機と言うことで、同じガラスケースの中で紹介されていた。

 2000年の大ゾイド展以降、メインディオラマとなった、大ディオラマは、ゾイドとレイアウトを変えてコーナーの一角を陣取っていた。

 また、トミーによるゾイドの改造例も、紹介されていた。これらは、コロコロコミック誌上で紹介された改造例ではあるが、会場で、コロコロコミック誌上とは異なるレイアウトの改造レシピが配布することで、イベントらしさの演出がされるととももに、ゾイドの遊び方としての改造をよりアピールしようとしていたことがうかがえた。

 

 今回のホビーフェアでは、旧シリーズの機体が持ち込まれることがなかった。旧シリーズからのファンの中には、旧シリーズ機の展示を期待してホビーフェアに足を運んだファンもいたようなので、さすがに、全種類とはいかないまでも、いくつかの機体を持ち込んでも良いのではないかと思われる。できればその持ち込み方も、アットランダムと言うわけではなく、例えば、旧シリーズ機と新シリーズ再販機を並べることで色の違いを見せるとか、何かしらのテーマに基づいたうえでの旧シリーズの展示もイベントらしさを演出するの手段ではなかろうかと思われる。

 

 コロコロコミック誌上のゾイドは今後も展開するのは間違いないが、メディアミックスの主力となるテレビアニメが一端終了するとなると、ゾイドの人気の下降が連想されてしまう、ないしは連想させてしまうのは、致し方ないであろう。しかし、もともとゾイドは、メディアミックスのない、動くおもちゃのシリーズであった、という事を思い返しながら、今後いかに息の長い大河トイシリーズにしていくかを考えた時に、こうしたイベントが、その原動力の一端をになうのは間違いないであろう。毎回行われる改造コンテスト、バトルカードゲームの大会など、出来るだけ多くのファンが参加できるイベントをコンスタントに交えながら、ゾイドが動く組み立てるホビーおもちゃとして、定番おもちゃとなることを期待したイベントを望みたい。

 

超改造ゾイド

クリアーゾイド

改造コンテスト

ゾイド新製品情報ステージ

 

 

 

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