俺、Gore?  am I Gore?

 

 ゾイド・ゴジュラスの対抗機と言えばアイアンコング。ゴジュラスはこれまで作ってきましたが、並べるべきアイアンコングは完成体をゆずってもらったのを修理した事があるだけで、未組立品をランナーから切り離して組み上げたことはありませんでした。ゴーレムを作った際に、「アイアンコングを作ろうと思ったけどアイディアがまとまらなかったから手を付けなかった」と述べましたけれど、その他にも何度かアイアンコングを作りたいと思いながら、良いアイディアがまとまらず、手を付けずにいました。ここに来て、やっとアイディアがまとまりましたので、作業にかかります。

 持ち出してきたのは、EZ版のアイアンコング。1999年のゾイド復活時の第二段にラインナップされた機体です。メカ生体の時から金型が改修されて少々イメージが異なってしまっている機体ではありますが、まとまったアイディアがうまく行くかの試作も含めて、この機体で作業に入ります。

 

 まずは、ランナーのまま中性洗剤につけて、離型剤を落とします。大きなランナーなので、風呂場で大きな四角い桶につけて数分放置します。大きい桶と言いましても、ランナーがすっぽり入る大きさ程度ですから、一度で全てのランナーをつけるわけには行きませんから、数回に分けて行いました。

 ゾイドは、小学生が組み立てられることを前提としているため、部品点数を減らす努力がされています。その為、一つ一つの部品の形状はとても複雑です。この複雑な形状全周に走っているパーティングラインを処理します。

 主にデザインナイフを使っていますが、刃の形状を変えています。刃の部分以外をルーターで削って欲しい刃の形に整えて、複雑な形状の奥に刃が届くようにします。時には、ルーターで形を整えた後、サンドペーパーを砥石代わりにして、必要な形状の刃を作ったりもします。

 柄が何本も有りますが、一度に買いそろえたのではありません。最初に一本買って、次に替え刃を買う時に、替え刃だけ買うのではなく柄もいっしょに買う事で、数年かけて買い足しました。まだ他にもありますし、また買い足す予定です。そうやって少しずつ道具をそろえてきます。

 最近は、ドライバーセットのような細い鑿のセットがホビー用の商品として売っていますが、90年代には、そのようなものは売っていませんでした。そこで、当時売っていた精密ドライバーのセットから自作したものを今も使用しています。これらを駆使して複雑な形状なゾイドの部品のパーティングラインに挑みます。

 もちろんこれらの他に、各種断面の棒状ヤスリやサンドペーパーも併せて用います。

 まずは、腕の内部構造の部品から作業を始めました。

 

 

 

続く next

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