最後の砦 goalkeeper 

 

 おかげさまで、大ゾイド展ワールドホビーフェアで、当生産工場の改造ゾイドが注目される機会を得ることが出来ました。しかしながら、やはりゾイドの改造の主流は、なんといっても武器追加系の改造。そんなわけで、今まで不得意という事で避けてきた装飾系の改造ですが、一度挑戦してみようと思います。

 対象はゴジュラス。ジェノザウラー発売から、新シリーズの新型ゾイドが発売される中、復活直後に発売されていた旧シリーズの再販組は、改造コンテストの様子を見ていると、徐々に改造の主流から遠ざかりつつあるようなムードも感じます。旧シリーズからのファンとしては、まずはせっかく待ち望んで復活した機体をもっといじり倒したいです。

 今回の改造のアイディアは、今をさかのぼること4年前、ゾイド復活前に計画したのですが、ある理由により踏み切れませんでした。

 

改造にはいる前に

 実際の改造作業にはいる前に、いくつかの調整を行います。

 まずはパワーユニット。ゴジュラスのパワーユニットは、元来ビガザウロ用に開発されたパワーユニットを、内部部品を換装し、その上で同じメインフレームを用いながらそれを縦位置に配置して、2足歩行を再現しています。そこで、この自然な2足歩行を再現させるために、パワーユニットの確認を行います。

 通常4足歩行ゾイドの場合、パワーユニットから伸びるクランク軸は、前後で180度ずれるように装備されています。しかし、パワーユニットを縦位置に配置しているゴジュラスでは、クランク軸を180度ずらしたのでは、動物らしい自然が動きが再現されません。そこで、ゴジュラスでは、およそ90〜100度ほどずれているような位置にクランク軸を装備するのがベストです。組立をはじめる間に、まずはパワーユニットのクランク軸の位置を確認するようにして下さい。

 図は左側面から見たモノです。作業は、パワーユニットを開けて、クランク軸が所定の位置になるようにギアをかみ合わせて、元に戻します。

 これはゴジュラスの動きそのものに影響する部分なので、改造の有無にかかわらず、ゴジュラスを組立をはじめる前には必ず確認をするようにして下さい。また、既に組み立て済のゴジュラスが、どうも自然な動きに見えない場合は、クランク軸の位置を確認するようにして下さい。パワーユニットを開くという作業になりますが、やって損のない作業です。

 

 各パーツの修正を行います。

 特にひどかったのが首の付け根部分の成形。粘土をつぶしてしまったような形になっていたので、ここをデザインナイフやヤスリで形を整えます。

 この他に、ゴジュラスには、パーティングライン、パーティングラインでのモールドのずれなど、完成後の見栄えに大きく影響する成形上の問題が数多くありますので、各パーツをよく観察して、形を整えるようにして下さい。

 

続くnext

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