ゴドス

強襲型

制圧強襲

Godos

共和国

型式番号

RMZ-11

シリーズ

重装甲スペシャル

タイプ

<恐竜型>

発売

-

全長

9m

定価

-

全高

-

オペレーション

パワーユニット

全幅

-

ライト点灯

重量

25t

使用電池

-

最大速度

150km/h

部品点数

-

乗員

1名

ゴムキャップ

M(黒)12

搭載ビークル

主成形色

ライトグレー、ミディアムグレー、ダークグレー

主要目的

格闘戦

キャッチフレーズ

すばらしいフットワークを持つファイターに、武装を強化。

ギミック

上下に腕を振りながら前進します。同時に左右腰部の武装を上下に動かします。

その他

-

装備

装備名

搭載数

特徴

ロングレンジガン

1

左腰部に装備

2連バルカン砲

1

尻尾に装備

大型ビーム砲

1

右腰部に装備

特徴

もともと恐竜の殺し屋と呼ばれるほどの攻撃性を持ち、改造して脚の力を増したため接近戦でのキックは、他のゾイドの装甲を打ち破る力を持つゴドスに、重火器を装備。

掲載バトルストーリー

-


 なんか、しばらくぶりにゼンマイゾイドを作ったような気がします。ヘルキャットから中二つあけての改造なので、数的にはそれほど間が空いたと言うわけではないのですが、B/Oゾイドの改造にかなり時間をかけたので、半年ぶりぐらいのゼンマイゾイドになってしまいました。武器を追加したB/Oゾイドと比較して、ゼンマイゾイドであることとほとんど装備の追加をしなかったことから、部品点数の少なかったことで、思いも寄らぬ速さで完成したように感じました。

 

 今回ゴドスを手を付けたのは、旧シリーズ初期のゾイドの片鱗を感じてみたかったからです。改造コンテストでも、新シリーズ新製品の機体でのエントリーが増えてくる中、あえて旧シリーズの最初期の頃の機体の改造。なんだかんだ言って、旧シリーズの当初からゾイドを好きになっている人間としては、新シリーズ新製品に期待しながらも、愛着あるというか改造のアイディアも思いつきやすいと言うか、作ってみようと言う気にさせられるのは、旧シリーズの再販組です。

 

 今回ゴドスを改造するにあたり、最初にやりたいと思っていたのは、首の左右旋回でした。ゴジュラスの小型版がゴドスというのであれば、ギミックも同じにしたい。つまり、ゴジュラスは歩く以外のギミックとして、首を左右に振るというギミックになっています。そこで、ゴドスにも同じギミックを搭載させたいと思って手を付けはじめました。しかし、ゴドスの首は放熱フィンのようになっていて、なおかつフレーム部品に挟み込むように組み立てることから、上手くギミックを仕込むスペースが確保できそうにないことがわかったので、仕方なくあきらめました。

 次に、尻尾の左右にある装備を上下させたいと考えたのですが、これはそこまでギミックを導く方法と、分解組立を可能にしながら稼動させるギミック方法を思いつかなかったのであきらめました。

 そうやって、いくつかの改造案をたててはあきらめてをしているときに、今度は、ゴドスに武装強化をしてみたくなり、ビーム砲を腰部に取り付けてみました。そして、これを上下に動かしてみよう、と思ったことから、今回の改造のアイディアが形になり始めました。

 腰部の装備を上下に動かすにあたり、当初は、装備に穴を開けて貫通させないで、脚のギミック部品を支える外装パーツの裏側から動きを伝えるように改造しようと考えました。しかし、ゾイドの特徴の一つである、組立易さ。その組立易さを生み出しているのは、組み立てる方向。ゾイドは、内側から外側に向かって組み立てるというゾイドらしさを思いつき、やってきたように、装備部品のジョイントを貫通させ、穴を大きくすると言う方法を採ることにしました。正面から見ると、腰の部分でゴムキャップが横にはみ出して、あまりかっこいいとは言いがたいフォルムになってしまいましたが、動くおもちゃが好きな私には許せる範囲と言うことにしておきます。

 

 実際の動きについて解説します。

 まずは、左側から。左側のロングレンジガンは、左足が後ろに下がったときに水平になり、左足が前に来たとき上を向きます。

 

 対する右側。右側はゼンマイの捲き軸から動きを取り出しているので、既存ギミックに連動するところがありません。水平位置と最大仰角です。

 

 このように、腰部の装備を上下に動かすにあたって、どんなギミック方法を採るかを考える必要があります。腰部は、左右対称になっているので、左右とも同じギミック方法で動きを取り出すことは可能です。紹介してきた図面の通りプラ板を2枚切り出して、1枚は裏返して使えばいいだけです。しかし、今回は左右で異なるギミックの方法を採りました。それは、上下に動かす装備が左右で異なっているためです。

 まず、異なるギミック方法をとった理由の一つとして、ゾイドのパワーユニットの特性を理解する必要があります。ゾイドのパワーユニットには、動きを取り出すのに3つの場所があり、その3つでは取り出される動きの速さが違います。(参照「パワーユニットを考える」)今回用いたのは、歩行の動きを取り出す部分と、ゼンマイの捲き軸。ゼンマイの捲き軸はゼンマイがほどける時に捲くときとは逆方向に回転する動きになります。この時、取り出される動きは歩行のための動きの方が速くゼンマイの捲き軸の方が遅くなります。

 そして次に考えるのが、実際に動かすための装備のソフト面です。今回は、左側にロングレンジガン、右側にビーム砲を持ってきました。ロングレンジガンとビーム砲ではビーム砲の方が大きいです。つまり、このゴドスにおいては、ロングレンジガンは小火器でビーム砲は重火器になります。ピストルのような小火器は片手で扱えるような、小回りの利く手頃な武器です。しかし、ライフルやバズーカのような重火器は、一発一発確実に狙ってヒットさせていく破壊力の大きな武器です。こうした設定を動きに反映させるのです。小火器であるロングレンジガンは、足の動きにあわせて動かすことで、小回りが利くことを演出させます。対する重火器であるビーム砲は、ゆっくり動かすことで重厚感を演出させようとしたわけです。

 ここがゾイドのギミック改造のおもしろさで、単に動けばいいのではなく、動きの性質を考え、設定にあわせた動き方を考え出していく必要があると思います。

 もちろん、左右で同じギミック方法とるのもありです。例えば、左右で装備が変わっても、左右交互に撃つ事を演出したい、というのであれば、左右とも足から動きを取り出すのも一つの方法でしょう。

 

 当生産工場の共和国軍重装甲スペシャル群です。左から、翼を羽ばたかせると同時に開閉させるプテラス首の前後に合わせて主砲・対空砲・レーダーを動かすカノントータス背中の連装砲を常に首と同じ方向を向けさせるようにしたバリゲーター。そして今回改造した腰部の装備を上下させるゴドス。共和国側には、まだ、ガイサック、ダブルソーダー、スネークスがありますね(旧シリーズからのみ意識)。機会見て、挑戦してみます。

 

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