カノントータス・コーストガード

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CannonTortoise

共和国

型式番号

RMZ-27-B

シリーズ

重装甲スペシャル

タイプ

<カメ型>

発売

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全長

9.9m

定価

-

全高

5.8m

オペレーション

パワーユニット

全幅

6.3m

ライト点灯

重量

33.6t

使用電池

-

最大速度

100km/h

部品点数

-

乗員

1名

ゴムキャップ

M(ブラック)6個

搭載ビークル

主成形色

ダークブルー・ミディアムブルー・明灰色

主要目的

移動砲台

キャッチフレーズ

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ギミック

首を前後に動かしながら4本足で前進します。同時に突撃砲と対空砲を交互に上下に動かします。レーダーも左右に動きます。後部ハッチが開閉可能。

その他

-

装備

装備名

搭載数

特徴

突撃砲

1

主砲

連装対空砲

2

背中に装備

対空レーダー

1

特徴

その堅甲な車体を利用し、突撃砲を装備し、要塞、トーチカ攻撃を主任務としているカノントータスを、沿岸警備隊仕様に改造した機体。

主な装備に変更はないが、塩分に対して耐蝕性のある塗装がされている点がノーマルタイプと大きく異なる点である。このため、外見上の大きな違いは全く無い。

カノントータス・コーストガード仕様は、第一次中央大陸戦争の中盤に完成し、大部隊が一気に上陸できそうな、遠浅の海岸の近辺に警備基地を設け配備された。だが、ほぼ同時期に配備されたウルトラザウルスの戦線投入の結果、帝国軍の敗色が濃くなりはじめたため、第一次中央大陸戦争中に実戦で帝国軍に攻撃を加えることはなかった。

帝国軍が暗黒大陸に逃れたため、第一次中央大陸戦争後は沿岸警備隊の重要性は高まった。しかし、第二次中央大陸戦争の火蓋は、帝国軍がもともと自分たちの基地のあったバレシア湾基地の攻撃という、共和国軍の誰もが予想していなかった方法での開戦だったため、またも沿岸警備隊の役割は果たせなかった。

第二次中央大陸戦争では、帝国軍がディメトロドン、ウオディック、ブラキオスという、強襲揚陸をも得意とする大型の新型ゾイドが配備したことから、二次目的で沿岸警備をしているカノントータスでは能力不足となり、帝国軍上陸阻止を目的としての沿岸警備隊仕様のカノントータスは、もともとの陸戦部隊や首都警備隊に配備され、一部の機体が、最前線から最も遠い海岸地帯に数機配備されるだけとなった。

掲載バトルストーリー

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 またまた惑星政府生産工場の最も得意とする、というよりもそれしかできない、見た目どこを改造したかわからない、ギミックだけを改造したカノントータスです。

 冒頭で述べたとおり、青いカノントータスを作ってみたかったというのが、今回手を付けた理由です。たまたま、旧シリーズのカノントータスが手に入ったこともあって、やっぱり新も旧も色の濃さの違いはあると言え、緑だな、という感想を持ったことから、旧シリーズのプテラスやバリゲーターと同じカラーリングのカノントータスを見てみたくなったのです。そんな理由もあって、元から装飾的な改造は、開口部をふさぐ以外は予定していませんでした。その意味では、予定通りの改造です。

 

 主砲のギミックは予定通りでした。主砲自体にちょっとした部品を取り付けて、それを押し出すという方法です。しかし、押し出し側がこの方法にまとまるまでは、紆余迂曲切ありました。首部品から伸ばすか、それともC-15部品から取り出すか、色々試して、3日かけて作った部品をあきらめたりがあって、やっとこの方法に落ちついたわけです。理由としては、この方法が一番単純で簡単だったという事です。C-15部品から取り出そうと考えていたときは5mmのプラ角棒をL字型に組み合わせるとか、ものすごい複雑なことを考えていたのです。考え過ぎでした。何だあ、と思うほど簡単でした。

 

 今回一番悩んだのは、対空砲のギミックです。連動方法として、主砲が下がったら対空砲が上を向き、主砲が上がったら対空砲が下を向くというギミックにしたかったからです。

 前述の主砲と同じ方法を採るのが、作る上で最も簡単な方法だと思います。いずれにしろ、主砲が思ったより上手く行ったのでよけいに、その考え方に固執してしまったという事もありました。しかし、この方法を採ってしまうと、主砲が上を向くと対空砲も上を向き、主砲が下を向くと対空砲も下を向くという、ソフト面では機能的に問題あるような動きになってしまうので、どうしても避けたかったのです。もちろん、実戦では主砲と対空砲を同時に上を向けることはあるでしょうけど、おもちゃ的ギミックというおもしろさからすると、やはりワイパーのような動きは避けるべきでしょう。実際上図を見てもらえばわかるとおり、対空砲を砲撃中は上空に飛行ゾイドがいるわけですから、首を引っ込めているのは理にかなっていると思いますがどうでしょうか? 

 そして、どうしても主砲が下がったら対空砲が上がるというギミックを表現するために悩んだ結果、やってきた方法を採りました。この方法にしても、やってみたら、何だあ、というのは本音です。しかし、この方法を思いつくまで、およそ4日ほど思うように作業が進みませんでした。

 

 対空砲が動きさえすれば、レーダーを動かせるという確信はありました。やってきたとおりの、クラウンギアとピニオンギアを組み合わせるという方法です。側面から見たとき、対空砲の真上にレーダーがあったので難しくはないであろうと思っていました。実際、対空砲のギミックの方法が決まる前からレーダーのギミック方法だけは決まっていました。惑星政府の生産工場がカノントータスを作ると知って、主砲の上下はお約束と思ったと思います。そして、次週予告で、もう1カ所動かすと聞いて対空砲を動かすであろうと思った人は多いと思います。しかし、いったいどれくらい人がレーダーを動かすと思ったでしょうか? 今回は良い意味で期待を裏切ることできたと思っていますが・・・・

 では改めて、落ちついて具体的に動きを説明します。

首が引っ込んだときに、主砲が下がって、対空砲が上を向いて、レーダーが右を向きます。

首、主砲、対空砲、レーダーの位置を確認して下さい。

首が伸びると、主砲が上を向き、対空砲が下がり、レーダーが左を向きます。

やはり首、主砲、対空砲、レーダーの位置を確認して下さい。

 ギミックの話しが先行したので、少し装飾的なことを。

 お約束でパイロットは塗装しています。ハッチを開くとけっこういい雰囲気が演出できていると思います。

 

 今回、少し考えてみたのは、ミリタリー性の演出としての、機体番号の書き込みです。コクピットのすぐ横の部分の番号と、主砲のすぐ横の番号を、2カ所に同じ番号を打つことで、リアリティーを演出したつもりです。今後もこの2カ所に同じ番号を打つという方法でのミリタリー性の演出を考えてみたいと思います。

 

 今回のカノントータスは、やっている最中は夢中というか普通というか、いつものようにやりたいようにやって失敗して成功して、の結果でした。でも、終わって何度も動かしてそんでいるうちに、ゼンマイ、B/Oの過去の改造を含めても、3カ所もギミック追加したのは初めてなので、結構すごいことやったのかなと思いはじめました。そんな事からも、旧シリーズMZ系列の中で、今後の改造も含めての私のギミック改造においては最高峰になるのではないかと思っています。もちろん、今後もギミック改造は続けますし、より上も目指しますが、3アクション追加、というのは安易にやりますとは口にできる約束ではありません。

 

 そんなわけで、タイトルの意味はもうおわかりであると思いますが、既に見ていただいた下の写真を言いたかったわけです。作業中にこれを撮影する際に、甲羅を右半分だけ残して、後のギミック部品を所定通り仕込むという準備をしながら、「オレこんな事できたっけ?」と自分でも不思議に思いました。とにかく驚いています。

 機会あれば多くの人に動きを見てもらいたいです。私のカノントータスの動きを直接見るのはなかなか難しいですから、できれば、改造に挑戦して、手元のカノントータスに動きを付け足して、私が何を感じたかを、一緒に感じてもらえるとうれしいです。

 

 今みなさんが作っているのはゾイドです。ゾイドの最大の特徴は、動くことです。いつも、ギミック改造した後で、ゾイドの改造はこれで良いのであろうか? って思うんですけど、できあがって動いたときの喜びは、格別でして、やめられないんです。動くことがゾイドの特徴と思うのであれば、一度はやって欲しい改造方針です。もし同じ改造するのであれば、同じギミックを追加したうえで、私の不得手とする装飾的なモノを加えてもらえるとうれしいのですが・・・・・。

 

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