金 井 省 蒼 の 新 刊

内 容 の 紹 介

     

野口晴哉生誕百年

  「身体性」に回帰する時代に贈る

  「掌」で紡いだ思想

   

 「科学の知・禅の智」シリーズ  

野口整体 ユング心理学と天風哲学

の 身心 一元論

―― 心と体は一つ

静岡学術出版 2011年10月10日     
第一版第一刷 A5判二段組 全276頁  

   

〈目 次〉

はじめに ―― 野口晴哉生誕百年
         身体性に回帰する時代に贈る 

巻頭記事 潜在意識は体にある!

序章 自分の健康は自分で保つ
        ― 養生・修養としての野口整体

第一章 今著へのあぷろーち

第二章 科学と主体性の喪失
      ― 身体性から離れる科学に
       「自分のことを考える智」はない

第三章 活元運動
        ― 身心一元性の探求

第四章 体癖論
       ― 己を知り、己を活かす道を開く

第五章「主体的自己把持」を目標とする個人指導
                 ─ 真田興仁氏体験談

終章 潜龍出池(潜龍池を出ず)
           ― 私の「自己実現」

巻末記事 日本の身体文化を取り戻す
        ― 現代に「身体性」を取り戻す

   

   

自然治癒力から生まれた思想「野口整体」

―「自分の健康は自分で保つ」ための身体感覚

金井 省蒼

師野口晴哉の教えは、整体を保つことで「全生」するというものです。
「整体=体が整っている」ことは、生命を活かす(生を全うする)上で大切なことです。
身体感覚を高め、感覚で自身の状態を把握することが、
「自分の健康は自分で保つ」ために不可欠なのです。
これは、「身体性」という感性の世界です。
日本では伝統的に、このような身体についての叡智=「身体性」が、「正坐」という型に代表される日本の身体文化として伝えられてきました。
野口整体は「人間の自然」を理解し、これと共存、さらには自然を活かすという
「東洋宗教」の伝統を受け継ぐ思想と身体行なのです。

ここ数年、私は戦前生まれの五氏(井深大氏・湯浅泰雄氏・石川光男氏・河合隼雄氏・立川昭二氏)等の思想を学び、「身心一元論(東洋宗教)」と「心身二元論(近代科学)」という今著の核心となる思想を掴みました。
そして、野口整体という智がどのようなものであり、その歴史的な意味や
社会的立脚点を諦観することができたのです。
こうして、この度ようやく
『「気」の身心一元論』としてまとめることができました。

私が1967年からこの道を歩んだことは、1970年代からの
「ポストモダン」という時代の、実は「先駆け」であったと自負を持つことができました。
欧米における「近代からの回帰」と言える潮流に、いち早く、
それこそ私の「無意識」が感応していたことを知って、感慨もひとしおです。
師野口晴哉と出会えたことが何よりです。
皆さんにこの道の一端をお伝えすることが私の責務と考え、慣れない本作りに向き合ってきました。
そして今、私はこのように本が書けたことを喜んでいます。
私が捉えた「生き方=養生・修養」としての野口整体に、
この著を通じて触れて頂きたいと願っています。

   

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金井 省蒼  

       

                   

『「気」の身心一元論』読 書 会

★ 本の内容についての理解を深めたい方に対する読書会です。