山椒、トゥルシー、はちみつ、レモン
喉がすっきり。通じも良くなる飲み物
胡椒の代わりに山椒でつくるハーバル・ドリンク

the New pepper,honey,lemmon Drink
スリランカ料理・道案内 第11回 スリランカ料理・道案内 
No.11 2012-10-12
昨年は小井戸の畑へも、裏のひなた山へも入れなかった。今年は体がリセットしてすこし動けるようになったので、山椒の幼木が伸びやすいように草刈がまを振って山の小さな森の手入れをした。そうして春に青い実をつけた山椒。もう赤く色づいているかしら。
 あった、あった。狸がため糞をした辺り、杉と栗とさくらの木が覆いかぶさる山路のわきに山椒の木。実が赤く熟している。
 去年はどじょう鍋に粉山椒を振りかけた。今年は…。

 今年は山椒、はちみつ、レモンで飲み物をつくった。スリランカでもインドでも、胡椒、はちみつ、レモンでつくる飲料は体を健康にすると言い、風邪気味で痰が詰まったり、頭が痛いときに利用する。
 最近は胡椒がダイエットに効果ありなんて言われるものだから体重減にもいいなんて勧めらてるけど…。

でも、そういうダイエットじゃない。
 胡椒、はちみつ、レモンの取り合わせは解毒、排泄に良い作用を与えて肝臓の負担を和らげるという。胡椒の代わりに唐辛子も使う、ともシンハラは言う。シンハラ式アーユルウェーダだ
 そうなら、ひなた山の山椒の赤い実を胡椒の代わりにしたらどうかしら? スリランカのアーユルウェーダを地産地消で代用する。

 山椒の実をホールのまま煎じてトゥルシーTulusiの葉を3枚加える。2分蒸らしてレモン汁を絞り落とし、最後に、はちみつだ。味は? なんだかはちみつレモンみたい。香りは?すっきりとしてまろやか。
 はちみつが山椒とトルシーの際立った癖を取ってくれるみたい。なんともまろやかだ。シルバー・チップスのお茶のように淡くて遠い。
 
「南の島のカレーライス・オリジナル版」を仕上げてからハーブの薬効にはとりわけ注意するようになった。現代医学の化学薬品は確かに効くのだけど副作用も強い。この副作用が厄介。昨年3度の入院を繰り返しながら、病室でオリジナル版を仕上げながら、つくづくそう思った。
 
 西洋現代医学で病を治したら、東洋のアーユルウェーダで術後の管理をする。これはスリランカの友人の、もう20年以上も昔の言葉で、あの時は知識として頭に残しておいた言葉だけど、いま、それをわが身に適用して、実感している。何を?そのやわらぎを。

 山に入って山椒の実を取る。朝晩が冷え込んできた。
 

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