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     人事編【は】   大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔人事編〕  大田南畝関係
  【花見】(はなみ)
地名・年次詞書・詩歌出典巻・頁年月日
あすかやま
飛鳥山
 飛鳥山 (別資料)
うえの
上野
 上野 (別資料)
ごてんやま
御殿山
 御殿山 (別資料)
すみだがわ
隅田川
 隅田川(墨水・墨堤)(別資料)
とうえいざん
東叡山
 東叡山(寛永寺)(別資料)
不明「花 わきて猶思ふ心の花だしや春をまつりの老にこそたて
   咲なばとわがおもほへし犬桜とを山鳥の尾をふりてみん
   待遠の心いられやいり豆にはな咲ほどの日数おもへば
   よしの川そのしら波やふせがんとかけし木末の花ねむりかも
   咲花の帰る根付の琥珀にもなりて木かげの塵をすはばや」
をみなへし②8明和?
不明「郊行。花を尋ねて雨に遇ふ。東韻を得たり
 青郊白日望無窮 歩屧遅遅一路中 縦有回風吹度雨 探芳願入百花叢」
南畝集6
漢詩番号1147
③394天明3年
1783/03/
寛政元年 常円寺の垂糸桜棠(漢詩番号1521) 浄栄寺の垂糸桜棠(1524) 護国寺花(1525) 金輪寺花(1526)
 飛鳥山花(1527) 東叡山花(1528) 〈詩は各寺・各名所参照〉
南畝集8④11寛政1年
1789/03/
寛政二年 清明(二月)東叡山花(漢詩番号1596) 飛鳥山花(1599) 御殿山花(1602) 来福寺花(1603)
 西光寺花(1604) 護国寺花(1605) 白山花(1606) 金輪寺(1609) 護国寺(1610) 滝野川(1611)
 飛鳥山(1612) 感応寺(1613) 三光院(1614) 円照寺(1615) 染井(1616)〈詩は各寺・各名所参照〉
南畝集8④38寛政2年
1789/03/
寛政四年
真崎
「春日、真崎に遊んで墨水の桜花を望む【壬子】
 堤上新花古渡前 遥看白雪映晴川 春心不共東風競 一片閑雲傍墨田」
「墨水を過ぐ 桜花如雪柳如煙 一曲長堤入望偏 公子探芳尋古寺 佳人拾翠坐青氈」
南畝集9
漢詩番号1802-3
④109寛政4年
1792/03/
寛政五年
花見
 墨水看花(漢詩番号1839) 北里看花(1840) 〈詩は各寺・各名所参照〉南畝集9④122寛政5年
1793/03/
文化元年
花見
 東叡山(上野)看花(漢詩番号2431) 神齢山(護国寺)看花(2431) 若一王子(王子権現)看花(2433)
〈詩は各寺・各名所参照〉
南畝集9④122寛政5年
1793/03/
文化三年
花見
 東叡山(上野)看花(漢詩番号2875) 牛込(竜門寺)看花(2878) 大井(西光寺)醍醐桜(2879)
 墨水看花(2880) 齢山(護国寺)看花(2881)〈詩は各寺・各名所参照〉
南畝集16⑤14文化3年
1806/02/
文化五年 無量山(伝通院)(漢詩番号3139)-白山社(3145)-吉祥寺(3146)-駒込大神宮(3147)-
 飛鳥山(3148)-王子権現-三河島(3149)-感応寺-上野(3151)〈詩は寺社名所参照〉
南畝集16
漢詩番号3139
一話一言28
⑤92
⑭54
文化5年
1808/03/16
「浄光院常円寺(成子)看花(3140)〈3/16日以前〉・御殿山(3152)〈3/16日以降〉南畝集16
漢詩番号
3140・41・52
⑤92文化5年
1808/03/
「庭のさくらさかりなるに わがやどの花さくら戸をおし明て吉野初瀬も軒端にぞみる」をみなへし②32文化5年
1808/03/
文化六年「庭のさくらのかれけるをみて ちるをだにをしみし去年の桜花かれなんものと思ひしりきや
 軒ちかき一木のさくらかれにけり遠き野山の花をみしまに」
をみなへし②43文化6年
1808/08/
文化七年「春日郊行 無寺不栽桜 無桜不垂糸 流乱花如鬘 春風嫋々吹」
「花時遍く諸園に遊ぶ 一春何事為花忙 朝入祇園夕野荘 遍探群芳帰舎寝 夢為蝴蝶又飛揚」
「神齢山(護国寺)に花を看る(3343)〈詩は寺社の項護国寺参照〉
「墨水看花(3347)〈詩は名所の項隅田川参照〉
南畝集17
漢詩番号3339
3342・3・7
⑤154文化7年
1810/03/
文化九年
 二月二十八日 無量山(伝通院)看花(3608) 三月四日 墨水看花(3612)南畝集18
漢詩番号3608
3612
⑤235文化9年
1812/03/
「大久保七面社の花をみて 七おもて立かへりても見まほしき享保の頃の花の盛を
 七面に赤井得水のかける額あり。社の前に筆ざくら二本さけり
 七面と書たる額の筆ざくら花の赤井のひもを得水」
放歌集
壬申掌記
②180
⑨525
文化9年
1812/03/02
「弥生九日、庭のさくらさかりなるに月さへ出ければ
 春の夜の月と花とをわがやどの一木の蔭にこめてこそみれ
 わがやどの一木の桜さきにけりみはやしぬべき友垣もがな」
放歌集②183文化9年
1812/03/09
文化十年「三月、東叡山看過(3758)」南畝集19⑤278文化10年
1813/03/
文化十一年(二月)半開花(3875) 東叡山看花(3877)(三月)東叡山看花(2882)羅漢寺看花南畝集19⑤309文化11年
1815/2-3/
文化十二年 三月五日、東叡山看花(4005) 同七日、飛鳥山看花(4007-10) 同九日、御殿山看花
 同十五日、墨水看花(4022-3) 暮春、飛鳥山看花(4025)
南畝集19⑤349文化12年
1815/03/
文化十三年「道栄寺桜花(4157)」南畝集19⑤360文化13年
1815/03/
「伝通院の糸桜やゝさかりなり 三月六日 百八の玉珠をつらぬく糸桜七分のかねに花やさくらん」七々集②303文化13年
1816/03/06
文化十四年 二月、東叡山看花(4256) 三月、墨水看花(4262)南畝集19
⑤417文化15年
1818/03/
文化十五年 三月、東叡山看花(4343) 同十二日、墨水看花(4347-8) 北里(吉原)看花」南畝集20
⑤445文化15年
1818/03/
「庭のさくら盛なるに
 きのふまでわが家桜ありとしもしらで野山の花になれにき
 立てみつゐてみつ庭のなかばとりなかば桜の花の木のもと」

「さくらのちりけるに 花みんと思ふ心のなかなかにちりはててこそ長閑なりけれ」
をみなへし②22文化
「庭の桜に枝に挑灯をかけしに風ふきて挑灯をうごかしけるに
 火ざくらにてうちん桜焼すてしまづ何事もなでんなりけり」
をみなへし②23文化
伝通院「きさらぎ廿一日、青山堂・孫畯とともに伝通院に花
 此春の命ひとつのあるゆへに無量の山の花をしもみれ」
「白山の花をみてよめる。本社のかたに筆桜ありしがみえず
 旗桜あれば備後の三郎がもてる矢立の筆さくらならし」
あやめ草②99文政5年
1822/02/21