オーロラ探訪フィンランド紀行1234567



前回食後のデザート、ベリー満載ケーキ。
おーいーしーいーー!
 
オーロラ探訪フィンランド紀行:4
◇ 文化伝承編 ◇

前回までのあらすじ。
サンタクロースのオフィスがある町として有名なロヴァニエミに着いたワイルド四人。いよいよサンタクロースに面会する時がやってきました。果たして彼はどんな人物なのか…?

という訳で、サンタのいる部屋におそるおそる入るわたしたち。(※サンタは撮影禁止とのことなので、近くにあったサンタ人形の映像でお楽しみ下さい)


「コニチハー。サンタクロースデス」

四人「(に、日本語…?!)こ、こんにちはー…」

「ニホンノコト、ヨクシッテマース」

四人「はあ…」

「サンペ〜デス!」(振り付き)

四人「(古っというか微妙…なぜ今、三平?)…」

「ヘーヘー」(ボタンを押す動作で)

四人「よ、よくご存じですねぇ…あははー…」

「ホッホッホ」(満足そう)

予想もしないサンタのつかみにちょっと引き気味のわたしたち。傍にいたガイドさんは「ヘーヘー」がなんの事か分からなかったらしく、こんな所でトリビアの説明をすることに。サンタよ、ネタが微妙すぎるよ!客に説明させるなよ!

サンタが何かガイドさんに言い始めました。

ガイド「今、日本で流行っているものを教えてほしいって言ってますよ」


無駄に勉強熱心だなあオイ…。まあ日本人が来たときに喜んでもらえるんだろうから、サービス精神豊富な爺さんということで納得しよう…。早速四人で協議開始。

「今、流行ってるのってなんだろう…?」

「なんかギャグってあったっけ?」

「流行りはギター侍…かな?」

「あー。でも教えづらいよね…」

「『サンタって言うじゃな〜い』って言われてもねえ…」

「『斬り!』だけじゃわかんないし」

「じゃあ 『残念!』のとこだけでいいんじゃないの?」

と適当な打ち合わせでギター侍の「残念!」に決定。

「ゼンネン?」

四人「いや、『ザンネン』です…」

「ザンネン!ザンネン!」(嬉しそう)

ガイド「これが流行ってるんですか?」

四人「ええ…まあ…ハイ…」


適当にサンタに教え込んだ事を少々後ろめたく思いつつ、とっとと退散しようとしたら、わたしたちの後に日本人男子三人組が入ってきました。(スキーの学生大会選手らしい)

「ザンネン!!」(満面の笑みで)

うろたえる男子三人組。うん、微妙な仕込みでゴメン。お姉さんたちが悪かった。じゃ、そういうことで、と心の中で謝罪しつつその場を去りました。

サンタ話で時間をとってしまいましたが、ロヴァニエミの観光はこれで終了し、やっと本命の目的地フィンランドの北の町サーリセルカに移動です。この時期、サーリセルカでは三日に一回はオーロラが出現しているらしく、わたしたちはそこに四泊します。早ければ今晩にでも見られる可能性が…。期待は高まります。

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◇ オーロラ探訪フィンランド紀行 ◇

1: 類友集合 編 旅行メンバー集結。四人の共通事項とは…?
2: 現地調達 編 なにはともあれ、必要なものはアレですよ。
3: 野生覚醒 編 夜行列車で決まった合い言葉は○○○○
4: 文化伝承 編 世界一有名な爺さんに教えたものは…。
5: 雪原疾走 編 北の国の「彼ら」は働き者であったよ。
6: 極光出現 編 ついに現れた!果たしてオーロラはちゃんと撮れたのか?
7: 生活断片 編 サーリセルカでの印象深い一コマをいくつか。

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