オーロラ探訪フィンランド紀行:2
◇ 現地調達編 ◇
海外旅行の集合時間は早い。大抵、飛行機の出発時間の二時間前と決まっている。普段は一人暮らしの妹(酒)も、「起きられないと困る」と言って今回は実家から一緒に出発することにした。したのだが。
姉妹一緒に遅れてどうする。
ごめんなさい。Kさん、Iさん。冬支度でものすごく重いトランクを引きずり、必死の形相で現れたわたし達を暖かく迎えてくれてありがとう…。でも、集合時間にいないわたし達を知って旅行会社の方が
「お連れの方が間に合わない場合、ご出発どうされます?」と聞かれ、
「勿論、置いて行きます」と即答されたという事実は忘れません。
さて。
走り疲れて体力の消耗が尋常じゃないのが予想外ではありますが、わたし達四人を乗せたフィンランド航空も無事離陸。各々空の旅を満喫します。ガイドブックを読んだり、映画を観たり(この日はトム・ハンクス主演の「ターミナル」でした)、機内食後に早速ワインを空にしたり

白ワイン美味しかったです。
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イラストロジックに集中したり、フィンランド語を勉強したり(豚はフィンランド語で「シカ」、狼は「スシ」、頭は「パー」の三つだけはみんな完全にマスター)、途中からちょっとおかしな事になってますが約9時間半のフライトを経て、ついに首都ヘルシンキ到着!
思ったほど寒くないなあと思っていたら、他の三人は凍えてました。山暮らしの効果がこんなところに。
夕方の16時すぎとはいえ、さすが日照時間の短い北の国。あっという間に暗くなっていきます。

雪はまだありません。中央駅近く。
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今夜は夜行列車「サンタクロースエキスプレス」に乗ってロヴァニエミという町まで移動するのです。早くお酒夕飯の買い出しをしないと!
駅のコインロッカーにトランクを預け、そのまま近くのスーパーマーケットへ。大きな棚に並ぶ雑貨や食料品、果物、お総菜など見ると、その国の食卓がなんとなく想像出来て楽しいものです。文字が読めないのでよく分からないものも多いですが。

ネコイラストのボトル。中身はナゾ。
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量り売りのシステムに戸惑いながらも、食料やビールなど必要なものを購入し、出発時間までちょこっと寄り道しました。
向かった先は郵便局。お目当ては「切手」です。ポストカードよりも数段クオリティの高い絵柄を見つけることが出来るので、わたしは時間があれば郵便局は必ず立ち寄るようにしています。
という訳で戦利品ですよ。

ムーミン切手もゲット。
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フィンランドは森と湖の国と言われているだけあって、植物や魚のきれいな切手も多くあり満足度高し。上陸初日でわたしの中の物欲は満たされました。ムフフ。
手に入れた品々を抱えて駅のコインロッカーへ戻ります。実は最初のレトロなカギの写真、あれはコインロッカーのカギなのです。ロッカー自体の見た目は現代的なのに、まるで秘密の扉のカギのようでかなり魅力的でした。
駅の電光板に「ROVANIEMI」の文字が出ています。さあ乗り込みますよ。
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