カリフォルニア州有害物質規制局
2009年1月22日 カーボンナノチューブ 化学物質情報呼びかけ 情報源:California Department of Toxic Substances Control January 22, 2009 Chemical Information Call-In Carbon Nanotubes http://www.nanolawreport.com/CNTs.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2009年1月28日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/CA_DTSC/dtsc_call_in_CNT_090122.html この告知は、カリフォルニア州有害物質規制局(DTSC/Department)がカーボンナノチューブの製造者からの分析テスト手法、環境中の運命と移動、及びその他の関連情報を求めていること表明するするものである。”製造者”という言葉はカリフォルニア州でカーボンナノチューブを製造している、またはカリフォルニア州に販売のためにカーボンナノチューブを輸入している人又はビジネスを含む。 DTSCは、カリフォルニア州健康安全コード、699章、57018〜5702節の下にこの権限を執行する。それらは化学物質に関する運命と移動、検出と分析、及びその他の情報をもっと利用できるようにすることを意図するものである。この法は、この情報をDTSCに提供する責務を化学物質を製造又は輸入する者に課す。カリフォルニア健康安全コード57019節、小節(d)(2)は要求される情報はこの書簡の日付から1年以内にDTSCに提供することを求めている。 DTSCは、カーボンナノチューブ(CNTs)がすでに商業的に使用されているが、分析手法、毒性、物理化学的特性、運命と移動に関するデータがほとんど入手できないという理由のためにCNTsに関心を持つものである。環境、労働者、公衆に対する潜在的な影響に関する最近の研究は、DTSCが考慮すべき製造中の問題と運命と移動について光を当てている。マサチューセッツ工科大学(MIT)によるひとつの研究は、彼らが化学気相成長法(chemical vapor deposition)を用いてカーボン・ベーパー・ソースからCNTsを製造するときに4種類の異なる多環芳香族炭化水素(PAHs)を含む15種の異なる芳香族炭化水素を検出した。ジョージア工科大学の研究者らによるもうひとつの研究は、地下水にこぼれたCNTsの運命と飲料水系からCNTsを除去するための自治体のフィルター設備の能力は、pH、天然有機物濃度など水の特性に依存するということを見出した。化学物質コールイン(呼びかけ)プログラムは、人の健康と環境をよりよく守るために必要とされるカーボンナノチューブに関する既存の情報の多くを展開するのに役立つであろう。 2008年8月12日、DTSC は、カリフォルニア州サンノゼで開催された国際ナノテクノロジー協会(IANANO)主催によるナノマテリアル・スチュアードシップ・セミナーで、汚染防止有害化学物質規制部米EPA事務所とともに、健康安全コード第699章 57018〜57020節に基づく計画に関する最初の発表した。これは様々な会社とのコンタクトによりフォローされた。カーボンナノチューブに関するDTSCの関心に関する一般的発表は2008年10月24日に我々のウェブサイトに掲載された。2008年10月27日、DTSCは、再び、カリフォルニア州サンノゼで開催された国際ナノテクノロジー協会(IANANO)主催によるナノマテリアル・スチュアードシップ・ワークショプに参加した。2008年12月12日、DTSCはカリフォルニア州バークレーのDTSC地域事務所でワークショップを主催した。カーボンナノチューブの製造者と輸入者のための最初の質疑が参加者との討論とともに行われた。 データ・コールインの最初の段階で、DTSCは下記の情報を求めている。
http://www.dtsc.ca.gov/TechnologyDevelopment/Nanotechnology/index.cfm#Chemical_Information_Call-in:_Carbon_Nanotubes もし、この要請に参加すべき研究所又は製造者をご存知なら、あなたの識見を歓迎する。もし貴研究所又は貴社がこの要請に参加すべきではないとお感じならDTSC に書面で通知し、参加すべきではない理由を述べていただきたい。 DTSC は、必要に応じて協力と集中的研究取組を推進するために全ての製造者と四半期ごとに共同で会合を持ちたいと望んでいる。DTSCは、製造者と学術研究者の取組を補うために、利用できるなら国家ナノテクノロジー・イニシアティブ(NNI)助成金、又は他の助成金を適用する意図がある。助成金を支給する保証はない。どのようなイベントであっても、各会社、研究所は単独で、又は共同団体を通じて期限内に申請書を提出しなくてはならない。 DTSCが評価し、各提出団体の順守の公的記録を構築し、我々のより良い授与提案ができるよう、期限に先立ち、あなたは、推薦状をつけて一部または全ての情報を提供することを求められている。あなたの要求があれば、DTSCは健康安全コード第57020”企業秘密”条項を実施することができる。DTSCはウェブサイトに研究文献を掲載しており、新たな情報が編集され、また製造者から情報を入手すれば更新される。我々の意図は情報は、規制当局、製造者、研究者、製品開発者、及び消費者による化学物質の実施における健全な科学と安全を支援するために利用される。この化学物質コールインに関する情報は下記にて入手できる。 http://www.dtsc.ca.gov/TechnologyDevelopment/Nanotechnology/index.cfm この発表は公式な情報要求であり、当該法の対象となる製造者は365日以内にDTSCに情報を提供することが求められる。我々は、この重要なそして新たに出現している産業とともに作業をすることを期待している。疑問やコメントがあれば、我々のチームに連絡いただきたい。 William P. Ryan, P.E. at bryan@dtsc.ca.gov or 916/322-5919 Stan Phillippe, P.E. at sphillip@dtsc.ca.gov or 916/322-5347 Sincerely, Jeffrey Wong, Ph.D. Chief Scientist, DTSC 訳注:関連情報
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