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好き過ぎて言葉にならないもの

 というものが時々出て来ますです。
 でも、まあ折角ここまで大きく取り上げられたのだから記録として書いてみたり。

 「ハゲタカ」イタリア賞本当におめでとうございます。

 受賞理由に書かれていた、『経済と人間の両面から、「価値」というものをドラマ化した素晴らしい作品』(引用はNHKの広報資料から)という言葉は素晴らしいー。バブル崩壊後の日本を描いたこの作品が、日本人以外に受け容れられたこと自体も驚いたのだけれど、ここまであのドラマを完璧に端的に表現して下さるとは。出品されたのは一話だけですが、それだけでもここまで伝わるんだー、というのも何だか嬉しいなあ。

 国内で流通しているドラマの紹介文なんかは、まあ仕方ないとは思いますが「経済ドラマ」としての面を強く押し出して来ているわけで。いやまあ、実際に経済ドラマなんだから当たり前なんですけど(笑)、でも、実際に見て引き込まれた人たちの「想い」はまさにコレだ、と思ったのですよね。
 「価値」とは何か。
 企業の価値。銀行の価値。情報の価値。働くということの価値。プライドの価値。そしてもちろん、「お金」の価値。そして、ヒトの想いの、価値。
 ハゲタカが6話かけて描こうとしたことはそういうものなのだと思う。
 そんなたくさんの価値が、たくさんの腕を持つ天秤で計られて、揺れて、傾いて、時に崩れて。その揺らぎこそが、見ているこちらの心をも揺さぶったんだと思う。

 つまりその。
 経済ドラマみたいだから難しくて私には無理だわ、という理由で遠ざけている人がもしいるとしたら、ちょっと認識を変えてくれると嬉しいなーなんて思ったり。
 テーマ以外の理由でお嫌いなんでしたら、まあそりゃ仕方ないかと思うけど。
 全体的に暗過ぎるトーンの映像とか、リアリティのためなんだろうけど画面揺れ過ぎとか(敏感な人は酔いそう)、時々BGMバランスが変とか、全編シリアスブッちぎりなので、気軽に流し見て楽しむタイプの人には向かないとか、とりあえず働いたことのない人には切実感が伝わらないかも、とか、最後はちょっとご都合主義というかうまく行き過ぎじゃね? とか、まあ、欠点もそれなりに多いと思うのですよ、はい。
 でも……数々の国内賞の受賞、そしてイタリア賞。評価されるに値する作品だと思う……否、評価されてくれなきゃならない作品だと思う。

2010.7.3追記
 このテキストの時点で既に、何回目かの再放送を録画してDVDに焼いてあるにも関わらず、再放送されるたびに録画してまで見てしまいます。恐ろしく中毒。細かいシーンとかセリフまで段々頭に入って来ちゃってもう立派なマニア状態だと思う。我ながら。
 で、同じシーンで泣いてしまいます。月並みだけど3大葬式シーンは何度見ても涙腺崩壊だねえ…(三島製作所のおやじさんでの由香「帰れ人殺し!」、西乃屋のおかみさん「もう2度と顔を見せないでいだけますか」、大空電機牛島さんの帰り際「こんなことが2度とないように銀行を辞めたはずだったのに」。特に牛島さんの葬儀はそれまでの「死者」の全てがリプレイする苦しいシーンですねえ…)。

2011.3.26追記
 東北関東大震災直後に一挙再放送とか……。
 Road to Rebirth。再建の物語、だからか? この時期には確かに相応し過ぎて、やっぱり泣ける。もう何度目だろう、通して見るのは。

固定リンク / 2007.10.19


ゲーム消化とチョコポテト

 アレな組み合わせだ。すみません。積みゲーをちょっとずつ消化しないと冬が来てしまうなあ……。

●ひぐらしのなく頃に礼

 やっと終わったのですよ、にぱー☆
 既に祭(※CS)とうみねこも積んでるのですよ、にぱー(泣)。
 (祭はちょっとずつ消化中です。メモリセーブ&ロードは便利です。)

・賽殺し編
 なんと言いますか、話の内容はともかくとして平和に終わったはずの梨花の人生を、よりにもよってあんな形で歪ませる辺り、すごいですね……。
 とともに。なんて言いますか、キャラ壊し編でもあったような気がするのですよ。
 原作者が多様な形のifを認めているのがひぐらしの一つの特徴であり面白い形なのですが、どのifに於いても梨花はにぱー☆で沙都子はトラップ使いでレナは鉈女で魅音は空気読めなくて詩音はくけけけけで圭一はバット振り回してるわけで。いやまあ、キャラクター先行の二次ものなんてみんなそんなものなんですが、実の所竜騎士さんが口に出して来た「if」の真骨頂って実はこんなことですという見本でもあったよーな気がする。
 人はコミュニティによって色々に変化するわけで。
 まるで「キャラクターのように」固定化された「彼ら」を。
 「人として」、環境によって変化するという当たり前のフィールドに放り出した作品。

・昼壊し編
 そしてキャラクターがキャラクターであることのif真骨頂みたいな作品(笑)。デイブレイクってこんな雰囲気?(笑) アクション絡むゲームは私には向いてませんのでやりませんけれども。
 それにしても…いやまあ、適当に流せばいいだけとはいえ、マージャン判らない身にはあれは結構退屈っスよ。暇潰しの時も思ったけど。

・罰恋し編
 ああああああ。お噂はかねがね。なるほどなるほどなるほど。
 うーん。ま、まあ、腐女子という人種は、こういうのがなくったってふつーに圭悟に走っていたのだと思いますわ……でも「原作者」がなさらなくったって良かったのかも知れませんですわね………(何故か沙都子口調)。

○それとは全く無関係な北海道チョコポテト

 食べて最初に思ったのは、

 ? ただのチョコスナック……

 私は「本家」ロイズのを食べたことがないです。
 今の職場の同僚が絶賛していて、今まで気にしたこともなかったデパートの物産展イベントをマメにチェックするようになった、と、瞳をキラキラさせていたのです(こっちの地方だと北海道物産展くらいでしかロイズの製品に出会えないからです)。で、実際、物産展のたびにお一人様いくつまで、の限界ギリギリまで買い漁るそうなので、チョコレートとポテトチップという組み合わせ自体は知っていたのですが。
 そもそもロイズのアイデアでしょうこれ。問題にならなかったのかな? というのもあるんですけどね。わざわざ「北海道」って名前につけてしまっているわけで、公然と「ロイズのパクリです!」と公言しているように見えて、何その開き直りwというのが最初の感想。

 で、実際食べてみたけど名前負けしてる気が。ネーミング(わざわざロイズを連想させるような名前にした)の割に、全くロイズのそれとは別物に仕上がってないですか? 実物を食べたことのない私でも、サイトの商品概要(ロイズのはポテチの片面だけチョココーティング)から想像出来る味ってあるわけで。

 チョコポテト、ただのチョコスナックであってポテト(塩味)の出番がない。製造過程でたまたま塩がダマになっちゃったのかな、っていうカケラが1つあって、かなりしょっぱかったのですが、逆にそれくらいが私の想定した味でした(ロイズのはチョココーティングが片面だけなわけで、直接ポテトチップ面が舌に触れるから、かなり塩味は前面に出て来るはず)。

 名前からして、ロイズの味の代替として手に取る客層はいるはずだし、ロイズのが話題になっているからこそ通った企画なんじゃないのかな? 独自の製品として作るならロイズを連想させるような「商品名」にしなくても良かったんじゃないかと思うわけで。逆にロイズを連想させたかったなら、味もロイズで魅かれた客層が頷いてくれるようにしなければ意味がないんじゃないの?

 あとこれは事情を知らない素人の言い草ですが、値段高過ぎませんか……。組み合わせは珍しくても、やってることは粉砕ポテチのチョコレートがけなわけで、目新しい技術やら珍しい原料やら開発の苦労やらがあるとは想像しにくいものだし、しかもこの量だし。この値段にはどんな付加価値がついてるんでしょうか? パッケージとかよくは見てなかったんで、私はてっきりロイズにロイヤリティ払ってるからこの価格なのかと思ってたんですが、パッケージやサイト見る限りそうでもなさそうですよね……。

固定リンク / 2007.10.13


ブログ閉鎖予告

 ブログにしてから、書いてしまうとローカルにバックアップ取らなくなっちゃってるのはマズいなとは思っていたのですよね。Staticなら自分で手元で書いてからUploadするから、そのまま残るんですが。
 FC2データロストの記事辺りでちょっと本腰入れてどうにかしようかなと思い始めていたり。

 というわけで、近々、ゲームレポ置いてあるサーバ(※つまりココ)に、今まで書いた記事も含めて、ごっそり移転する予定です。

 mixiのマイミク日記経由でここを見ている方は、特に何も意識しなくて良いです。RSSで拾わせる先が変わるだけなので、多分、入り口は今までと何も変えずに行けるはず。クリックした先がちょっと変わるだけで。
 ウェブリログが吐き出しているRSSを拾って読んでいた方、もしいたら、私が管理する3サイトのRSSを一括配信しているこちらに切り替えて置いて下さると、後が楽かもです。

 コメントやトラバはなくなります。BBSも変える予定(もしかしたらなくすかも)。
 手を広げ過ぎていたので、これからは少しずつ縮小傾向。

P.S. というわけで、Staticに戻って来ました。

固定リンク / 2007.10.6


ィキル2.0

 2.0がついていない本の方はまだ読んでないのですが、何かの弾みでニワンゴに辿り着いてしまったのが運のツキで。
 本当に、自由時間が細切れ状態になって来ると、こーいうサービスの存在はそれなりにありがたいですね……。

 ニワンゴは携帯専用のメールサービスで、例えば「天気」とメールすると、ニワンゴ(ちなみに、鶏)が天気予報を調べて返事をくれる。例えば「占い」とメールすると、登録した星座に基づいた占いを返信してくれる。そういうサービスです。
 小説のサービスもあり、選んでタイトルをメールすると、折り返しその小説をメールで送ってくれる。続きが読みたい時は、そのまま返信すると、そのたび続きが送られて来る。そんな仕組みです。「ィキル2.0」もそんなメール小説の1つです。

 システムが誰の発想なのかは知らないけど、面白いですね。携帯メールでしかやれない「小説」だと思う。単にページをめくる(と次が読める)のではなくて、自分が能動的に何かを「している」感覚がある。たかがメール一通なんだけど。一本道で選択肢のないアドベンチャーゲームなんだけど、ニワンゴの受付ページのボタンが「読む」ではなく「参加」なのはそういう意味だったんかー、と。

 先に蛇足めいたグチを。
 例の『彼』からのメールヘッダに「_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/」この装飾が60桁くらい続いてたり、改行位置がどう考えてもおかしかったり、……携帯専用サービスって最初から判っていながらなんでそれ? と思うことがね。装飾はいいけど1行10桁くらいにしとこうよ、パケ代無駄だし見栄えもよくない(PCなら可だけど)。論理改行以外の物理改行はケータイには必要ないんだから排除しようよ。なんかもぉ、細かい所でもったいないコトしてるなあ。せっかくの雰囲気が台無し。
 ドコモに合わせているからなんだけど、一通250文字はただですら少なくてイラつくのに、無駄遣いされるともっとイラつくですよ……。

 さてと。
 他のメール小説は、ただ何も加工しないで返信すれば続きが来ます。
 「ィキル2.0」についてはそーいうわけには行かず、途中、「××についてあなたの考えを書いて返信を」とかって、自分の意志でメールを書き換えて返信を作らされる部分があるのです。
 それがねー。もったいないのねー。

 以下、==========ちょっぴりネタバレ警報です。==========

 そのまま無加工返信した時の返事が定型文なのは雰囲気ぶち壊しだし。「えーと、タイトルに? 本文に? どっちに書いて返信すればいいの?」みたいなことを返信してみたら、それでも話が進んじゃうなんてチョーげんなりなのよ?(笑)
 設定上、あの話って、自分の1通の返信こそがあの事態を引き起こしているんだ、みたいな、臨場感というか感情移入というか、それを狙ってるんだと思ったのに。
 なんかもう。もったいないというかなんというか。
 無加工以外が可になっているなら、どんなトンチンカンなメールが来ても話が続いているかのような、そういう演出はしようとすりゃ出来るっしょ。「……すみません、あなたに決めてもらうべきことじゃなかったですね」みたいなつなぎにするとか。
 まあ、あの手の話は、どっぷり感情移入するよりは、そういうフィクションくささもまた、薬味みたいなもんか。そう思っておくか。
 でももったいないなあ。わざわざ作者を最後まで隠すくらい雰囲気作り凝ってるのにな(ちなみに渡辺浩弐さんデスネ)。

固定リンク / 2007.8.15


GENIO e830 + au WIN携帯電話(W41SH) で通信してみたりとか

 webのgoogleをデータベース的に使っている人は多いだろうから、こんなエントリもたまには置いてみましょうか。

 最近色々仕事があれでどれでそれなので、昔買ったGENIO e830をまた色々といじり倒しております。

 通信は、ホントたまにしか使わない。今はTwoLinkData対応のCFカードでWilcom回線をこのためだけに飼っている状態なので、いっそメインであるau携帯で通信出来たらこれ解約出来るのになーとずっと思ってましたです。なんてったって今時ベストエフォート64kは、ねえ。
 まあ、PacketWINだと料金が凄まじいことになるのは知ってるんですが、本当に「たまに」だし、必要なのはケータイ対応してないプロバイダのメールくらいですし。

 いざつなぎ方探そうとすると、au携帯は青歯でつないでるレポは結構見るんですが、USBケーブル経由の人があまりいなかったので。人柱的に。

 ……てなわけで。つないでみたよW41SH。以下メモ。

○用意したもの

 ・au W41SH
 ・au.NETのつなぎかたまたは各プロバイダのPacketWIN接続のしかた
 ・東芝 GENIO e830 (多分e830wでも問題ないでしょ)
  ちなみにROMバージョンは一応最新です。といっても2005年で更新止まってますけどねー。
 ・USBホストつきのクレードル(多分、USBホストケーブルでも同じかとー)
 ・232usb.exe & 232usb.dll(使ったのは06-7-27バージョン)

○手順

(1) 232usb.exe & 232usb.dllをe830の\windowsに転送
(2) ActiveSyncはここで終了、PCとの接続も断ち
 e830をクレードルにぶっ挿してUSBホスト使えるようにしとく
 (あるいはUSBホストケーブルつなぐ)
(3) 232usb.exe起動、[New]タップ、デバイスつなげコラ、と言われる
(4) W41SHを、付属の試供品USBケーブル使って接続
(5) e830が探知してくれる

 以上、モデムとして使えるようになりましたのです。あとは設定しやがれなのです。

 232usbのレポをネットで探ると、exe起動ではなく「携帯つないだらなんか出るから、そこでドライバ名として232usbを指定しろ」という解説が多いですが、e830は後のWindows Mobile 5.0以降の一部機種と同様、手動指定じゃないと行かないみたいです。
 やっぱPPC2003SEはPPC2002の後継、というより、WM5の前座、みたいな位置づけなんでしょうかねー。
 久し振りに手を入れて、現在e830に入っているのは、上記232usbと0号テキストエディタ、GSPocketMagic++。特にGSPocketMagic++のタスククローズ拡張はもう、ないと死ぬ、というくらい便利。あとはファイルビュア(ファイラーではない)で何かいいのないかな。たかが130kのテキストファイルでカーソルの動きが鈍るようじゃ、私のニーズでは使い物にならないんだが0号テキストエディタ。
 今までPPCでソフト探してました。バカでした。ごめんなさい。W-ZERO3用とかWM5.0とかのキーワードで探した方WM2003SE対応で色々出て来ました……。PDAの世界は難しいなあ。

 しかーし。
 難しいのに未だに手放せない。困ったことに。
 本当は、イーモバも仙台上陸したので、WilcomのW-ZERO*なりイーモバのEM ONEなり、の選択肢もあるはずですが……一度、e830 + 外付けキーボードの世界を知ってしまったら、もう戻れなくなっちゃいました。入力と閲覧が分離しているというのは意外に便利なのですよう、本当にー。
 携帯電話というデバイスが、あそこまで「入力」が不便でもここまで普及しているのが何故なのかっつったら、「閲覧」の気軽さが抜群だから、というのもあると思うのですよ。入力はそんなにひっきりなしにはやらないから、多少の不便さは慣れでカバー出来るという好例じゃないのかしらん。

 マイクロキーボード系は私には合わないので、大きくなるとしてもせめてミニノート系。LOOX Uか工人社か、だけど、持ち歩くものとしてはオーバースペックという感覚が拭えない。あったら遊ぶだろうけど、Vista持ち歩きたいとは全然思えない。
 ただ、工人社は面白い。にやにや眺めてます。実機触ったことありますが、やっぱりキーボードの取りこぼしがひどいので買えません、私には。店頭展示品でデスクトップにテキストファイルが置いてあったのですが、開けてみたら、試し打ちした人全員が全員「キーボードの取りこぼしが」「キーボード字が抜ける」「押しても反応しない」ばっかりだった。取りこぼすキーボードでみんなが必死にそう書きたがる。愉快過ぎる工人社。私も同意しておきました(もう消えてるかな)。……閑話休題。

 既に東芝はPDA市場から撤退しているのですが、正直、壊れたら次の候補がいない。
 e830が出たのは3年前で4.0インチVGAなのに、今のiPAQのラインナップがすべてQVGAとか、ありえないっしょ。今時、携帯電話でさえQVGAなのに。3年の間、何してたんだHP。
 今の時代にあえてPDA選ぶ層は、高機能DAPな使い方なんてしないんとちゃうか。rxシリーズとかすごい意味不明。ワンセグギガビ+携帯で済むじゃんそんなこと。スケジュールもメールもケータイで足りてしまう時代だぞ。もっともっともぉっとPC側に寄ろうよ。ケータイ+DAPじゃ出来ないことをしようよー。と思うのですが、所詮海外メーカーだから求めても無駄なんすかね……。つくづく、東芝の(というか純日本発の)PDAがなくなったのが残念でならん。ザウルスも止まってるし。

 てなわけで。いよいよEM ONEしか選択肢がないぞ。
 WILCOMから、スマートフォン寄りじゃなくてPDA寄りな機器が出て来てくれないかな。そしたら今の回線、継続も考えるんだけど。ユーザーニーズに応えるって名目でどんどんスマートフォンに寄ってるってことは、もう絶望的でしょうかね。
 ……e830がダメになったらその時にまた考えよう。

固定リンク / 2007.8.14


T2、そしてKOSS The SparkPlug

 要するに買いましたのですよ。

 T2はi4に比べて音がボケましたね……。イコライザの調整範囲が狭くなったのが影響しているのかなあ。ただ、逆に言うと、自分が好きな音ってすごいケミカルだったんだ、と変な自覚が芽生えちまったと言いますか。i4ってすごい鋭角な音していたんですね……好きですけど(ぽ)。
 T2慣れたらi4売ろうと思ったけど、まだ手放す勇気がないんですが。どうしよう。うー。
 i4と同じつもりでイコライジングすると、なんと言いますか、中低音域と中高音域が響き過ぎて気持ち悪い感じの音。ちょっとイコライジング再調整。まだ聞くたびに音いじくり回し。安定しない……。

 んで、これはアウトプットライン決めてから考えよう、とか思ってしまったわけで。
 ついでになんとなくSparkPlugも買ってしまいました(笑)。
 田舎の電器屋さんにとってKOSSは、1万円超のヘッドフォン・イヤフォンと一緒に、鍵つきのガラスケースの中に入れる代物らしいです……。2000円台なのに。高くはないけど、万引きに狙われやすいのだろうか、ひょっとして。いい年したおばちゃんがKOSS指定で買うのはちょい恥ずかしいわ。なんとなく。買ったけど。

 感想。KOSSってKOSSってKOSSって……(笑)。DAPにチューンしているんですかね、やっぱ。何この超鋭角ケミカルな音は。Plugよりさらにケミカルになってるな。うはぁ(喜んでる)。
 家で物静かに聞くことは想定していないので、しばらく外で歩いたりバス待ちしたり電車待ちしたりしつつT2をちまちまいじりまくることになるでしょう。多分。
 すげぇな。T2のイコライザを重ねてしまうと凶悪だ。むしろフラットに近づけた方がいいのか。なんだこの音は。好きだー(笑)。

 ……まあそれはそうと。

 SparkPlugのデフォでついてる低反発スポンジ、前作のPlugよりだいぶマシになりましたね。Plugはもう見ただけで入らないの確定という感じでしたが、SparkPlugは入れてみる気になりますもん(笑)。ちょっぴり細くてちょっぴり長めで、潰した時に縮んでいる時間が長くなった感じ。今の所デフォで使ってますよ、珍しく。
 ただ、こないだもここで書いたオーテクのイヤーピースも確保して来たし、ギボシ端子カバーも行動範囲で売っている場所を発見したので確保。改造はしてみる気満々です。
 使い心地よくなるといいなあ、と猫耳の嘆き。

固定リンク / 2007.6.28


いつの間にかAjaxやっちゃってる件

 気づかなかった(笑)。

 以前こんな記事を書いてるくらいで、個人的に今萌え萌えなのはXMLなのですが、実は会社でもちょっとXML使って色々やってみてはどうだろうという懸案が1つ出て来てて。

 昔、LotusDominoをDBにしてごりごり組んでた物件が1つあるんですが、扱うデータ量が大したことなくて、出力先がサイトだけでしかも加工の必要もほぼなし(表示すればいい)、みたいな物件なので、ええと、それにわざわざDominoサーバを立ち上げてること自体が金の無駄。リソースの無駄。でハード自体のリースがそろそろ切れる。てんで、一気にシステムをXMLベースで再構築してはなんて話が出てて。

 全部のブラウザに対応しようとすると、なんてんですか、ええ、あの例のSafariがですね。ええSafariのアンチクショーがですね。ぎゃああああ。もう、き、君のためだけにここまで組んだコードが全部パーになっちゃうのかぁぁぁ! みたいなぁぁぁっ!!

 (注・ソフト開発会社ではありません)
 (注・私の現在の派遣契約は単なる事務屋さんです)

 こんな時間までああだこうだといじっていたのですが、結局JKL.ParseXMLにお世話になろうかなと結論。
 ……本当はサーバサイドで処理出来た方がブラウザ依存は減らせるのですがねえ。webサーバに何を入れるかというのはそれこそ私じゃ口出し出来る話ではないので。php組んだりperl書いたりしてあれこれ悩んだんですが、結局サーバの環境の方が更に融通が効かないことが発覚して(組織が巨大だから……今の会社……)、クライアントサイドで力技する方が楽ということに。
 コードが凄いことになってる。

 しかし困ったなあSafari。ご安心ください。Safariは最新のインターネット標準規格にしたがってWebページを適切にレンダリングするので、最新のHTML、XML、XHTML、DOM、CSS、JavaScript、Java仕様を使ったページを正しく表示します。(Safari公式)と書いてる割に、XML関連でドキュメントあさると、みんな示し合わせたようにSafari鬼っ子扱いなのですよね(苦笑)。いや私もデス、ゴメンナサイ。
 川崎有亮さん、素晴らしいライブラリをありがとうございます。事情でトラバしたりリンクしたり出来ないですけれども。

 で。
 これもAjaxなんですね…。というか、この程度のことなのかAjax。なんていうか、別に目新しいこと何もしているつもりなかったのに。うーん。拍子抜けだ。というか、あれか。Webプログラマって基礎が判ってると応用が効く時代なのかもね、これからは。マッシュアップとか言ったって所詮は「つぎはぎ」「いいとこどり」じゃないの? とか思ってしまうのはあさはかでしょうか。なんていうか、何が新しいのかよく判らない。強いて言えばアンディー・ウォーホルのシルクスクリーンみたい(既存の商品を組み合わせただけなんだけど、「新しい別物」とか呼ばれる)。

 つか、私は事務屋なんだけどなあ。むにゃむにゃ。
 サラリーマンNEO見て眠ることにします。
# セクスィ部長のインパクトが凄い。NTTドコモの703iのCMが流れ出ると、自動的に頭の中でセクスィ部長が踊り出します(両方とも、曲がDragon Ashの「El Alma」なのです)。

固定リンク / 2007.4.14


ライトノベルばかり並ぶのは

 本業が微妙に忙しいので、重たい(長い)本を読んでいる時間がないからです。電車とかバスとか、移動中で読み終えられる厚さでないと手が出せない。……自由になる時間は今のトコそこくらい、みたいな。もうすぐ一段落するはず……多分。多分ね……。
 ただいまXMLと格闘中です。よろよろふらふら。

●マリア様がみてる クリスクロス / 今野緒雪

 来ましたね! 来たじゃないですか! 収まる所に収まったか……。
 そろそろ終わりが見えて来た雰囲気ですね。
 ただ、祐巳瞳子ラインって、どうも、なんというか、突然急接近したような、そんな雰囲気が否めないのですよ。……うーん。瞳子側が見えにくいからですかね。主観に立ったのが前巻の一部しかないし。祥子は割と、周りが祥子を代弁する的シーンも多かったから「見える」ものが多かったんだけど、瞳子は見えないことで物語を引っ張って来た感があるから。
 可南子と並んで親しい後輩の1人的ポジションから、スールまでに昇格する過程が……どうも心理的に急激過ぎる感じ? 祐巳はどちらかと言うと巻き込まれポジションだから、彼女側から積極的に出るだけのインパクトって、もっと強くないと、と思ってるせいかも知れないけど。
 まあとにかく、後は収まるだけだと思うから、まったり待ちますか。……てもう直ぐ出ますね(3/30予定)。

●ソウルドロップの幽体研究 / 上遠野浩平

 表紙が「これぞライトノベル」って感じ。

 それはそうと、世界観の手触りがブギーポップシリーズに似ているのがいい感じ。なんだかんだ言って上遠野先生に最初に惚れたのがブギーポップだから、こういうのが一番琴線に触れてしまうのだろうな。現実に近いんだけど、ほんの少し軸を外したような、斜めからの視点を感じる切り込み方。きゅんきゅん。
 千条くんと伊佐くんの関係は、萌えろって言ってますねあなた、みたいだしー(半分棒読み)。千条くんが創られた技術的背景みたいなものは語られるんでしょうか。いやなくてもいいけど。

 ミステリーとしては読んでないけど、それにしてもトリックなんて呼べないですね。私は気にしませんけど。「犯人」が最初から限定され過ぎてるしなあ……。

 多分「魂」の物語なんだろうな。……そんな気がする。千条くんの中にいる千条くんといい、ペイパーカットのテクニックといい。

 物語の推進装置の中に、ひとつは無性にときめいてしまう部分があるのも上遠野さんのいいトコなんですけど、今回はペイパーカットの外観操作。まああそこまで極端ではないけど、人間、割と第一印象なんて曖昧なものだというのは、日常で意識させられる瞬間があるものです。ええ。存在するものの拡大解釈。感覚の過剰延長。美しいなあ。

●失はれる物語 / 乙一

 こういう作風でライトノベルの中にいたんだ。そりゃ大変だったでしょうねえ。

 ライトノベルと一般書ってそんなに溝があるようには(私は)思えなかったんですが、それは乙一さんみたいな作風が時々出て来るからなんでしょうねえ……。ひとつひとつの物語の描写がことごとくディープで、濃過ぎてくらくらする。腕の感覚しかなくなった人間を描こうなんて発想がまずおかしい(←褒め言葉)んだけど、それをここまでテクストに起こし得るのはやっぱり天才なんじゃないですかねえ。
 ………はあ。(色々絶句)

 後書きでここまで内情バラしてしまうのも愉快過ぎる。映像化したら別物になったとかさ(笑)。原作者って映像化する時に意外と口出し出来ないものなんでしょうか……。なんか、私は乙一さん読むたびに後書きに何かしらやられてる気がします。あははは。

●ロストメビウス / 上遠野浩平

 ええー。こんな状況なのに、まるで第二部スタート! みたいな話になってるなあ……。
 この後に及んでまだ謎増やしますか、みたいな。

 ブギーポップシリーズに手をつけたのが久々なので、微妙に忘れてる部分もありますが、伏線を回収されたというよりは謎を増やされた感じがするのですよ。
 でも展開的には「何か」に向かって伏線張ってるんでしょうねえ。
 終わりが近いんでしょうかねえ……。
 今の所はあとオルフェだけですが、いつ読めるかなあ。

 ただ、うーん。
 商業作家として忠実であり過ぎるがゆえに終わらせられない、みたいな、そんな閉塞感も見えるよーな。どうなんだろう。いっそぱちんと終わらせて見てはどうかと。それこそ泡(ポップ)のごとく。

●メモリアノイズの流転現象 / 上遠野浩平

 表紙が「これぞライトノベル」って(略)。
 タイトルもベタベタにライトノベルだなあ。いやペイパーカットシリーズのタイトルは全部そうだけど。

 多分シリーズを継続的に追いかけて来た人にとっては、神代さんのラストの電話の言葉で「きたぁ!」状態になったのだろう。多分。つながりを最初に知ってから読んでいる身としては、うわそんな判り易くせんでも……と苦笑しちゃったのだけれど。
 ふーむ。面白いのだけれど、上遠野せんせにとって呪縛になりかけてませんかねえ? あるノベルゲ作家が「ブギーポップ」を(日本の)伝奇小説世界の断層と位置づけてたのをなんか思い出したり。

 ま、そんなこたぁどうでも。

 物語自体は久々にすごく素直なんでちょっとびっくりしたですよ! トリックとか事件背景とかは、まあ、メインストリームな顔してても本筋じゃないからなーとか思ってたんですけど、珍しくというか久々にというか、すとんと落ちたので拍子抜けしてしまいましたごめんなさい。
 まあ背骨たるペイパーカット本人は相変わらず全く関係ない脇道を掠っている感じなのですが。そういうものなんだろうし。
 それにしても、二作目にして早くも死人が出なくなるのか……。ペイパーカットのアイデンティティはまだまだ奥が深そうですねえ。

 個人的には、「同じ頃このこととのつながりに気づいて彼が〜〜していたことはこの時点で知るよしもない」系の、並行時間描写というか、そういうのが、少ないんだけど目につき過ぎて微妙。同じセクションの中で視点が変わることが個人的に好きじゃないってのも大きいんだけど、そんなの余計なお世話でしょうというか。異物放り込んでまで、読者にそんのタイミングで気づかせることを強制されているみたいでなんかいやー。
 あと、オープニングからしてそうだけど、「続きはCMのあとに!」的な章のちぎり方もかなり気持ち悪いです。他の作家がやるのは別にいいんだけど、上遠野せんせはそういう、なんていう、変に「演出された」書き回しがなくてもこっちが翻弄されるのが面白い、と思っていたのにー。
 ブギーポップの第一作なんて典型だけど、上遠野せんせって「時系列の整理の仕方」も独特で面白いと思う。それがね、ぶち壊しになってる感じ。読者側で勝手に混乱して勝手に整理するのも楽しみの1つなのになあ。シリアルな期待感だけ落として終わるのって、当たり前だけど、次に続くものが何なのかあらかじめ示されてしまうわけでしょう…混乱させられる余地がないのはつまらんよう。
 ……つまりぶっちゃけ「判り易過ぎる」んですよ! それが不満になっちゃうのって、読者として相当ひねくれてますねごめんなさい(笑)。

●イリヤの空 UFOの夏 その1 / 秋山瑞人

 本当にねえ。どうしてこんな、チョーライトノベルな物語装置で才能を浪費しやがりますかこの人は。
 と言いたくなる描写力。
 死ねるなあこれは。文体に嫉妬する作家は久々。ああもう。ちくしょー。いいなあいいなあいいなあ。すごいシンクロする。文体が。スピードも密度も何もかもが。こう描いて欲しい時にスパンとそう書いてくれる。このリズムが気持ちいー。

 でも物語は別にどーとも。キャラが立ち過ぎているせいなんでしょうか。キャラ造形の輪郭がここまでチョー個性的だと、文体はもう少しニュートラルな方が私は読みやすかったのだけれど、なんつーか、あかん、私にとっては、文体が萌え萌え過ぎてキャラが飛ぶ。どっちかにして。豊穣過ぎて処理能力キャパ超えるー。

 ええと、なんつーか、一般書で普通に恋愛もの書いてみたらどうですかとか思いつつ、普通に恋愛ものなんて書かれたら出会ってなかったろうなあと思ったり。何だろうなあ、何書いて欲しいんだろう、もっと違うフィールドで見たいなあ。とにかく「これじゃない」ことは確定なんだけど(←ひどい読者)。

 ええと、とりあえずシリーズそのうち読みます。設定とか舞台装置とかキャラとか全く頭に入らん。やべー(←文体萌えのいつもの症状)。

固定リンク / 2007.3.19


物書きの雑念

 久々に近況報告みたいなこと。

●IT系な物書き話

 今職場では、Webサイト用のフォームをごりごり書きつつ、そのデータを最終的にはDBに突っ込むので、渡し方とかインターフェイスとかデータ仕様とかごりごり書きつつ、JavaScriptをごりごり書きつつ、な日々です。久々にプログラマモード。
 メインのシステム開発は外注しているのですが、その方々に「うちはこういうことがしたいのだ」という話をしないといけないわけで、上の方のシステム的な思考のない方々の理想論を、出来る出来ないと振り分けつつ、こーやって運用すりゃ何とかなるかなと悩みつつ、開発側が理解出来る形に翻訳するのが今の仕事になってたりします。えーと、支社内システム部門というか、そんな感じ(構成員1人、しかも派遣)。

 元々、もの凄くありえない短期スケジュールで開発を依頼したので(これはお金の問題が絡むので派遣では口出し出来ませんでした)、表インターフェイス(Webフォーム)の細かい所まで任せてたら時間なくなるから、クリティカルなトコだけ外に投げた(うち自身はソフトウェア会社じゃないので)のですよね。
 で、それ以外の緩衝部分を今私がごりごり中です。プログラマとして雇われてないんだけどなあ。まあいいけどさー。

 でも派遣(しかもそこらの事務よりはいい額いただいてる)なので、あんまり残業させてもらえねぇのです。すごい勢いで集中して書いてます。……まあ多分何とかなります(楽観)。出来ることは前倒ししてるし。デカイ顔して正社員の人に「こういう仕様で行きますよ? 明日までに目を通して下さい!(※実際の〆切はまだ随分先) 返事下さい! いいですね!」とか命令しまくってる。たかが派遣(=私)が。
 いいんだろうかホントに。
 でもほら、お尻叩かないと動かない正社員っているでしょ。ね。ハケンなら判るでしょ。ね?

 で、これはまあソフト開発関係者なら判ると思いますが、なんつーか、実際動いてから仕様書起こし直しみたいな状態になる。多分。あはははは。つかフロー起こしておかないと。私契約切られたら誰も判らんぞこれ。本稼動するまで切らないで下さいオネガイシマス。
 外注部分については資料提出する都合である程度きっちり書いてるけど、それもほぼ99%私がやってるからなあ……。たかが派遣(=私)がやっていい範疇越えてんじゃねぇかこれは、と思ったりも。

 ごりごりコード書くの好きだから、苦にはならんのだが。
 うあーでも契約外業務なんて言葉がぼんやり浮かぶなあ。あかんのじゃないかなあ。でも人いないしなあ。

●シナリオ系の物書き話

 ゲームシナリオを書いてみたいなあというぼんやりした憧れは前からあったのですが。

 シナリオ工房月光さんで募集されているゲームシナリオのワークショップが超面白そう。
 3ケ月も東京で拘束されるなんてありえねーから、ワークショップ自体はハナから参加しようがないんだけど、事前課題が超面白そうなんだよ。わくわくなんだよ。はうん。

以下引用:
■課題1:人狼ゲームのルールを参考にして、これを使ったネットゲームの導入部を作成してください
■課題2:会話だけで構成された2人芝居の脚本を書いてください

 課題1はBBS人狼の導入部(世界観やルール説明)をしろというもの。課題2は花屋さんとお客さんの会話だけで7日間のショートシナリオを書くというもの。

 うぎゃ面白そうだ。軽く心臓はねるんですけど。つーか浮かぶ。花屋! 会話だけ! キャラ設定するな! なにその縛り! 燃える! ワークショップ参加しないけど課題だけやっちゃダメですか!(どーいう了見だ)
 多忙で時間がジリ貧なのに、なんで書きたいものは湧き出すのか。忙しい方が書きたくなるもんなんですかねえ。

 ちなみにシナリオ工房月光という会社自体は、ときメモGS2のエンディングスタッフロールで初めて出会いました。今はアイマス(THE IDOL M@STER)のシナリオ作っているトコと言うと通りがよさげ? ほらあの「とかちつくちて」の(という認識しかなかった)。

 たださー。

 こんなワークショップを無料開催して、それにスタッフの時間も労力も割くって、どういうことなんだろうとふと思ったんですよね。
 シナリオライティングって個人の創作レベルの問題がまず先にあるから、物語を紡ぐ回路のない人はどうやっても仕事に出来ないわけで。で、物語を書くこと自体は、げっそりするほどケータイ作家が溢れている昨今だと、そんなに特殊スキルではなくなっている気がするのですよ。
 なんつんだろ。
 ゲームシナリオ作家候補なんて、ある意味掃いて捨てるほどいるような気がするのに、わざわざ人件費かけて教育するような真似事をする必要ってあるのか? と。
 まがりなりにも会社なんだから、費用対効果としてさ、そんなことをどうしてやる必要があるの? と。
 ふつーに社員募集して、課題やらせて、雇用前提でいいから、研修という名でやるべきことなんじゃないのかな、とふと。

 ワークショップ自体の案内見ていると、仄かに自社の社員のためのオーディションめいた色が見えるのですよ、なんとなくね。やりたいことは雇用も視野に入れた研修みたいに見える。個人的なスキルではなく、自社に適合する人材探しているみたいな。
 それをワークショップという名前でやることになんか違和感ある。真の意図をロンダリングしてるっぽくて。

 それと、うーん。なんていうか、シナリオライター界って、一企業がこんな企画を立ててまで教育しないとならないほど「使えない」人ばっかりなの? という疑問もあるんだけど。
 ものを書きたい人というのは増えているはずだと思っているんだけど。
 なんていうか、別に月光さん(に限らず企業側)が、費用と時間をかけて手間と苦労をしょってまでこんなことしなくったって、ふつーに募集して、良さげなライターが来るのを左ウチワで待ってりゃ、玉石混合でも集まる気がするんだけどなー。そんなに人材不足だとは思えないのだけれどー。
 少なくとも、同人界にはパワフルなノベルライターいっぱいいるよねえ(私もそういう世界を知り始めたのはつい最近だけど)。
 イメージサーカスみたいにライター一般募集して良さげなやつつまみ喰っちゃえばいいじゃん? だめー?(笑)

(注)イメージサーカスさんに他意はない、と言いますか、むしろつまみ喰いされてみたい憧れの地ですよ。アプリデータは全部合わせても600kb程度のショートシナリオ、いい感じに面白そう。恋愛ものに限られるのがネックだけどなー。て言ってる矢先のScramble Stationはのげぞった。アリかこんなのー。創ってみたーい(←変なものにツボ押される人)。
 てゆーか一番自由度高いのがBLってのはどの業界も一緒か。ホントなんでもありだよなBL。男キャラが出ていさえすればそれでいいのかみたいな世界だな……。

固定リンク / 2007.2.24


XML×人狼 / 戦績管理をXML化していろいろ計算してみたい

 もし既にあったら紹介して下さい。てかありそうだな。
 戦績見られる場所さんと思想は一緒なのですが、データをXML化することで、再利用と言いますか応用性が出来そうといいますか、で、表示結果そのものをユーザーサイドに丸投げ出来るという無責任思想というか拡張性だけを追求してるというか。
 まあつまり、ド素人さんにはあんまり向けてないのですよ。スクリプト揃って来たら考えますのですが、初期の頃は使い勝手は無視で。ただいぢくれる人はとことんいぢくれる、そんな発想。

●用意したい項目

・国(クローン名)
・村番号・村名など村Identify情報
・長期or短期
・エピ開始日(時系列で利用)
・役職
・役系(※1)
・陣営(狼/人/妖魔/QPの4種で足りるかな?)
・勝敗
・生死 生存/襲撃/処刑/呪殺(妖魔系)/後追い(恋人系)/相打ち(猟師銀弾&錬金術師) ・自由設定集計項目いくつか(基本的にフラグを想定)

※1 役系
 役職名は国ごとに違うので、「役系」で、似たような役職を分類する試み。
例)
 「占い系」…占い師(BBS他)、天文家(VoV)、巫女(ひぐらし)、etc
 「霊能系」…霊能者(BBS他)、探偵(VoV)、霊媒(okios)、検視官(ひぐらし)、etc
 「人狼系」…人狼(BBS他)、騎士(騎士国)、吸血鬼(VoV)、鬼(ひぐらし)、etc
 「妖魔系」…ハムスター人間(BBS他)、妖魔(審問、VoV)、狐(okios)、etc
 ……などなど。

●たとえばこんなこと出来るみたいな。

・国にこだわらない時系列の戦績一覧
・国ごとの戦績の一覧
  (以上はsort使えばいいだけ)
・国にこだわらない役系別の勝率
  応用 : 勝ちやすい役系、つまり向いているらしい役系。
・国にこだわらない陣営勝率
  応用 : 勝ちやすい陣営、つまり以下略。
・生存率と勝率との関係
・その他「自由設定集計項目」による集計機能
ex)まとめ役勝率(←自分が一番気になったこと)。
「重RP村かどうか」をフラグ設定し、村設定としてのRP率の高さと勝敗の関係を探ってみる。
 watercressと同陣営かどうかをフラグ設定して、勝率を探る。低ければ、あなたが負けてるのはwatercressのせいだ、と少しは気が楽になる。

●ざれごと

 XMLデータ作成は完全手作業ですけど、Excelのマクロでも組めばそう大変でもないかも。
 ……この世に存在するあらゆるクローンのデータ集めるのが大変そうだな。ま、Excelマクロは本筋じゃないしなー。

●ここまで出来たら夢、という話。

 自動で戦績とか引っ張って来るタイプのものはsheさんとこ(※最初に紹介したとこね)とか、まあ本家まとめサイトとかあるんですけどね。
 XMLを利用して、BBS系人狼の戦績というものを、ある特定の共通フォーマットのデータとして持てないかしらん、てことです。
 国の壁を越えて、ある程度「通分された」戦績データの蓄積を可能にすること。主に役系ですね。
 まあぶっちゃけ、私は占い師やると何故か勝つのよね、みたいな、自分のプレイ傾向を探ってニヤニヤする程度のものを考えているだけですが(笑)。
 少なくとも数が重なれば、IDと役系の相関関係くらいは見えそうな気はしますね。watercressは(VoVの)恋人系で全勝です、占い師は負けが込んでます、霊能者だと確定すると強いけど対抗出るとダメダメです、つまりあんたは確定する能力者に向いてます、とか(※実際そんな感じ)。

 それと、自分がXML勉強するためのネタ、ってのもあるんですけどねー(笑)。どーせ勉強するなら楽しめる材料の方がいいでしょ?

 はっきり言って一般のPLには何が何だか判らないと思われるので、そのうちゲェムサイトの人狼二次置いている所で、継続コンテンツとして載せるつもり。
 開発言うほど開発にはならないけど(ExcelマクロとJavaScriptくらいだろう)、その過程を晒しプレイするつもりー。
 ブログではメモ程度で、更新状況は独自RSSで配信することになると思いまーす。ので、ニヤニヤしたい人は見に来てもらえたら。

 ※とはいえ、あくまで予定なんですけどねー。本職が微妙に忙しくなって来たし、ちまちま行きます……。

固定リンク / 2007.2.20


いじればいじるほど感度がよくなると言いますか

 DAPを巡る逡巡。またCOWONに傾いている件について。

 音の好みから言えば今でもCOWON最強なのですが、ひとえにサポートに地味な不安があるという心配が拭えず、それで離れようとしていたんですけれど。
 最近またエンコーディングもi4の設定も色々いじり倒すようになっちゃって。ああもうこの音好き、みたいな音が出来上がっちゃって。
 今更ヨソに浮気する気が萎えて来た。はあ。次はT2かなあ。もう乾電池式を出してくれないのかなあCOWON……。
 カラーディスプレイとか要らねぇ。微妙にオーバースペックなのもちょっと嫌。

 基本的にBBEの音が好きなのですよ。BBEとの付き合いは多分15年近くになると思う。もはや、なんてーか、いわゆる「おふくろの味」みたいな。長年耳が馴染んじゃってて。ない音には軽く違和感が。
 原音再生能力と説明されていても、実際の所、リスナーである私は「原音を」聴こうとして音楽を聞くことってそんなになかったりする。その点にこだわるのクラシックの世界くらいかも知れないけど、それでも、録音された音だからという妥協は既に織り込み済みで享受するものなんじゃないかという気がするし。
 それに、たとえばテクノ系の音楽とかは、原音なんて概念が既にない。録音されたものこそがオリジナルみたいなものだからね。
 ……まあそんな世界の音でもBBEを通すことで明らかに音が「立つ」し「尖る」。
 初めて出会った時は、なんつーか、衝撃だった。音の粒子に耳が殴られてるって感じ。今でも覚えてますが、ものすごい音量上げて床にへたり込んで、スピーカーからの音圧にうっとりしてたなあ。近所迷惑だなあ(笑)。
 DAPになっちゃうと音圧が足りないのがさみしいね。最近いろいろいじり倒して気づいたけど、自分の耳が欲しがってるのは単なる低音ブースターじゃなく「圧」なんだなと。それが象徴するものは低音域であることは間違いないんだけど。

 あとヘッドフォンをまた変えました。というか、やっぱりカナルは猫耳には辛いです。綺麗な話じゃないので詳しくは書きません、という辺りで想像して下さい。
 今使ってるのはelecomのEHP-CL430です。再生周波数帯域だけで決めましたが何か、って感じです。この価格帯ではなかなかいいです。その数値に見合う音域は出ている感じ。少なくとも他のものよりは。
 久し振りのオーバーヘッドは、………よく落とします。女子の頭にはデカ過ぎるのかも知れません。するんと落ちます。…すごい困ってます。
 本音は周波数帯域このままでリアバンドか耳かけが欲しい。

 しっかし、やっぱ再生周波数帯域はカナル最強ですね……。でも猫耳には辛いのです……。ただ私のカナル体験はKOSS1本なので、最近地元電器屋さんがヘンにプッシュ気味のSONYカナルをちょっと買ってみようかなーと思い始めてはいるのですが。再生周波数帯域ヲタク(←私)にはきゅんきゅんする数字が並んでるんですもの。うっとり。
 ただ、音自体はKOSSの外道低音チューンが一番好きなのですよねえ。KOSS以上に低音がゲスい(←褒めてる)イヤフォンってあるとは思えない。
 ソニーのイヤーピースが合うという説はよく聞くけど、audio technicaのイヤーピースがいい(しかも安い)なんて意見も見つけた。うー。どっちにしてもイヤーピース変えてみようかな。
 またKOSS復権か…というかこんな調子で、ヘッドフォン/イヤフォンが常に5本はごろごろしている部屋ってどーなのよ。我ながら散財し過ぎやちゅーねん。

固定リンク / 2007.2.11


VoV / 騙されたー、というのはそれはそれで嬉しいのですが

 どーもなんかこう。快楽が伴わない騙され方。
 というより、どーしてVoVってやたらと忙しい人が鬼を引くんでしょうね。ここまで続くと、一体何の呪いだよと言いたくなるわけで。
 こう、「うわチクショウ騙されたーまさかあなたが鬼なんてー!」みたいな衝撃、味わってみたいけど、最近なかなかそこまでの衝撃に至らないのが寂しいなあ。むう。
 寡黙吊りで鬼を引いてしまう可能性が高過ぎるのでは、公正ではない気がするのですよね……どうもねえ。

 さて、エントリ列挙は末尾に回します。

 0026 春の小川の村。侍祭ソフィー。エセ京言葉で話してみた。ただの村人。VoV7連勝目。

 冒頭で話した通り、どうにもこうにもLVを担わされた方が忙しい方だった。でもムズいのは、2日目は結構それなりに反応も良かったので……せめてあのテンポでガンガン行っててくれたらもっと気持ちよく騙されたよーな気がするだけにちょっぴり寂しいわけでねー。

 私は結構、人狼系ゲームは、日に2時間くらいがーっと集中する時間があるだけで、あとはご飯のついでとかにちらちら覗くくらいで何とかなってる。一時期睡眠時間削ってたことあるけど、今はそんなことまではする気はない。多分、リアル仕事が忙しければそもそも参戦すらしないし。
 なんていうのだろう、VoVって自分の時間コントロール出来ない人率が高いのかな。しかも鬼引いちゃうの?(笑) いや確定能力者になっちゃってもそれはそれであれなんだけど、まあ、それはそれ。
# 忙しくなる予定がある人は積極的に「村人を」希望しとけばいいのになあ、少なくとも。

 内輪色が強過ぎる国になってしまうのは良くないと思いつつ、大体中の人の推察ついてしまうようになって来た(今回だとタナーとヨアンナはすぐ判った)。
 ちょっと遠ざかろうかな……。少なくとも人狼系については「個人」が見えない方が好き。
 ただ。物凄い好きな国なんで、せめて月一くらいの割合で長期が回るような状況になれたらいいなあ、とは思うんですよね……でもそのためには人集まらないといけないわけで。自分も含めて。ジレンマだなあ。

※今までのVoV関連エントリ
やりてぇ……
VoV / 潜伏しているわけで
VoV / 村側で吊られたことなかったのに!!
VoV / 3ケ月ぶりでいきなりまとめ役はキツいってば……
VoV / は、初めてだ、ライン読みで勝ったの
VoV / 久し振りに初日処刑だ。しょんぼり
VoV / 初吸血鬼、初勝利
VoV / ちょっとこれは鬼陣営が可哀想だった
VoV / 希望役職の罠か……

固定リンク / 2007.2.9


雑談 / まとめ役とかタイプ分けとか変な電話とか

 BBS系人狼、あちこちやってますが、プレイ自体は計31戦でしたね。
 意外に少ないな。一戦一戦が濃かったのかも。そういうことにしといて(笑)。

 で、
 31戦のうち、まとめ役やったのは13戦。なんだ、たった42%か! 大したことないなぁ!
 ……ええと、一般的には多いんだろうかこの数値。
 そもそも、ほぼ村側専任プレイヤーに近いというプレイスタイルからして比べられないのでしょうけれども。

 村側だけ抜き出すと28戦中13戦。46%。ぎえええ。村側で入ると半分はまとめ役が回って来るって計算デスヨ。VoVで恋人引きがちなのは理由判った気がしますが、他は……。何事ですか。恐ろしい。恐ろし過ぎる。変なオーラでも出てるのか?

 で、
 まとめ役13戦、勝8負5。勝率62%。ようやく半数超えたという感じか。
 初期の頃は負けっぱなし。

 実はVoVでは、まだ数自体が少ないけど、まとめ役負けは1度もない。まあ、大半は運が味方についた結果なんですが。
 あの国はセオリーが存在しない。それだけに個人の観察眼が磨かれるフィールドであるような気がします。
 VoVは、ただの村人がすごい強い国だと思う。まとめ役なんて飾りなのです。偉い人にもそれは判っているのですw だから、あの国にいてまとめ役で勝つと毎回、勝ちをもらえてる、という気分になる。
 結構、中の人は固定されていると思うのですが、それでも全くと言っていいほど馴れ合い感がないのも気持ちいいです。みんなすんごいガチ。自動生成村でなりきりチャットやってるヤツがいないのがいい。安心して入れる。カスタムでやる分には別に構わないのだけれど。

 しかし、ninjinさんトコ、凄い勢いで稼動村数が減り続けてますね。
 ……とりあえずキャラコンプだけでもしておこうかなあ。

※※※※※

 コーチング関連の話題で見つけたタイプ分け。

 人間のコミュニケーションパターンを以下の4つのタイプに分類するテストなのです。以下引用。
・コントローラー
 行動的、決断力あり、支配的、人間関係より仕事優先、起業家タイプ。
・プロモーター
 アイディアが豊富、エネルギッシュ、計画を立てるのは苦手、順応性が高い。
・サポーター
 温かく穏やか、人の援助を好む、決断に時間がかかる、直観力がある、感情に基づいて判断する。
・アナライザー
 行動は慎重、計画するのが好き、客観的、冷静、粘り強い、人や物でなく知識に執着する、理解力や洞察力が高い。

 私はアナライザーらしいです。
 ………えー。(笑)

 ただ、言われてみれば、と思うことがあって。それは、BBS系人狼をやっている時の私、というかwatercress。
 確かにアナライザーかも知れない。パターン表書かないと気が済まなかったり、VoVで能力者真偽を考える時の思考の流れとか(直感的な真偽より「誰が偽なら最悪のパターンになるか」を考えてしまったりとかね。手数計算と一緒に)。
 ただ理解力だの洞察力だのは、それおいしいんですか? って感じですけど。そんなのありませんから、私。

※※※※※

 固定文言わされてる臨時バイトのテレアポだったのかも知れないですが、某派遣会社さん、携帯の留守電メモ機能に「○○の××と申します、本日はうんたらかんたらなんだりかんだり(ピー←時間切れ)」「先ほどの続きですが、これがこれであれがどうでなんだかんだどうこう(ピー←時間切れ)」って何処まで続ける気ですかー!! やめてくれませんかバカー!(笑)
 そういう時は「折り返し電話下さい」で終わらせてくれれば、請けるにせよ断るにせよ、ちゃんとかけますのに……。登録してる限りそういう紹介電話来ることは当たり前で折込済なんですから、別に電話1本くらい嫌がらないのだがなあ。

 みたいなことを考えてから、↑のタイプ分けがふと頭に浮かび、ああ、こーいう発想がアナライザーなんだろうかひょっとして、とか。一見不利益でもデータさえあれば説得されるのがアナライザーらしいので。…全然関係ないかも知れないけど納得してみたり。

固定リンク / 2007.2.2


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