北海道のお座敷気動車はキハ27、56を改造したもののため、老朽化が目立ってきました。そこで、改善を図るため、キハ40系を改造することになりました。種車に選ばれたのは、急行列車のグレードアップ用に座席交換やエンジンの換装を受けてキハ400形となっていたものです。(2周年企画「出世した車両たち」の第10回参照)今後、長期にわたって使用することを視野に入れつつ、改造経費の低減も図られたものと考えられます。
塗装はJR北海道のコーポレートカラーにこだわることなく、赤とグレーの濃淡が採用されました。在来車と併結するとその差が目立ってしまいますが、後にキハ56551、552(→本特集第29回)も同様の塗装に改められました。
この写真は1998.6に渡道したときに撮影したものです。前日、伊達紋別で宿泊し、「北斗星」などを撮りながら南下。時間的に当列車は大沼付近で撮るのがよかろうと考えて待っていたものです。
キハ400503 9917D 1998.6.27 函館本線 七飯−大沼