碧電12周年企画各地を走った ジョイフル気動車

第34回 リゾートしらかみ(青池)  13.7.16UP

日没が迫る頃、岩木川を渡る「リゾートしらかみ」

●キハ48形リゾートトレインのパイオニア

当車は2周年企画「出世した車両たち」の最終回で扱いました。この記事より遡ること10年前に書いたものです。
 その後、五能線にはハイブリッド車HB-E300系が投入され、初代青池編成は中間車を「ブナ」、「くまげら」に譲り、2両編成で臨時列車用として使用されました。
 2周年企画ではキハ48形自体がだいぶ古くなったため、新たな改造車はもう出てこないのではないかと予測していました。しかし、その後も増備されたのは、当車のできの良さを表すものではないかと思います。特に五能線の「リゾートしらかみ」用のものは3本となりました。五能線を始め、東北地方のローカル線の活性化には大きく貢献したと言えましょう。
 紹介する写真は少々ひねってキハ48顔の中間車です。第32回「エーデル鳥取」は先頭車でないと本特集にはふさわしくないと述べましたが、「リゾートしらかみ」は中間車2両が簡易個室に改造されており、ジョイフルトレインとして遜色がないのです。
 と、言うのは屁理屈も含まれていて、先頭車が頭のまともな写真が2周年企画の1コマしかないだけだったりします。(笑)
 2周年企画で紹介した写真と同じ2000年2月の旅行最終日、弘前から「あけぼの」に乗車する前に、現地での最後の走行撮影として、五所川原駅から岩木川の鉄橋まで歩きました。この当時、冬季は2両に減車されていて、中間車の顔を撮影するチャンスでした。日没時間が迫り、苦しい露出でしたが、雪の白さにも救われて、なんとか撮ることができました。
 その後、「ブナ」編成中間車に転用→「あきたクルーズ号」として元々の「青池」に近い塗装に変更。2020.9廃車

リゾートしらかみ キハ481543 2000.2.13 五能線 五所川原−木造


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