オーディオ日記 第51章 行く道は果て無く(その1)2021年1月2日


TOP Audio Topics DIARY PROFILE LINK 掲示板

果て無きPCオーディオ:

デジタルトランスポートとしての役割を担う当方のPCオーディオ環境は、我が家の中で一番変化が激しいカテゴリーであることは当然のことかもしれない。究極の音楽再生用PCを目指して、ファンレスPCを 製作した のはもう5年程前のことであるが、搭載するソフトウエアは当初のVoyageMPD環境から、JPLAY~JPLAY FEMTOを経て、現状はlightMPD X86 Donuts_shop73版と変遷を重ねてきた。

ファンレスPCにチャレンジした頃が懐かしい:


これらのいずれの環境においてもこのファンレスPCからはUSB出力が基本であり、その音質向上を目指して Intona USB IsolatorMUTEC-MC3+USB などを導入し、あれこれとチャレンジも行った。だが、この一年余りはラズパイオーディオの習得に励み、Symphonic-MPDの音にのめり込んで来たので、このファンレスPCの出番はかなり減ってしまっていた。

現在ではCPUファンを搭載しない小型PCは相当に一般的になっているが、このファンレスPCはいろいろと音質向上のための アイデア を投入していることもあって、もっと活躍の機会を与えられないかを常々考えてきた。

そんな中で AoE Symphonic-MPD が登場し、バックエンドとフロントエンドに分ける構成によって一層の音質的進化が認められた。当初はバックエンド、フロントエンドともラスパイ4の構成が必須であったが、ここもどんどん進歩して、現状ではフロントエンドはラズパイ3B、3B+でも利用可能となった。更には、x86(所謂Intel/amd CPU)対応版が登場してきた。

このx86対応版を利用すればフロントエンド(プレーヤー側)には、出番の少なくなっていたファンレスPCが大活躍できるのである。バックエンドはラズパイ4であるが、こちらも電源環境、クロック換装などの一連の対応を行っているもので、こちらからS/PDIF出力となるため、ファンレスPCからのUSB出力は不要となる。

当初はこのような使い方ができるものか半信半疑であったので質問などもさせていただいたのだが、結果として非常に簡単にこの構成が実現できた。電源系ノイズ対策をしっかりと行ったパワフルなフロントエンド機、同様にモディファイを加えたラズパイ4のバックエンド機、この構成で聴けるモーツアルトには最早言葉は必要ない、、、

Symphonic-MPD自体の進化もさることながら、このAoE(Audio over Ethernet)対応によって構成の自由度を大きく獲得したことは特筆に値するのではないだろうか。当方の環境でも、フロントエンドは現状ラスパイ4、ラズパイ3B+、そしてこのファンレスPC(x86対応)と自由自在である。そして、このフロントエンドx86対応は当方にとっては真に「神対応」とも思えるものになった。



辿り着いた、と思える瞬間もあるPCオーディオであるが、やはりその進化は留まることを知らず、またユーザーである当方も立ち止まってはいられないのだ。Symphonic-MPDならびにこのAoE、どのように発展していくのか当方のスキルレベルでは方向性を予見することは難しくもあり、更新の度に驚かせられてきたこともしばしば。

デジタル再生にほぼ一本化してしまった現状のオーディオ環境にとって年明け早々に非常にうれしい状態となったことはお年玉のような僥倖。そして、デジタル再生において、PCオーディオの果て無き進化は不可欠であると改めて思う。

さてこうなるとラズパイ4の バックエンド機 の筐体をアルミケース等にリニューアルしたくなってしまうのは、人情でもあろうしそこは避けては通れないかも、と感じている、、、


                 3way MW16TX構成の設定暫定値(2020年12月11日更新)
項目 帯域 備考
Low Mid-Low Mid-High High
使用スピーカー
ユニット
- Sony
SUP-L11
SB Acoustics
MW16TX
Sony
SUP-T11
Scan Speak
D2908
-
能率
能率(90dB基準相対差)
dB 97.0 (+7.0) 87.5 (-2.5) 110.0 (+20.0) 93.0 (+3.0)
定格値
DF-65の
出力設定
dB +0.7 +0.0 -10.5 +5.5
マスターボリューム
アッテネーション
dB -9.0 -3.0 -3.0 -5.0
各チャネル毎の設定
パワーアンプでの
GAIN調整
dB 0 0 -12.0 -12.0
 
スピーカーの
想定出力レベル
dB 88.7 84.5 off 81.5
合成での
出力概算値
クロスオーバー
周波数
Hz pass

250
250

2800
-

-
2800

pass
Low Pass

High Pass
スロープ特性
設定
dB/oct flat-24 24-24 24-18 24-flat Low Pass
High Pass
DF-55 DELAY
設定
cm -10.0 +28.0 -40.0 +26.0 相対位置と
測定ベース
極性 - Norm Norm Norm Norm  
DF-55 DELAY COMP
(Delay自動補正)
- ON 自動補正する
DF-55デジタル出力
(Full Level保護)
- OFF 保護しない

next index back top