電気って、電力会社から供給されるものですよね、普通。 ところが、ここ"asahi/ga/oka"は 街で使う電力を自営発電所でまかなっているんです。すごいでしょ。
その絵解きは「太陽発電」。昨年の11月に工事、12月から稼動した、 住宅用太陽発電システムです。もちろん発電所だから、所長さんがいます。 しかも所長さんは、電力会社と正式契約まで結んでいるんですよ。
というわけで、このページでは、"asahi/ga/oka"の 発電所について、簡単にご紹介しまぁす。
1. 太陽発電の仕組み | 2. "asahi/ga/oka"の発電所 | 3. 電力会社とのおつきあい | 4. 発電所2001〜2002 |
5. 発電所2003〜2004 | 6. 発電所トピックス | 7. 発電所運転実績総集編 | 街路へ戻る |
光があたると電気を起こす物質があるんです。それを板(パネル)にしたのが 「太陽電池」。小さいのは電卓なんかに付いてるから、知ってるでしょ? これ、電池っていうけど、光があたらなきゃ電気が起きないのね。 普通の電池は真っ暗なところでも、懐中電灯を付けたりラジオ鳴らしたり するのにね。そのかわり光さえあたれば、毎日いつでも発電しちゃうの。 乾電池みたいに切れたりしません。10年くらい大丈夫みたいよぉ。 だから電池って言うより「発電所」なのよね。
こういう発電所だから、発電してるのは昼間だけ。夜はお休みです。 つまり、夜になって電灯や蛍光灯を点けるには、全然役立たないの。 だから、電力会社とのおつきあいが必要なんです。"asahi/ga/oka"は日が暮れると、 今までどおり必要な電気を全部、電力会社から買います。 で、朝日が昇ると発電を始めて、街中で必要な電力をまかなうの。
実はそれだけじゃないのよ。夏ならともかく、昼間なんてあんまり電気、 使わないでしょ。冷蔵庫くらいよね。あと洗濯とか掃除の間くらい。 電灯は消してるし、"asahi/ga/oka"では昼間はあんまりテレビ見ないし。 オーディオは聞いてるけどね。だから、電気が余っちゃうでしょ。 そしたらね、余った電気を電力会社に売れるんですよぉ。 初めて電力会社からお金が入った時は、ちょっぴり感激だったなぁ。
え、電力会社が買った電気?そりゃあ、近くの街のどこかで誰かが使うのよ。 だから、"asahi/ga/oka"の近くでは、電力会社の遠くの発電所から来た電気と、 "asahi/ga/oka"発電所の電気が、混ざって使われてるわけね。
ところでね、太陽発電に必要なのは「光」なの。 だから朝、日の出前でも明るくなると、もう発電が始まります。 で、10w, 20w, だんだん出力が上がっていって、直射日光があたると本格的に発電開始。 昼がピークで、夕方になって日が沈むころには、どんどん出力が下がるんです。 "asahi/ga/oka"発電所は、所長さんに似てひょうきんだから、 「光」がなくなると"SLEEP"(おやすみぃ!)って言ってから発電を停めます。
曇った日や雨の日でも、真っ暗じゃないから発電はできるのよ。 とはいえ、雨の日やどんより曇った日だと、 日の出前の明るさのまんま、日の入りを迎えちゃうでしょ。 だから発電量はほんのちょっぴり。一日中、100w の電球二〜三個分くらいです。
ついでに言うと、直射日光が太陽電池パネルに射し込む角度が、 発電量に響くのよ。だから太陽の高さの低い冬はピークの発電量が少なくて、 夏は多いんですって。発電所の建物の構造で太陽電池パネルをどれくらい 傾けられるか、も、少しは影響するんです。下の絵の説明を見てね。
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発電量はパネル面の照度に比例するようです。 従って光が直角に射すときが最も発電量は多くなります。 パネルは普通、家屋の屋根に設置しますので、 その傾きが問題になります。南向き傾斜を前提に、南中時について考えると、
東京だとパネル設置場所(屋根)の傾きが15度なら夏至にはいいけど冬至には発電量が減ります。 35度なら春分・秋分に丁度よくなる。60度(!) だと冬至に最適になりますね。 よくある例は20〜30度でしょうから冬はどうしても発電量が減ります。 これは南中時で一番太陽が高いところにあるときですから、午前午後はもっと斜めに射すことになります。 実際にはパネルの設計上、光の入射角度を広く取ってあって、それほど神経質にならずに済むようです。 |
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