#268 バックアップは入念に

2007/01/17

<前目次次>


 前にも書いたが、最近は物理的なモノをなるべく持たないように努力している。スペースに一番金がかかる日本の住居環境・職場環境で、大量のモノを捨てずに持つことは罪深いことであるばかりでなく、何でもかんでも溜め込んでいると、その中から本当に必要なモノを探し出すのにも時間がかかってしまう。そんなわけで最近も、あまり読まなくなった本を思い切って古本屋に売ったり図書館に寄贈したりし、あるいは職場で一区切りついた仕事の書類についても、必要そうなものだけスキャンして電子化し、紙資料は思い切って処分するということをやっている。

 一方で、パソコンに保存している各種のファイルはなるべく捨てずに取っておくようにしている。ファイルの形になっていれば、いくら数が多くても検索にはほとんど時間を要さない。昨今では記憶媒体も安くなっており、DVD-Rだと1Gbyteあたり10円、読み書き可能なHDD等の媒体でも1Gbyteあたり50円程度である。保存するための金銭的な負担はほとんど無いし、紙資料と違って場所もほとんど取らないのだから、捨てる必要などほとんどない。

 もちろん、こういった電子化されたデータは、何かの事故で簡単に読み出し不能になることがありうるので、可能な限りバックアップを取るようにしている。DVD-Rをもう1枚余計に焼くにしても数十円のことなのだから、失って嘆く前にわずかな手間を惜しまずバックアップはまめに取っておくべきであろう。今回は、私の持っているこうした様々なデータのバックアップ状況についてまとめてみる。

★DOSパソコンのデータ

 自分にとって最も大事なデータは、実はDOSノートパソコンの中に入っている。日記や出納帳、住所録やメールログや各種個人データなど、テキストデータが主である。これらは、小型携帯端末(HP200LX)でも参照・編集できるように、CFカードに毎日バックアップし、更にWindowsパソコンにもバックアップしている。また、半年に一度くらい、ある時点のデータを丸ごとバックアップして、DVD-Rなどに保存するということもしている。

★Windowsパソコンのデータ

 主にWindowsパソコンに置いてある、テキスト以外のフォーマットのデータ(Word・Excel・PDF)については、リムーバブルHDDに毎週単位でバックアップを取っている。ただ、デジカメ写真やMP3ファイルなどの画像・音声ファイルは、結構な容量があるため、リムーバブルHDDには入りきらない。これらのデータは編集・更新されることのないデータなので、最新のものだけリムーバブルHDDにバックアップし、それ以外はDVD-Rにバックアップを取っている。デジカメ画像などは、参照用にある程度サイズを縮小したセットを別に用意して保存してある。最も小さいサイズのものは携帯電話用のminiSDにも入れてある。

★仕事のデータ

 仕事上の作成・入手データは、USBメモリやリムーバブルHDDにバックアップしている。USBメモリにはほぼ毎日バックアップを取って常に持ち歩くようにし、HDDにも毎週〜毎月の単位でバックアップしている(何世代か前のデータが必要になることもあるので、USBメモリとはバックアップの頻度を変えておく)。部署が変わったりすればそれまでのデータはほとんど更新しなくなるので、まとめてDVD-Rに焼いておき、自宅と職場にそれぞれ置いておく。メールログなどは半年から1年単位でログをまとめ、DVD-Rに保存している。

 以上、基本的には、

 などを実践している。これにより「データが消えた!」ということがあってもほとんど慌てることがないようにしている。未来について確実なことなど何もない世の中だからこそ。物理的なモノはなるべく整理するとともに、本当に大事なデータは決して失うことのないようにしたいものである。


<前目次次>