2015年11月の映画  戻る

グラスホッパー

2015年 119分 日本 KADOKAWA/松竹
監督 瀧本智行 (「脳男」
原作 伊坂幸太郎
脚本 青島武
撮影 阪本善尚
主題歌 YUKI「tonight」
出演  生田斗真(鈴木)/浅野忠信(自殺屋・鯨)/山田涼介(殺し屋・蝉)/菜々緒(寺原の部下・比与子)/麻生久美子(押し屋の妻すみれ)/吉岡秀隆(押し屋・槿あさがお)/石橋蓮司(寺原会長)/金児憲史(寺原ジュニア) /佐津川愛美(さつがわえみ・若い女)/波瑠(鈴木の恋人・百合子さん)/山崎ハコ(受付のババ・桃)
メモ 2015.11.21(土) 大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
ハロウィンの夜、恋人を暴走車で殺された鈴木は、教師を辞め「令嬢(フロイライン)」と言ううろんな詐欺商売に手を染めていた。本人は妻の敵をとるための潜入捜査のつもり。裏社会のラスボス寺原とその二代目があやしいとの差出人不明のメッセージを受け取り失うものはないと身を投じた。ところが敵と狙う寺原ジュニアが交差点で車に引かれる。鈴木の目には誰かがジュニアの背中を押したように見えた!
感想
  「脳男」 「予告犯」と影の薄い主人公をさせたら一品の生田斗真がまたしても本領発揮。狂言回しかな。
 
伊坂幸太郎原作の「グラスホッパー」(怒ったいなご、増えすぎたいなご)の映画化。主人公鈴木を生田斗真、自殺屋・鯨を浅野忠信、殺し屋・蝉をジャニーズの山田涼介と有名どころを配し、脇も豪華。「悪夢のエレベーター」 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」佐津川愛美がまたしてもいい役。
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ヴィジット THE VISIT
2015年 94分 米国
監督・脚本 M・ナイト・シャマラン
撮影 マリス・アルベルチ
キャスト オリヴィア・デヨング(姉ベッカ)/エド・オクセンボウルド(弟タイラー)/ディアナ・ダナガン(祖母)/ピーター・マクロビー(祖父)/キャスリン・ハーン(姉弟のママ)
メモ 2015.11.14(土) TOHOシネマズ梅田
あらすじ
15歳のベッカと13歳のタイラーのママは、高校生の時に臨時教師と恋に落ち、両親の反対を振り切って19歳で家出を決行し現在に至る。両親とは決別後疎遠なまま。大恋愛だった夫は3年前スタバの店員と恋に落ち妻子を捨て離婚。今はシングルマザー。ネットで母を見つけた祖父母は孫に遊びに来るように誘う。両親との関係は修復できていないが、子供から祖父母を奪うのもいかがなものかと思った母は、姉弟の意向もおもんばかって、月曜日から金曜日までふたりでペンシルバニアの両親の家にお泊りにいかせる。
感想
「シックスセンス」 「ヴィレッジ」のM・ナイト・シャマラン監督作品。
う〜ん。ゲテモノかな。  もしかしたらコメディなのかも。
題材は古典的で面白いねんよ。
一方でツールは現代的。
姉はカメラに入れ込んでいて片時も離さず、映画はこの手持ちカメラで撮影されている(ことになっている)。
いい機会だと今回の旅行のドキュメンタリー映画を制作中の彼女は、出演者の祖父、祖母へのインタビューも行うという凝りよう。
また姉弟はスカイプで旅行中の母と連絡を取り合い、弟は即興詩人のラッパー。
監督さんが新旧融合しようとそれなりにがんばっている感じはする。気をてらっているような、手堅いような演出。
おばあちゃん役の人が姉のベッカにオープンを掃除させるところは、ヘンゼルとグレーテルみたいで怖い。このおばあちゃんすごい。
こう書いてくると見終わった時に「映画半額デーでよかった」と感じたほどは悪くないような気もしてくる。
古典的ミステリ映画のファンにはふざけ過ぎてて、傷ついた親子の回復もえーけど、ミステリをもう少し古臭く 正当に作った方がよかったのになという気がするんやね。これは好みの話。
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