2015年1月の映画  戻る


神様はバリにいる
2014年 107分 日本
監督 李闘士男(り・としお)(お父さんのバックドロップ」「デトロイト・メタル・シティ」
原案 クロイワ・ショウ『出稼げば大富豪』
脚本 森ハヤシ
撮影 神田創
編集 穗垣順之助/山本清香
主題歌 湘南乃風「BIG UP」
出演 堤真一(アニキ)/尾野真千子(照川祥子)/ナオト・インティライミ(ストーカーの杉田)/玉木宏(医者のリュウ)
メモ 2015.1.24(土) ブルク7
あらすじ
インドネシアのバリ島にやってきた照川祥子は、死に場所を探していた。
婚活の会社がうまくいかず日本から逃げてきた。
バリで知り合ったのは、男とその「アニキ」
「アニキ」は照川祥子に「あんたみたいのが日本の評判落としているんちゃうん」と言う。
感想
お話も演技もオーバーでかなりクサイ。クサイねんけどパワフルで面白い。
前半の「アニキ」の目つきの悪さと胡散臭さがええわ。
 
照ちゃん(尾野真千子)にお熱の杉田。「観た顔やわ。誰やったかなー」と思っていたらなんとナオト・インティライミでした。帽子かぶってなかったらわからへんわ。
 
バリ島:インドネシアのジャワ島のすぐ東側に位置し、大きさは東京都の2.5倍。人口390万人ほど。バリ・ヒンドゥー教
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ジャッジ 裁かれる判事 THE JUDGE
2014年 142分 米国
監督 デヴィッド・ドブキン(「「ムーンライト・ドライブ」
原案 デヴィッド・ドブキン/ニック・シェンク
脚本 ニック・シェンク/ビル・ドゥビューク
撮影 ヤヌス・カミンスキー
編集 マーク・リヴォルシー
キャスト ロバート・ダウニー・Jr(次男ハンク・パーマー)/ロバート・デュヴァル(父ジョセフ・パーマー)/ヴェラ・ファーミガ(ハンクの元彼女サマンサ・パウエル)/ヴィンセント・ドノフリオ(長男グレン・パーマー)/ジェレミー・ストロング(三男デイル・パーマー )/ダックス・シェパード(新米弁護士C・P・ケネディ)/ビリー・ボブ・ソーントン(検事)
メモ 2015.1.17(土) 大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
故郷を捨て都会でやり手の弁護士として働くハンクの元に「母死す」との知らせが入る。葬儀のため故郷に帰ると、兄と弟は迎えてくれるが判事で頑固な父は相変わらず冷たい。
母の葬儀の後、父は交通事故を起こす。被害者は父と因縁のある男だった。
警察は故意と判断する。 正義を貫いていた父が?
感想
サスペンスと思って見に行ったら、家族の物語でした。
裕福な家族にも色々な傷が見え隠れする。父は勤勉な判事であるがゆえに敵も多い。三男はちょっと温かい。長兄は怪我で野球選手を諦めた。次男は家に寄りつかない。かろうじて家族を繋ぎ止めていた母がいなくなりその絆は危うい。更に「真面目だけが取り柄、正義の士」だったはずの父の根っこにぐさりと刺さった大きな疑惑に、運命共同体の家族は揺さぶられる。
 
ロバート・ダウニー・Jr、ロバート・デュヴァル、ビリー・ボブ・ソーントン達達の演技合戦やった。その中でも長兄ヴィンセント・ドノフリオの言葉にできない想いがよかった。
お薦め度★★★1/2戻る

薄氷の殺人 白日火 白昼の花火 BLACK COAL, THIN ICE
ベルリン国際映画祭金熊賞、銀熊賞(主演男優賞)
2014年 109分 中国/香港
監督・脚本 ディアオ・イーナン
撮影 トン・ジンソン
キャスト リャオ・ファン(刑事ジャン「ライジング・ドラゴン」)/グイ・ルンメイ(クリーニング屋の店員ウー・ジージェン「藍色夏恋」「GF*BF」)/ワン・シュエビン(リアン・ジージュン)/ワン・ジンチュン(クリーニング屋ロン・ロン)
メモ 2015.1.10(土) シネ・リーブル梅田
あらすじ
1999年夏中国北部の地方都市で起こったバラバラ死体事件。何ヶ所もの石炭工場から断片が見つかる。残っていた身分証から身元はわかるが、結局未解決のまま終わる。捜査の途中で負傷した刑事ジャンは、離婚し身も心もズタボロ、刑事をやめ2004年には酒浸りで工場の警備員をやっている。
町で出会った元同僚ワンから、また2件のバラバラ殺人が起こっている事を聞く。ワンが見張っているのは、1999年の被害者の妻ウー・ジージェンだった。今回の被害者たちは彼女の回りにいたと言う。
感想
息が白い寒さ、冷たい氷、笑わない女、雰囲気のあるフィルム・ノワール。最後のほうなんてちょっとフランス映画みたい。「チャオ・パンタイ」「セリ・ノワール」を思い出す。
 
1999年から2004年の5年間で中国は豊かになっている。クリーニング屋にエアコンが付いて機械化され小奇麗になっていた。でも何か鬱屈した空気がある。
監督さんはジョン・ヒューストン監督「マルタの鷹」、キャロル・リード監督「第三の男」、オーソン・ウェルズ監督「黒い罠」を参考にされたそうです。
ネタバレ
最後の白昼の花火は、辛かった過去と秘密が明らかになり、長い苦しみは終わり、彼女の魂が開放されていく印なんかな。
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