1999年夏中国北部の地方都市で起こったバラバラ死体事件。何ヶ所もの石炭工場から断片が見つかる。残っていた身分証から身元はわかるが、結局未解決のまま終わる。捜査の途中で負傷した刑事ジャンは、離婚し身も心もズタボロ、刑事をやめ2004年には酒浸りで工場の警備員をやっている。
町で出会った元同僚ワンから、また2件のバラバラ殺人が起こっている事を聞く。ワンが見張っているのは、1999年の被害者の妻ウー・ジージェンだった。今回の被害者たちは彼女の回りにいたと言う。
感想
息が白い寒さ、冷たい氷、笑わない女、雰囲気のあるフィルム・ノワール。最後のほうなんてちょっとフランス映画みたい。
「チャオ・パンタイ」や
「セリ・ノワール」を思い出す。
1999年から2004年の5年間で中国は豊かになっている。クリーニング屋にエアコンが付いて機械化され小奇麗になっていた。でも何か鬱屈した空気がある。
監督さんはジョン・ヒューストン監督「マルタの鷹」、キャロル・リード監督「第三の男」、オーソン・ウェルズ監督「黒い罠」を参考にされたそうです。
ネタバレ
最後の白昼の花火は、
辛かった過去と秘密が明らかになり、長い苦しみは終わり、彼女の魂が開放されていく印なんかな。