2009年4月の映画  戻る


デュプリシティ−スパイは、スパイに嘘をつく− DUPLICITY
2009年 米国 125分 
監督・脚本 トニー・ギルロイ(「フィクサー」
キャスト ジュリア・ロバーツ(クレア)/クライヴ・オーウェン(レイ)/トム・ウィルキンソン(B&R・タリー「フル・モンティ」)/ポール・ジアマッティ(エクイクロム・ガーシック)/キャスリーン・チャルファント(パム)
メモ 2009.4.22(水)晴れ 朝日生命会館・試写会
あらすじ
しにせのB&R社と新興勢力のエクイクロム社のCEOは犬猿の仲。驚異の新製品をめぐり、B&Rは元CIAのクレア(ジュリア・ロバーツ)を雇い、エクイクロムは元MI6のレイ(クライヴ・オーウェン)を雇う。ライバル社にスパイを送り込む腹だが、そのスパイ達は結託していた。
感想
最初眠かったせいか、よくわからんまま中盤まで進んでしまったコンゲーム。。。ジュリア・ロバーツの口元がなんか変だなあというのが気になる。さぼてんはジュリア・ロバーツはミスキャストだと思う。演技はうまくないし、あんまりかしこそうに見えん。肝心のお話は心臓ぱくぱくしない。ハラハラしたのは最後の10分だけ。「華麗なる賭け」(リメイクが「トーマス・クラウン・アフェアー」なの!)の上を目指したのかなぁ。だいぶおよばない気がする。
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バーン・アフター・リーディング BURN AFTER READING
2008年 米国 96分 
監督・脚本 イーサン・コーエン/ジョエル・コーエン
キャスト フランシス・マクドーマンド(リンダ・リツキ)/ジョージ・クルーニー(ハリー・ファラー)/ブラッド・ピット (チャド)/ジョン・マルコヴィッチ(オズボーン・コックス)/ティルダ・スウィントン(ケイティ・コックス「オルランド」)/エリザベス・マーヴェル(サンディ・ファラー)/リチャード・ジェンキンス(テッド「シックス・フィート・アンダー」 )/J・K・シモンズ(CIA・「スパイダーマン」の編集長、「JUNO/ジュノ」のパパ)
メモ 2009.4.10(金)晴れ 本町・御堂会館試写会
あらすじ
CIAをアルコールの問題で解雇辞めたオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、腹いせに自伝と言う名の暴露本を書き始める。そんな夫を見て、財務省連邦保安官のハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫をしているオズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、見切りをつける。そして速攻行動。離婚を有利に進めるため、家計の状態を探ろうと夫のPCにアクセスし、CDにデータをダウンロードした。そのCDをフィットネスの更衣室で落とし、従業員のチャド(ブラッド・ピット)がCDを開くと、機密情報がいっぱい(と思った)。チャドは、落とし主に返そうとするが、従業員仲間のリンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)がブラックメール(脅迫)に使おうと言い出す。リンダ・リツキは、今人生崖っぷちにいる。全身整形をして一発逆転を狙っている。
感想
さぼてんはCIAのえらいさんをしていたJ・K・シモンズが、一番面白かった。スパイダーマン2の編集長役で、(息子の結婚式がドタキャンになりそうな事態に)「キャビアの缶詰は開けるなと、メイドに電話しろ」と言ったお人。
女達のあさはかな強い意志と自滅していく男達。おもしろかったんやけど、あっちにべたりこっちにべたりとまったりしていて、いまいちキレがよくない。ように思う。
ブラピの脳みそ足りなさそうな演技に、笑い声があちこち上がっていた。器用な人だな。
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レッドクリフ PartU ―未来への最終決戦―
 
 
 
 
 
 
2009年 米国/中国/日本/台湾/韓国 144分 
監督・脚本 ジョン・ウー
脚本 チャン・カン/コー・ジェン/シン・ハーユ
撮影 トニー・チャン
キャスト トニー・レオン(周瑜)/金城武(孔明)/チャン・フォンイー(魏・曹操)/チャン・チェン(呉・孫権)/ ヴィッキー・チャオ(孫権の妹・尚香)/フー・ジュン(蜀の将軍・趙雲)/中村獅童(甘興)/リン・チーリン(周瑜の妻・小喬)
メモ 2009.4.3(金)雨曇り 厚生年金会館芸術ホール試写会
あらすじ
レッドクリフ Part Iの第二章。曹操軍(魏)は80万の兵と2000隻の戦艦を率いて陣を張る。迎え撃つ孫権(呉)と劉備(蜀)の連合軍は5万の兵と200隻の戦艦。両者は睨み合いの末、”歴史的”赤壁(RED CLIFF)の戦いへと突入する。
感想
50億円の制作費!(内、ジョン・ウー監督は10億円の私費を投じているとか)は、
 
燃え尽きたんとちゃう?というやったよ。この映画はこの戦闘シーンにつきる。
 
一緒に見ていた映画の友が、見終わって一言「ワンサイドゲームでしたね。」・・・・それは、たぶん三國志の長い長いお話の「ここだけ」切り出したのを見たからとちゃうかな。
 
さぼてんは、トニー・レオンも金城武もとっても好きやねんけど、このお話でとても印象に残ったのは、サイドストーリーの甘興(中村獅童)と尚香(孫権の妹)の戦いだ。甘興は威力ある火炎瓶に眉毛焦がしながら「まあまあだな」と言いはなち、突撃していく(特攻シーンだった)。尚香は、曹操の兵隊に化け間者となる(とても男には見えんが)。そこで底抜けにお人よしでバカな兵隊に助けられる。が、彼の命は救えない。
 
監督の言われていた「中国の心」はよくわからない。理屈っぽいく、情に厚いような違うような複雑な人々だなとは思う。策略家でもある。映画が成功しているかどうかもわからない。ただ、監督の中国人としての誇りを感じた。中華思想の国の人だ。またエンターティメント(観客を楽しませ、感動させる)の心意気も感じられる。役者の一生懸命さも。お金を集め多くの人々を動かし、環太平洋の国々を巻き込んだスペクタル作品なんだな(日本人には、こういう事はできないかもしれない)。
お薦め度★★★★戻る