超次元ポッド

   EI−17がディバイディングフィールドを利用して今際に際に創り上げた超空間。EI−17の身体を構成していたタイヤをヘル・アンド・ヘヴンを受け、爆散する際のエネルギィで高速回転させ発生した膨大な回転エネルギィと本来EI−17に備えられ、回転エネルギィにより増幅された吸収拡散エネルギィを放出し、脱出不能の異空間を形成するのである。この超次元ポッドは超次元的に二層の構造(あくまで便宜的な説明。物理的に二層に分かれているわけではない)をなしており、内側から侵入したものは内側へ、外側から侵入したものは外側へと排除してしまう性質がある。内層と外層はそれぞれに次元的に独立している状態にあるといっても良い。よってこの異空間からの脱出はほぼ不可能とされている。
   この内部にガオガイガーを閉じ込めた上で、ディバイディングフィールドの消失に伴う空間自然修復を発生させ、空間内の異物となったガオガイガーと空間復元の反発作用から大爆発を誘発する。その爆発の威力は中心部にいるガオガイガーどころか戦闘区域となった大阪の街さえも完全消滅させてなお多大な「おつり」がくるほどである。以上が機界四天王の一人、プリマーダが考案した作戦の概要であるが、GGGはこれを先日アメリカから譲り受けた空間修復ツールロボ「プライヤーズ」によって阻止している。
   まず「プライヤーズ」は直列合体によってスパナ形態を形成。超次元ポッドの回転方向、北天方向からみて右回転であったが、これと同方向に回転、さらに遠心力が最も小さくなる回転の中心部、この場合ポッドの頂上部からポッドに対して突入。超次元ポッドの回転エネルギーと吸収拡散エネルギーをいわば「中和」して内部への侵入とガオガイガーの救出に成功している。続いてディメンジョンプライヤーへと変形合体しガオガイガーとツールコネクト。超次元ポッドを成層圏外へ排除した。