ミラー粒子

 GGGが独占的にその応用技術を所有する謎の粒子。おそらくGストーンとそれに伴うオーバーテクノロジーの産物だと思われるが詳細は不明。便宜的に粒子などと呼ばれているが、実際にどのような物質なのか、そもそも物質であるかどうかすらも定かではない。だが、GGGはこの粒子を各局面に大いに利用しており、そこからミラー粒子のいくつかの性質を知ることができる。
 まず第一に物体表面に蒸着させることができるということである。なんらかの操作によりミラー粒子は特定の物体表面に集中固着する性質がある。その際粒子が蒸着した物体表面はまるで鏡になったかのように白銀に輝く。これはミラーコーティング処理と呼ばれ、三段飛行甲板空母高速転槽射出母艦イザナギミラーカタパルト内で行うことができる。また諜報部所属のAIロボット、ボルフォッグはこのミラーコーティングシステムを内蔵している。
 第二にミラーコーティング処理を施すことで熱エネルギィや電磁エネルギィから蒸着している物体を保護することができる。なおミラー粒子は本来互いに弾きあう性質があるため、蒸着状態を長時間継続することは難しい。通常は数秒間から数分間で全てのミラー粒子は物体表面から剥離してしまう。
 第三は電磁力によって強い反発作用を生じることである。三段飛行甲板空母や高速転槽射出母艦イザナギに搭載されたミラーカタパルトはこの性質を利用し、物体を損耗させることなく遠方へきわめて正確に投入することができる。しかもミラーコーティングによって物体は電磁波、熱などから保護されているために、従来では電磁カタパルトにより射出することができなかった精密機器、例えば機動部隊に搭載されている超AIにも影響を与えることなく運用できる。
 第四にミラー粒子は局所に集中させると固体に近い高い密度を持ち、これを弾丸として射出することで武装としても応用することができる。ビッグボルフォッグ大回転魔弾や、三段飛行甲板空母、イザナギに搭載されたミラー粒子砲がこれにあたり、幾度かの戦闘局面で高い効果をあげている。