重力レンズ

   銀河などの重力源が発する重力によって光の進路が曲げられ、遠方の事物が本来とは違った形状で見える現象。例としてはアインシュタインリングが挙げられる。このアインシュタインリングは一般相対性理論に基づきその発生が予測されていたことから命名されている。観測点(一般に地球)と被観測物となる遠方の天体の間に「レンズ」となる銀河が存在した場合、銀河の重力により天体の発する光が曲げられ、観測点からはその天体が光の輪のように見える現象である。1998年にイギリス・マンチェスター大学などからなる研究チームが初めてアインシュタインリングを完全な形で撮影することに成功している。完全形のアインシュタインリングは観測点、「レンズ」となる重力源、被観測物となる天体が直線状に並ぶ必要があるため、観測されるのは非常に希である。
   ガオガイガーガトリングドライバーの空間回転湾曲能力を応用し、この重力レンズをエネルギー集束空間として利用した。対原種巨人戦で初使用され、マイクサウンダースナンバーのソリタリーウェーブを収束、戒道少年の協力もあって、見事原種巨人の機能を破壊することに成功した。二度目の使用は対Zマスター戦であったが、このときは「ザ・パワー」を手に入れたZマスターに集束したソリタリーウェーブを跳ね返され、マイクサウンダースナンバーを壊滅させる結果となってしまっている。
   この重力レンズは対原種巨人戦の際、機動部隊隊長獅子王凱が突発的な思い付きで考案したものだが、これは彼の視覚映像にだけ写る謎の少女たちにヒントを得ていたといわれている。