Breathless
ブレスレス
2000年夏を代表する大ヒットシングル(個人的に)。。軽快なビートにのって歌うボーカルのアンドレア、兄姉の完璧なバッ クサポートも受け、厚味のあるコーラスと芯の太い極上ポップスに仕上がっている。当曲を収録したアルバム「イン・ブルー」は彼らのこれまでのアルバムにあったアイルランド趣味を薄くし、誰もが思うことだがポップ全開のアメリカ人好み志向にしてある。なかでもこの曲のポップ度は群を抜きんでている。まるで70年代のABBAの「ダンシング・クイーン」かブロンディの「ドリーミン」あたりを彷彿とさせるかもしれない。
(2000.08.10、20030601) |
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Live In Dublin
ライヴ・イン・ダブリン
2002年アイルランドのダブリンで行われたアメリカの音楽専門チャンネルVH1のライブ盤。新曲やお馴染みの曲、そしてカバー曲など質の高いプレイです。全11曲中、ロン・ウッドはジミ・ヘ ンドリ
ックスのリトル・ウィングとストーンズのルビー・チューズデイにギターで参加。特に前者ではストーンズでは聴かせたことのないとても深いタメのあるリードギターを響かせている。ロンのファンなら涙も
の。
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In Blue
イン・ブルー
アイルランドのポップグループ、ザ・コアーズの3rdアルバム。本作は1stシングル「ブレスレス」に代表されるように、前作「トーク・オン・コーナーズ」よりもポップ度が濃くなりました。つまり親しみやすい楽曲が多いという事ですね。個人的には前作よりも出来がいい気もする今作はカバーこそないですがオリジナル作品はどれもリズミカルで印象的なメロディを持っています。 ポップ性という大衆性を武器にした今作のコアーズ。貴方がいついかなる時に聞いても耳になじんでくるかもしれません。貴方色に染まるアルバムです。・・・・・・・・・・・・・・
シングル「プレスレス」−−三女アンドレアのボーカルと姉妹コーラスのテンポいい掛合いが交わる様は絶妙な気持ち良さです。「ギミ・ア・リーズン」−−アンドレアは少し抑えぎみに歌っていますが、ダンサブルなリズムが響きます。「セイ」−−長女シャロンが作曲してます。サビメロを幾重にも重ねるように歌うアンドレア。
彼女の声が今作はとてもいいです。ついに完成を迎えたという感じ
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でしょうか。
「オール・ザ・ラヴ・イン・ザ・ワールド」−−バラードが少ないようなポップ度の高い印象のある本作中では一時の安らぎを与える木陰役を果たしています。「レディオ」−−スタジオバージョンとして初お目見え。やっぱり名曲です。「アット・ユア・サイド」−−シャロンのバイオリンソロも良いです。アルバム中で、聴いていて一番HAPPYさを感じる曲です。「ノー・モア・クライ」−−今作のコアーズはまだまだ終わりません、とでも言いたげにたたみ掛ける曲。「レイン」−−ややアルトぎみに歌うアン ドレア。ボーカルの幅が広がったね。「ギブ・イット・オール・アップ」−−楽しげなSEが通して聞こえてくる曲。「ハート・ビフォア」−−本国オリジナルではラストのボーカル曲。ちょっとセンチ入りぎみに歌うアンドレア。「レベル・ハート」−−最後まで隠しぎみだったアイルランド風味ですが、最後に。終わりまで聴き飽きさせません、今作のコアーズは。(20000731)
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Unplugged
アンプラグド
ザ・コアーズの初のライブアルバム。90年代に入ってから各アーティストが出してくるライブアルバムは本作同様アンプラグドものが多くなった。この背景には、ライブをもっとパーソナルなレベルで楽しみたいというリスナーとアーティスト側の志向がアンプラグドライブ、ひいてはその仕様のライブアルバムを流行させてたのではないでしょうか。これは聴衆の顔の判別が出来るくらいの小規模なステージ(個々のリスナーを意識できる程度の)で音楽を演奏することが見なおされた結果だと思う。
もちろん90年代になっても依然としてスタジアム/アリーナツアーは行われてはいます。しかしいざライブアルバムとなると小規模セッ
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トのステージでの発売になることも多い。本作はコアーズの 地元アイルランドで行われたスタジオライブ。メンバー4人にギターとベース奏者、そしてバックにオーケストラを加えた編成だ。アイルランドのトラディショナルなサウンドに3人姉妹の絶妙なコーラスを加えて聴かせるのがコアーズの持ち味。デヴュー作、セカンドから満遍なく選曲されていて、はじめて披露される新曲も同様に素晴らしく美しい。部屋を暖かくしてソファーにでも座ってゆったりと味わいって聴きたい。 |
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