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みゃーの良品

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No.161 2004/08/29 トラベル
Whitehouse CoxのS9617パスポートケース

やっと見つけました。
タイトルにはパスポートケースと書きましたが、私が探していたのはエアチケットホルダー。

2001年4月、この目的でユニクロのトラベルショルダーポーチ(No.084)を購入したのですが、サイズの関係で少し使い勝手が良くありませんでした。

その後雑誌などで、セレクトショップが企画したオリジナルものを見かけたのですが、小銭入れが付いていたり、いかにもパスポート専用といった感じの小窓がある収納スペースが付いていたりして、私の期待に沿うものではありませんでした。
(一網打尽を避けるため、エアチケット、キャッシュ、パスポートは分けて持ちたいと思っていたので、小銭入れやパスポート専用のスペースは、必要ないと思っていました。)

しかも税込で4万円を超える値段だったので、ちょっと予算オーバー。(一番安いWHCでも税込3万円台なので、どっちにしても高いことは高いのですが...。)

で、このホワイトハウス・コックスのPASSPORT CASEは、ベルトで留める2つ折りで、サイズは22 x 11.5cm。
元々は、JTBで国際線の航空券を購入した際にもらえる、チケット一式を入れるビニール製ケース(20 x 11cm)の使い勝手を想定していたのでサイズはパーフェクト。
(縦はちょっと長めですが、これ、折ったA4の紙が収まる最短の長さ。良く考えられています。)


スペックは、ファスナー付きポケット x 1、紙幣が入るポケット x 2、エアチケットが入るポケット x 3(1つは表紙を付けたままチケットが入り、2つはチケットのみを上から差し込めるサイズ)、パスポートポケット x 1、カードポケット x 6、カード2枚を横に並べたサイズのポケット x 1。

で何を入れるか?
2つの上から差し込むタイプのエアチケットポケットには旅程表や地図、パスポートポケットには領収書などを。カードポケットには、電車のチケットなども入ります。
ファスナーポケットには財布を無くした時のための予備の紙幣といったところでしょうか。


1860年、ジョン・ホワイトハウスとサミュエル・コックスにより英国に馬具メーカーとして誕生したホワイトハウス・コックス。
ここが得意とするブライドルレザーを材料に使い、色はこの●NEWTONに加え、●HAVANA●BLACK●RED●GREEN●NAVYがあります。

たくさん旅をしてその証に味が出てくることを期待しています。

No.162 2004/09/11 靴
LUDWIG REITERのスニーカー

ここ最近は靴ブームなのか、今まであまり紹介されていなかった中欧、東欧のシューメーカーなども雑誌で特集されています。

全く無名なシューメーカーが紹介される中、なぜここが特集されないのか不思議でなりませんが、日本ではもっぱらレザー・スニーカーのブランドとして知られているからかもしれません。

ルーディック・ライターは、1885年LUDWIG REITERの手により、オーストリアに設立されました。

本来はグッドイヤーウェルト製法によるハンドメイドの靴を得意とし、軍将校用乗馬ブーツやウィーン警察官の靴も手掛けています。
ここの靴の真髄はといえばペース(木釘)でソールを固定する技術。昔ながらの製法で、今ではあまり見かけなくなりましたが、持ちはこちらの良いようです。
(リソールの場合、糸だと4回ぐらいが限界だそうですがペースだと10回は可能とのことです。)

1992年には、後継者の問題で廃業の淵に立たされていたスニーカーのメーカー、キッツマンテル社(C.Kizmantel)を買い取り、その後、スニーカーがヘルムートラングのコレクションで使われたことがきっかけで有名になりました。

その中で522は、ルーディック・ライターのフラッグシップ的なモデル。

細身で甲を抑えたラストなのでとてもスタイリッシュ。
それでいて履き心地が抜群なのは、やはりラストがしっかりしているからでしょうか。

また、アッパーに上質な素材を使い、フルレザー・ライニングで仕上られています。


写真は、522Pというモデルで、アッパーにはパンチング・メッシュのレザーが使われています。

No.163 2004/10/09 生活
KENTの天然毛歯ブラシ

私の歯ブラシの選択基準は次の4つ。

  1. ブラシ部分が天然毛であること。天然毛の歯ブラシは自己磨耗性が高く、歯を削らずブラシが削れていくので歯に優しいのです。(硬めが好き。)
  2. ヘッドが大きめであること。(これは単純に個人的な感覚です。)
  3. 握り部分に安定して握れる工夫がされていること。
  4. 握り部分が長めであること。
で、見つけたお気に入りがNo.132で紹介したエビスのもの。ただ、この歯ブラシ、ちょっとお洒落さに欠けるのです。
(握り部分が若干短いのも気になる点ではあります。)

そこで最近試してもう1つの候補として名乗りをあげたのがこのケントの歯ブラシなのです。

1777年英創業のブラシメーカーGB.KENT社は、1955年に英国王室御用達に認定されました。

実を言うとケントの輸入ものについては以前に評価済み。厳選された高品質の毛で作られるブラシ部分は、確かにGOODだったのですが、ヘッドの形状や握り部分の形状が今ひとつ使い難かったので、定番にはなりませんでした。

一方、今回のケントはいわゆるライセンスもので、1929年創業の池本刷子工業株式会社が製造を受け持っています。

ブラシはケントならでは、中国やインドで放牧されている猪(Boar)から採集される弾力性に富むブリッスル(Bristle)が使用されています。

また、大きめのヘッドも私好み。(もちろん小ぶりなヘッドのラインアップもあります。)握り部分は、断面が山の低い二等辺三角形のような形状になっているので握りやすく、また長さも申し分ありません。

加えて、乳白色のスケルトン素材に、KENTのロゴで、とってもお洒落です。

ケントの品質と池本刷子の機能が融合して誕生したこちらは、エビスが手に入らない時の代用品としては十分です。

No.164 2004/10/23 小物
HELEN KAMINSKIのPROVENCE 8

最近雑誌などでよく見かけるようになったヘレン・カミンスキーのラフィアの帽子。

オーストラリアで生まれ育ったHELEN KAMINSKIは、1980年に、ヨーロッパの古い帽子をモチーフに独学で帽子作りを始めます。
1984年オーストラリアの『Vogue』誌に紹介されたことをきっかけに注目を集めました。

その後の1986年、RAFFIA(マダガスカル産の椰子の表皮)を使った帽子を作成。
天然素材だけを使用し、伝統工芸の技巧を使って手作りされる帽子はシンプルかつキュートです。


で、ラフィアを使ったプロバンス・シリーズはヘレン・カミンスキーの定番。色付けしていないナチュラル色のものが人気のようです。
ちなみに8はブリム(つば)の長さ(cm)を表しており、この他にブリムの長いPROVENCE 12があります。

キュートなら8(写真)、エレガントなら12ですが、お薦めはプロバンス8の周りに波型に編んだフリンジの付いたSCALLOPED EDGE。(実物を見ると名前の意味が分かります。)
フリンジがある分ブリムも長くなっているので、ブリムをたてるとキュートで、普通にかぶるとエレガント。

1サイズ(57.5cm)ですが、デザインにもなっている紐を絞ることで、サイズ調整できるようになっています。
また、クラッシャブルなので、折りたたみ、紐でくくってバックなどに入れておくこともできます。

ブリムをすり抜けた光りが洋服などに映ってとても涼しげです。もうシーズンオフですが、次の初夏に探してみて下さい。

No.165 2004/11/13 小道具
錦見鋳造の魔法のフライパン

鋳物でフライパンを作った場合、その耐久性は普通のフライパン30倍。長く使うことで油がなじみ焦げつき難くなるのでまさに一生物のフライパンになります。

また、熱が伝わり易く全面の温度が均等になるので、食材にも熱が通り易く、また、きれいな焦げ目に仕上げることができます。

でも、唯一にして最大の欠点が...。それは重くて扱い難いこと。

これを解決したのが、1960年創業の尾張鉄器を手掛ける錦見鋳造なのでした。

元々は電機、機械メーカー向けに鋳造部品を製造する下請けメーカーでしたが、低価格競争に未来は無いと考え、独自の技術で勝負することに。
2002年末、10年の歳月をかけて、業界の常識では肉厚4〜5mmが限界とされていた鋳物において1.5mmを実現。

こうして作られたフライパンは、鋳物でありながらその重さは980g(外径26cmの場合)、女性でも扱うことができます。


また、取っ手と本体が一体成形で作られており、耐久性がさらに向上、これ、デザインにも貢献しています。

特許出願中の裏面リブでも更なる強度を確保、IH電磁調理器にも対応しています。

フライパンのラインナップは3種類。27cm、29cmの北京(中華)鍋もあります。

外径 重さ
24cm 850g
26cm 980g
28cm 1,050g

フライパンの良さは口コミで広がり、予約した時には既に6ヶ月の納期。クリスマスプレゼントで届くかと思っていましたが、先日更に3ヵ月遅れるとのお知らせが...。

新しく注文した場合には約2年の納期になっています。

No.166 2004/12/05 小道具
YOSHIKINのグローバルナイフ

1954年、渡辺勇蔵氏により、新潟県西蒲原郡吉田町に創業された吉田金属工業。
氏が手術用のメスをヒントに、モリブデン・バナジウム・ステンレスを使って作った、切れ味が良く、錆び難い包丁。それがグローバルナイフです。

GLOBALの開発には、1978年に着手、5年の歳月をかけ、1983年に発売。ヨーロッパやアメリカなど世界中で高い評価を得ました。
イギリス『WHICH』誌のナイフ・ランキングでは切れ味、握りやすさ、デザインなどが評価されNo.1に。また、オランダのコックギルド賞や日本通産省のグッドデザイン商品(1990年)にも選ばれています。

1050℃で焼き入れ後、-80℃まで急激に冷却するサブゼロ処理により、高硬度に仕上げられるので、切れ味が直ぐに落ちる従来のステンレス包丁の常識を変えたと言われています。

また、柄部分も含めオールステンレスというのも世界初の発想。
あのヘンケルスも視察に来たとのことです。
一体化した構造は、デザイン(工業デザイナー山田耕民氏)だけでなく、雑菌が付き難く、衛生的であるというメリットもあります。

スタンダードなのは『G-2』、刃渡り20cmの牛刀。
女性にはちょっと大きいような気もしますが、ラインナップも豊富なので、自分に合った1本を選ぶことができます。

研ぎ直しも容易で、販売店によっては、メーカーに送り返して研ぎ直してくれるところもあります。

No.167 2004/12/19 小道具
MARGARET HOWELL
ブライドル・レザー製なので表面に薄っすらとブルームが浮かんでいます。
マーガレット・ハウエルのキー・リング

1970年MARGARET HOWELLにより、ロンドンでメンズファッションからスタート、1983年には英国デザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

アースカラーを中心としたラインナップはかなり私好みです。(一着も持っていませんが、そのうちほしいな...。)
ファッションだけでなくライフスタイルも提案しているからなのか、小物も充実しています。

ここのアイリッシュリネンのハンカチは最近のリネンの中で一番のお気に入り。

また、良いものと一生付き合うという考えで、ちょっと高価ではありますがカシミア製品にも力を入れています。
(単純なのでこの考えに共感。ここのではありませんが、毛玉だらけでリサイクルに出そうと思っていたセーターを、部屋着として家庭内リサイクルすることにしました。)

で、このキーホルダーは、ブライドル・レザーを使った『Made in Scotland』製。スコットランドと言うところに彼女のこだわりが、うかがい知れます。
その時特に必要ではなかったのですが、素材、生産国、デザインに惹かれつい買ってしまいました。

で、最近になってやっと使い道を発見。500円玉が丁度入るぐらいのケースには、ギターのピックを入れることにしました。
(弾いた後いつも適当に置いておくので、部屋の中でよくなくすので...。)

No.168 2004/12/25 生活
iittala社Kartioのタンブラー

リネンやカシミアなどのファブリックだけでなく、マグカップやグラスなどの日用品にも目がありません。

今のグラスの定番は、デュラレックスと木村硝子店(プロユースの専門店)のグラス。
そろそろ新定番がほしいなと思っていたら、思いがけずもらっちゃいました。(サンタさんっているんですね。)

カルティオ・シリーズは、1881年フィンランド創業のイッタラ社が手掛けるグラスの定番。

で、そのデザインは、アラビア社のティーマを手掛けたカイ・フランク。
1946年からイッタラのデザインを手掛け、カルティオは1958年に発表。

Kaj Franckがデザインするテーブルウェアは、 日々の生活で使われることに重点をおいているので、シンプルで機能的。長くつきあって行けそうなグラスです。

無鉛クリスタルガラス製で、色は ○クリア、●グレー●コバルトブルー●シーブルー●ライトブルーに、写真の新色●ブルーベリーブルーが加わり全6色。
(今まで購入に至らなかったのは、ラインナップに決め手になる色がなかったから。でもこの新色、ブルーベリーブルーは一目見て気に入りました。ネーミングもいいし...。)

サイズは、80 x 80mm(210ml)のタンブラーの他、84 x 125mm(350ml)のハイボールがあります。

No.169 2005/01/15 鞄
L9607 WHCのシュリンク・バチェッタ製スモール・ショルダーバッグ(L9607)

出かける時は財布とサングラスぐらいしか持ち歩かないので、大きいバッグよりはポシェット(PORTERのデザートブレイズ)などの小さいバッグを多用しています。

これって旅にも便利。大事なものを入れて携帯していっても良し、ラゲージに入れて旅先でとり出して使っても良し。
(特にPORTERのデザートはかさばらないので旅には重宝しています。)

でも、ポーターのってカジュアルには合いますが、ジャケットなど、ちょっとかしこまった格好には浮いてしまいます。
また、サイズもちょっと小さいので、少し大き目のものもほしいなと思っていました。
で、探していたのが、フルレザー製のショルダーバッグ

これって探してみると意外と好みのものがありません。

で、またまた、やってくれたのが『フレーム』

そもそもホワイトハウス・コックスの『L9607』は、「日々活躍するSMALL SHOULDER BAGを!」とのフレームスタッフの要望によって生まれたものだとか。
で、本来キャンバスで展開されているものをフルレザーで再現したのがこのモデル。

ブルハイドを栗の皮などを使ってフルベジタブルタンニングしたSHRINK VACCHETTAを使い、フラップを留めるタブやストラップが取り付けられている箇所には、強度確保のためにヴィンテージ・ブライドルレザーが使われています。
(どちらの革もエイジングが期待できます。)


また、ストラップはフィット感を重視したコットンキャンバス製で、バックルはこちらもエイジングが楽しめるブラス製。

サイズは、24 x 18 x 6.5cm(ストラップは85〜140cm)で、インサイドには仕切りがあり、また、背面にはマチの無い大き目のポケットが用意されています。
(フレームのHPでは実際使った時の写真があるので、大体の大きさが確認できます。)

もちろんカジュアルでも使えるので利用範囲も広いと思います。(ちなみに数量限定だとか。)

No.170 2005/01/29 時計
ハミルトンのカーキ・ネイビーGMT

GMT機能が付いた時計って、旅を連想させるのでちょっとロマンを感じます。
そんなわけでGMTは大好きな時計なのですが、その中で、このHAMILTONのカーキ・ネイビーGMTは、私が理想とするタフな時計に必要な機能(GMT、リューズガード、ブラックダイアル、日常生活防水以上の防水)を全て備えています。

1892年創業の米ハミルトンの歴史は、鉄道用の懐中時計からスタートします。
1910年その信頼性を買われ、軍に納品するようになります。
(第二次世界大戦時に使われていた車両や艦船には、100万個以上のハミルトン製の時計や計器類が使用されていたとのことです。)

ミリタリー・ウォッチからの流れをくむKhakiシリーズ。

その中でネイビーは、ダイバーズ・ウォッチとして20気圧防水を装備しています。(当然全てのリューズはネジ込み式です。)
また、深海での視認性を高めるため、文字盤と針にはスーパーライト夜光を施しています。
ダイバーズの特長である回転ベゼルはインナー式で、4時位置のリューズで操作するようになっています。

また、GMT機能として、9時位置の小窓に第2時間帯を表示します。
(9時位置のリューズを回し、回転ディスクの都市名を切り替えることで、世界主要24都市の時刻が表示されるようになっているとのこと。)

42mmのSSケースに収められた自動巻き21石のETA社ムーブメント2893-1は、シースルーバックから覗くことができます。

カジュアルな格好にもビジネスにもマッチする一品です。