最近リネンという素材にとても興味があります。
丈夫で長持ちし、使うほどにしなやかになるリネンは、良いものを長く使うという私の理想にピッタリ。
また、吸水性に富み、乾きも速いので、タオルやハンカチーフなどにも向いた素材です。
そんなこともあって、最近リネンのハンカチーフを4枚購入したのですが、その入手に至っては、様々なエピソードがあったのです。
注意:暇つぶしに読んで下さい。
旅先で立ち寄ったセレクトショップNは、イタリアのものを中心に扱う中々雰囲気の良いお店でした。
そこでMUNGAIのリネン製チーフを見つけ、3,000円の値段に少し考えはしたのですが、その日のスタッフの接客が良かったこともあって購入することにしました。
ちなみにムンガイは、イタリアでベッド周りやタオルなどのリネン製品を手掛けるメーカー。(このスタッフによると刺繍などにも定評があるそうです。)
ハンカチーフはハンドメイドで、最高級のものでその製作には6時間以上も要するとのことです。
ところが帰ってきて見てみると、リネン製と確認して購入したはずのチーフがコットン製だったのです。
(自分で見て十分確認しなかった私も悪いのですが、質問する方が確実と思い、そのスタッフの言葉を信用しました。)
誰にでも間違えはあるので、ここまでは良かったのですが、ここからの対応がイマイチ。
翌日電話でその旨を伝えたところ、返品は不可で、同等の商品との交換なら可能とのこと。
昨日のスタッフはお休みで、別のスタッフが対応してくれたのですが、明らかに面倒くさそうな感じが電話越しにも感じられました。
そもそもが、いわゆる不適合販売に加え、返品も受けてくれないことに、少々気分を悪くしていた上にこの対応。
それでも我慢して話を聞いていると、つまるところ、同じムンガイ製でリネンのものは、6,500円のチーフしか扱っておらず、これに変更するしかなさそう。
しかも、「送料はうちで持ちます。」と当たり前のことを何度も何度も繰り返し繰り返し...。それで我慢しろと言わんばかりでした。
いくらムンガイのリネン製であっても、チーフに6,500円かけるのには、納得できませんし、元々ハンカチとして使いたかったのですが、こちらは明らかにポケットチーフぐらいのサイズしかありません。
(後でよくよく考えると、この6,500円と言う値段もかなり高い価格設定だと思います。)
そんな気持ちは察してもらえなかったので、差額を払ってこれを送ってもらうことにしました。
しかも、先に返送するようにとのことだったので、折り目がつかないようボール紙にはさみ、厳重に梱包してチーフを送り返すと、二日後、小さく折りたたまれ、しっかり折り目が拭いたリネンのチーフだけが封筒で送り返されてきたのでした。
(その封筒には手紙の一枚も入っていませんでした。)
一流のものを扱っているお店なのに、アフターサービスは一流とは言いがたいものでした。
そんなことがあった数日後、たまたま、立ち寄った某百貨店でのお話です。
ここにブルーミング中西の『Irish Linen』のハンカチがあることを知っていたので、ムンガイとの比較の為、同程度の値段(5,000円)のものを見てみることにしました。
しかし手にとったハンカチについていたタグには、『CLUB FLAX Linen』 ※という文字が...。
もしかして、別のメーカーのハンカチかなと思い、タグの裏側(製造元)を見ようと、ハンカチを縦にしたり、横にしたり...。しばらく格闘していたのですが、その時私の斜め後方に鋭い視線があるのを感じたのでした。
初めは気のせいだと思い、別のハンカチの袋が開いていたのをいい事に、中のタグを取り出そうと更にハンカチとの格闘を続けました。
そして、それがブルーミング中西のものであることを確認した直後、その視線が確かなものであると悟りました。
後方では、ベテラン中のベテランという感じの女性スタッフ(おばさん)が、鋭い眼光で私を監視していたのです。そう、如何にも私が何かしでかすのではないかという態度で...。
はっきり言って、ちょっと「ムッ」としたので、ハンカチを置いてその場を立ち去ろうとも思ったのですが、それでは、私の気が収まりません。
そこで「これを頂きます。」と、持っていた5,000円のハンカチをその女性スタッフに渡しました。
すると態度が急変。レジには会計のために数人が並んでいたのですが、その先頭に割り込んで会計を済ませてきました。
大きな出費となりましたが、ちょっとスッキリしました。
※フラックスとは、リネンの原料となる花の名前です。
某レディースバックメーカーがオープンさせたメンズショップ。たまたま立ち寄ったのですが、オープンして間もない様子。
と、ここでまたリネンのチーフを発見したのでした。
値段もそこそこする上、しわくちゃだったので、一旦は購入せずお店を後にしたのですが、どうせ洗濯してから使うのだし、「HAND MADE IN JAPAN」というところも気になったので、結局戻って購入しました。
(ハンカチのタグには「ARMAGNAC, INC.」という名前があり、調べてみましたがメーカーについてはちょっと分かりませんでした。)
女性スタッフにハンカチを渡すと怪訝そうな顔つき。「何故私にこんな使い古しのハンカチを渡すのだろう?」。
と、しばらくして、それが自分達の商品であることに気づいた模様、奥から新しいハンカチーフを出してきてくれました。
商品の管理はもっとしっかりしましょう!
普段は行かないちょっと離れた場所にあるセレクト・ショップを訪ねてみました。品揃えは良いのですが雰囲気(接客態度)が今一だったので、ここからは早々に退散。
(多くのセレクトショップは、どうも買い物するお客様の方が気を使わなければなりません。)
その帰り道、偶然英国の品々にこだわったお店を見つけたのでした。(こちらのお店は中々Good。)
で、ここで「The Irish Linen Company」 ※のハンカチーフを発見。
靴やシャツなどにも興味があったのですが、ここまででちょっとお金を使いすぎたので、ハンカチーフのみ購入しました。
※1875年英創業のアイリッシュ・リネン・カンパニーは、名前の通り、リネン製品全般(リネン小物からベッドリネンやテーブルリネンに至るまで)を扱うメーカーとして、広くヨーロッパに知られています。
リネンに興味を持ち始めた頃(かなり前の話)、たまたま立ち寄った旅先の雑貨屋さんで、最初のリネン・ハンカチーフに出会ったのでした。
初めは、リネン製のキッチンタオルを探していたのですが、キッチンタオルと同じ素材で作られたハンカチも発見、どちらも購入することにしました。
裁断した生地の端をまつっただけのデザイン的にはこれと言って特徴の無い普通のハンカチ。
隅に黒文字でサイズやカラーなどがスタンプされていましたが、これも何度か洗ううちに薄くなり、今ではほとんど見えなくなりました。
fogというLithuania製のリネンファブリックを用いテーブルリネンやベッドリネンなどと手掛けている日本のメーカーのもので、雑貨屋さんなどで見つけることができます。
たて続けに購入したリネンのハンカチーフ。折角ですので、ハンカチとして使うことを基準に、その使い心地をまとめてみました。
※サイズは数回洗った後で実測したものです。
ハンカチーフとしては、やはり吸水性が重要なポイントに...。また、日常使いのものなので、価格も決め手になっています。
使い込んだ後にまたインプレッションをまとめてみたいと思います。(リネンは使い込むほどにしなやかになるので。)