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みゃーの良品

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No.141 2003/10/18 鞄
Venetian Glass ビル・アンバーグのヴェネシャン・バッグ

1982年、鞄デザイナ Bill Amberg の手により英国に創業されたのがこのメーカー。

アルミダイキャストのハンドルを使ったロケット・バッグが、アメリカでヒットし一躍脚光を浴びました。

そのフォルムを踏襲しながら、ハンドルにヴェネシャン・グラスと言う、常識では考えられない素材を組み合わせたのがこのバッグ。

ハンドルの色は、写真の●グリーンの他、●バイオレット●ブラック●レッド●オレンジの5色があり、この製作には、ヴェネシャン・グラスの職人が携わっているとのこと。

最初、ガラス製のハンドルは持ち難いのでは?と思っていましたが、実際に持った時の印象は全く逆。以外にも手にしっくり馴染みます。
また、フルベジタブル・タンニングされた上質な革の質感も中々のもの。

よく見かけるのは、写真の●タン●グリーンのものと、●ブラック●バイオレットのもの。
(最近見かけることが少なくなりましたが...。)

どちらも絶妙なマッチングですが、保守的な日本のビジネスにはちょっとという感じもします。
本当かは定かではありませんが、ハンドルの色がチョイスできると言う話もあるので、●タン●オレンジ●ブラック●ブラックにすれば、かなりかっこ良いと思います。

サイズは、42.5x29x12と、標準的なダレスバッグです。

No.142 2003/10/25 時計・鞄
ZERO HALLIBURTONのウォッチケース

先日待ちに待ったゼロハリバートンのウォッチケースが発売になりました。
が、出来上がりを見てちょっとがっかり。内層がシンプルであまりにも質実剛健。
(正直に言うとウォッチケースとしてのエレガントさに欠けます。)
また、時計収納数も8個と少ないので、高価なのに時計が増えると役にたちません。
(ポリウレタンの時計収納部を取り外せば、アタッシュとしても使用できるとのことですが...。)

実を言うと数年前某雑誌の企画で製作されたゼロハリバートンのウォッチケースに一目ぼれ。ただ、値段が高かったのでその時は断念しました。

写真のケースがこれで、内装は●ワインレッドに統一されかなりお洒落、収納数も14個と十分です。加えて、値段も今回発売されたものとほとんど変わりません。)

それからと言うもの、雑誌社への問い合わせや個人別注の調査などを試みたのですが、今だ期待するものに出会えていません。

で、ゼロハリバートンと言えば、説明するまでもなくエアクラフト・アルミニウム2024合金を使った●シルバーのハードケースが有名。
石油事業のエンジニアとして世界中と飛び回っていたアール・P・ハリバートン・シニア(Earl.P. Halliburton)が自分のために製作したのが始まりです。

氏が訪れていた砂漠などの偏狭地では、鞄の隙間から砂や埃が入り込み、大事な書類や携帯品を汚してしまうので、中身を完全に保護する密閉性と耐久性を備えた鞄を必要としていました。

そこで航空機設計会社の協力を得てアタッシュを製作。この評判が口コミで広がり、1938年にロサンゼルスで本格的な生産を開始し、1968年のゼロ・コーポレーション社(キャビネット、軍事用ケースなどを販売)との合併を経て現在に至ります。

ゼロハリバートンのケースは、1969年のアポロ11号計画で月面採取標本格納器としても採用されており、また、1974年のレバノン・ベイルート空港ハイジャック事件では、人質解放後に爆破された飛行機の残骸から原形を留めたままで発見され、また、中身には全く損傷が無かったという逸話も残っています。

250以上の工程を経て製作され、本体は450kg以上の圧力、蝶番は180kg以上の力、そしてラッチは10,000回の開閉に耐える代物。

ということで、大切な時計を守るケースとしては、これに代わるものはありません。ちなみにサイズはH33.0cm x W45.7cm x D12.4cmです。
(そんなに高価な時計は持っていませんが...。)

No.143 2003/11/08 生活

写真はコットンブランケットですが、ウールブランケットもほぼ同じ色です。
ILLUMSのオリジナル・ブランケット

ちょっといい羽毛布団を買ったのが2001年暮れのこと。

良い羽毛布団は、フィリングパワー(空気包含力)に優れ、この空気により保温と断熱の効果があるため、今まで通り掛け布団の下に毛布を使うとそれを妨げてしまうとのことです。

もちろん普段は掛け布団一枚で十分なのですが、実際使ってみて特に寒い日はちょっと厳しいと言うのが正直な感想。
そんな時は、布団の間ではなく、一番上に厚手の毛布を掛けるのがより効果的とのことで、上に掛けても様になる毛布を探していました。
(10年以上使った今までの毛布は、買い替えるつもりで、既に海外支援のリサイクルhttp://www.mofu.org/として供出済み。)

また、これを機会にアクリルではなく天然素材のものにしようとも思っていました。
理想的なのは、No.081で紹介したオステルヨートランドのスウェーデンウールを使った羊のブランケット。厚手でウール100%なのですが、いい値段であることも知っています。

同じくスウェーデンのクリッパンのものも候補でしたが、日本の取扱店が分かりません。

と、たまたま立ち寄ったデパートに北欧インテリア(雑貨やキッチン用品など)を扱うお店があり、そこでKlippanのブランケットを発見。

そのお店、イルムスはデンマーク王室御用達(PURVEYOR OF HER MAJESTY THE QUEEN OF DENMARK)の北欧インテリアのデパートで、日本ではショップとして展開されています。

思った通り、クリッパンのブランケットも中々のもの。値段もオステルヨートランドの半分ぐらい。ただ、ウールにコットン混紡で、やや薄いのと、ちょっとチクチク感が気になりました。

そこでお店をひと回り、このイルムスオリジナルのブランケットを見つけたのでした。
イルムスでは、北欧の海、空、大地などからもらったナチュラルな色のオリジナルシリーズを展開しており、ブランケットもその中の1つ。

色は、●スカイブルー●グレー●ベージュ●オフホワイトで、サイズはシングルで 140cm x 200cm です。
厚手のウール100%で、適度な重さもGood。値段もさらにお手頃でした。

No.144 2003/11/22 小物
CARANd'ACHEのEcridor

カランダッシュと聞いて、まず思い浮かぶのが色鉛筆。
1924年アーノルド・シュバイツァーにより、スイスに鉛筆会社として創業されました。

1929年にはシャープ・ペンシルの前身にあたるフィックスペンを発表し、筆記具メーカーとして知られるようになります。
また、1953年には最初のボールポイントペンが誕生。
このエクリドールはカランダッシュのボールペンのルーツと言われています。
(ボディには模様が刻まれており、そのデザインによりプリズマ、グレンドージュ、アルルカン、マヤ、リーニェ、フローレンティン、クレノ、リコシェ、シェプロン、レトロ、アンモナイトなどの名前がつけられ、エクリドール・コレクションとして展開されています。)

このコレクションの特徴は鉛筆と同じ六角形の形状を持つこと。指に馴染み、長時間使用しても疲れないとのことで、現在では同じく六角形のヘクサゴナル・コレクションと共に、カランダッシュのフラッグシップモデルとなっています。

表面に施されるプレート加工(メッキ)は10ミクロン(スイスの法的基準では8ミクロン)と厚く、ゴールド、925スターリングシルバー、ロジウムのものがあります。

数年前たまたま買ったカランダッシュのボールペンが使いやすかったので、調べてみると、このエクリドール・コレクションをルーツとする普及版でオフィス・コレクションというラインナップでした。

カランダッシュは、リフィル(替え芯)にも定評があり、書き味も滑らか。直線で10kmの筆記が可能とのことです。

No.145 2004/01/01 小道具

写真はRNY-1000K / Nです。
K.YairiのRNY-1000K

元々はエレキギターばかり弾いていたので、アコースティックギターは、No.026で紹介したギグパッカー1本しか持っていません。
ただ、クラシックギターなので、スチール弦を張ったアコースティックギターも欲しいなと思っていました。
また、今まで購入したギターは全て手元にあるので、一生使うならちょっと高くても良いものを、とも考えていました。

アコースティックギターの神器といえばマーチンとギブソン。
MartinならDreadnought(ドレッドノートモデル)の「D-28」、Gibsonなら「J-45」が代表的なモデル(と私は思っています)。


ただ、路上ライブをするわけではないので、大きい音が鳴るサイズの大きいものではなく、小ぶりのものをターゲットにしていました。

2つのメーカーの中で比較的小ぶりなものと言えば、Martinは「000-18」、「000-28」と言ったAuditrium(オーディトリアムモデル)で、Gibsonは「L-00」。
掘り出し物があれば「000-28」なんかが良いな〜なんて思っていました。
(特にエリック・クラプトンのシグネチャーモデル「000-28EC」は、定番よりハイグレードな仕上がりです。)

ということで、2003年最後のお買い物は、アコースティックギターと決めて、楽器店に...。

何軒かまわって中古の「000-28EC」を試し弾きしました。弾き易さ抜群で音色も申し分ありません。その後、別のお店で「L-00」を試奏。サイズはより小ぶりでGOODでしたが、初めに定価で倍もするギターを弾いてしまったのが失敗。ネックの具合や音色などどうしても「000-28EC」の方が好印象でした。

ただ、どちらにしても値段は予算をオーバー。そんな中で、もう1つ気にしていたのが国産のもの。その中でも候補に考えていたのがヤイリのギターです。
(同じ品質が半分の値段で手に入るのでは、と思っていました。)

少量生産の純国産手工ギターにこだわるK.Yairiは、鈴木バイオリンで弦楽器作りを学び、1935年よりギター製作を始めた矢入儀一氏の息子、一男氏のメーカーです。既に幻となってしまったS.Yairiは、もう一人の息子、貞夫氏のメーカー。近年OEMでブランドのみ再興されたとのことです。

で、最終的に選んだのがショップ別注の「RNY-1000K / N」というモデルなのでした。

ニューヨーカータイプの小ぶりなギターは、オーディトリアムよりひと回り小さく全長100cm(弦長64.5cm)で、ボディ幅は36cm。
しかも、美しい木目のコア材を用いたオールコアなのです。

(実は、TVでとある芸能人が弾いていたオールコアのギターを見て、ちょっと気になっていました。噂によるとこちらはマーチンに特注した00-45をベースにしたもののようです。)

ネック(棹)はマホガニーで、フィンガーボード(指板)とブリッジ(下駒)にはローズウッド、ボディ外周にはヘリンボーントリムが施されています。また、ソリッドタイプのヘッドには、●ゴールドのビンテージタイプのペグが取り付けられており、コアの木目と相まって非常に美しいです。

また、コア独特の歯切れ良いサウンドで、サイズの割に良く鳴ります。
(期待通り良い音を半分の値段で手に入れることができたような気がします。)

ちなみにワンランク上に「RNY-1500DX / N」というモデルがあり、こちらはフィンガーボードとブリッジにエボニーを用い、ボディ外周とサウンドホール・ロゼッタはアバロニ(アワビの殻)でバインディングされています。また、クラシック・ギターに使われるスロッテッド・スタイルのヘッドを採用、ネックは12フレット・ジョイントになっています。
(とある芸能人のモデルはこちらに近かったような気がきます。)

でもって、実際の私のギターはこれら2つのモデルとは違う仕様で型番は「RNY-1000K / DX PREMIUM」

「RNY-1000K / N」のをベースにしつつ、「RNY-1500DX / N」の要素を取り入れてあり、サウンドホール・ロゼッタとボディ・バインディングがアバロニ(アワビの殻)になっています。
また、表板には普通のコアではなく、カーリー・コアと呼ばれるトラ目のコア材が貼られています。(ボディと同じくソリッドタイプのヘッドも美しいトラ目になっています。)

このコア材が希少らしく、ショップによるとこの仕様では10〜15本程度しか作らない(作れない)とのこと。
(そもそもは仕様を間違えて作ってしまったようで、現在の販売価格は採算度外視。仮に作ったとしても次は同じ価格では販売しないとのことです。よってこの型番については、ショップ別注の正式なラインナップにはなっていません。)

ちなみに、付属の●ブラウンのハードケースは内張りが●ダークグリーンでこちらも高級感があります。

No.146 2004/01/10 時計
BEAMS別注のG-SHOCKスティングモデル

子供の頃に雑誌の占いなんかを読んで、そこに載っていた根拠のない話をずっと信じつづけてるってことありませんか?

私の場合、ラッキーナンバーが1、8、10で、ラッキーカラー●オレンジ

そこで番号はできるだけこの中から選ぶようにしています。
色については、洋服なんかの場合、似合う似合わないがあるので、特にこだわってはいませんが、ポイントに●オレンジを持ってくるのもお洒落かなと思う今日この頃。

でもって、たまたま立ち寄ったセレクトショップで見かけてしまったのがこのG-SHOCK、しかもスティングモデル。

型番「DW-5700C-1V」は、海外専売モデルとして1987年に売り出されました。
この●ブラックのモデルをあのSTINGがはめていたことから火がつき、スティングモデルと呼ばれるようになります。
人気がでたのも、スティングがこのモデルをチョイスしたのも、やはりそのデザインの良さによるところが大きいと思います。

2001年の夏には、復刻版として日本市場向けに「DW-5700-1JF」が発売され、そのしばらく後に●イエローのモデルも追加されました。(この●イエローも中々GOODです。)

そして2003年G-SHOCK誕生20周年を記念して、ビームスが別注したのがこの「DW-5700BE-4JR」です。

色はビームスのイメージカラーをベースにした●オレンジの他、●ブラックもありますが、別注(ビームス)にこだわらなければ●ブラックは復刻版の「DW-5700-1JF」の方がかっこいいと思います。

ちなみにお決まりのバックライトには『BEAMS』の文字が浮かびます。

No.147 2004/01/17 靴
PREMIUM WATERPROOF BOOTS ティンバーランドのイエローブーツ

1918年アメリカで靴製造を始めたネイサン・スワーツ。
1952年にはアビントン(アービントン)・シュー・カンパニーの株を取得、TIMBERLANDとして正式にスタートしたのが1973年のこと。


時を同じくして、射出成形技術によりアッパーとミッドソールの縫い合わせをなくした世界初の完全防水ブーツ『6インチ・プレミアム・ウォーター・プルーフ・ブーツ』が誕生。
アッパーに採用されたシリコン加工のヌバックの色が黄色いことから●イエローブーツと呼ばれるようになります。

完全防水へのこだわりは、ソールやアッパーだけでなく、アイレットの防錆加工などにも見られます。

ライニングにはグローブ・レザーが用いられ、アッパーとの間にはマイクロファイバー断熱材がラミネートされているので保温性にも優れています。

また、天然ゴムのスーパー・ラグアウト・ソールは、高いグリップ力を誇り、耐久性にも富んでいます。

でもって、写真のイエローブーツは、30周年アニバーサリーモデル

25周年とミレニアの限定は、タイミングが合わなくて購入を断念。そして30周年を迎えた2003年9月、●ウィート●マリーゴールド●カフェの3色で発売された中から最もイエローブーツの近いイメージである●ウィートを選択しました。
(生産数に制限はないけれども、今シーズンのみの販売で、数的にはマリゴールドが希少とのことです。※)

スタンダードとの違いは、使い込んだイエロー・ブーツをイメージしてアッパーにアンティーク加工されたスムースレザーを用い、アイレットやふくらはぎを保護するブラウンのパッドも使い込んだ雰囲気になっています。

また、ライニングには現会長のシドニー・スワーツ氏のサインが刻印されており、ヒール近くにあるサイドロゴとベロのロゴには「EST.1973」の刻印があります。

自分で味だしをしたい私にとっては、アンティーク加工はちょっと余計ですが、スタンダードのイエローブーツに比べ大人っぽい雰囲気が魅力です。

保温力は抜群で、No.037で紹介したDANNERにひけを取りません。
加えて長靴のように完全防水。そのためか履き口はかなり狭くできており、脱ぎ履きし難いのが唯一欠点です。
(但し足入れ後はゆとりがあるため、私の場合ハーフ小さ目を選んでいます。)

※今シーズンのみ販売とのことですが、今シーズンっていつまでなのかはわかりません。尚、アニバーサリーモデルとしてはこの他、ショップ限定で8インチブーツ1色とモカシン1色が発売されているとのことです。

No.148 2004/02/14 生活
アラビア社ティーマのマグカップ

1873年フィンランド創業のARABIAは、ムーミンをモチーフした食器などを手掛ける陶器メーカーです。

その食器の中で特にシンプルなのが、カイ・フランクがデザインしたTEEMAシリーズ
(ちなみにカイ・フランクのもう1つ代表作がイッタラ社のカルティオです。)

Kaj Franckは1945年にアラビアのデザイナに就任し、1981年にはティーマ・シリーズを発表。で、このティーマは今ではアラビアを代表する器の1つになっています。

このシリーズのコンセプトは、飽きのこないシンプルなデザインとリーズナブルな実用品であるということ。スタッキングできる収納性に加え、丈夫であることも特筆できる点です。

色は、写真のアイボリーホワイト●ブルーグレーに加え、●レモンイエロー●ダークグリーン●ダークブルー●ブラックなどがあります。
(レモンイエローはインターネット上でよく見かける色ですが、実際は写真よりも淡い色なので、購入は実物を見てからの方が無難です。)

最近アラビア社は、イッタラ社(1881年フィンランド創業)、ロールストランド社(1726年スウェーデン創業)とともにハックマングループに統合され、戦略商品はiittalaブランドに統一されることになったため、このアラビア社ロゴのティーマも徐々に市場から無くなりはじめています。
(私がこのティーマ購入した時には、既にイッタラ社ロゴのものも混ざって並べられていました。)

既に何度も使っていますが、やっぱり、いい陶器は飲み口のあたりの柔らかさが違います。

No.149 2004/02/21 生活
クリッパンのハーフ・ブランケット

ひざ掛けにするベビー・ブランケットは、No.081で紹介したオステルヨートランドで決まり。

そして、羽毛布団の上にかける厚手の毛布は、No.143で紹介したイルムスのオリジナル・ブランケットで決まり。

そして、もう1つ探していたのがハーフ・ブランケットで、このサイズはごろ寝用
ベビー・ブランケットでは足先にしかかからず、普通のブランケットはリビングに持ち込むと邪魔になります。

と言うことで、ハーフ・ブランケットを探していたのですが、需要が少ないのか見つけるのさえ困難。

そこでバーゲンをあてに、以前毛布を買ったイルムスに行ってみると、なんとクリッパンのブランケットがセール対象に...。しかも、お目当てのハーフ・ブランケット。

1879年スウェーデン創業のKLIPPANでは、多くのテキスタイル・デザイナによる様々なブランケットを展開。ハンドメイドで作られるここのブランケットの特徴はリバーシブルで利用できることです。

で、写真のハーフ・ブラケット(サイズ 90 x 130 cm)は、Lotta Glaveがデザインしたうさぎの『Kanin』で、色は、●ピンク●グレー●レッドの他●フォーゲット・ミー・ノットがあります。
(Forget-me-notは色の正式名で勿忘草のブルーのこと。私が購入したこの色、写真で紹介できないのが残念です。)

素材はウール80%、コットン20%混紡で暖かいのですが、唯一の欠点が...。ほこりがすっごくでます。

No.150 2004/03/06 ファッション
 ブリティシュ・ショートウォーマー グローバーオールのダッフルコート

元々Duffle Coatは、北欧の漁師が船上で着ていた防寒コート(フィッシャーマン・コート)を起源とし、第二次大戦中、モンゴメリー英国陸軍元帥が好んで着たことからモンゴメリー・コート、コンヴォイ・コートとも呼ばれています。
後に英国陸海軍にも供給されるようになり、戦後軍放出品が出回ったことで一般に広まったとされています。

Harold & Freda Morrisとそのファミリーはグローブやオーバーオールなどの販売を手掛けていましたが、
1951年英国国防省からダッフルコートの販売を委託されたのを機に、社名をGLOVERALLに変更します。


1954年、独自にダッフルコートの生産を開始しますが、この際浮きを模した木製のトッグルを水牛の角に、麻紐のループをレザー製に変更。
また、帽子の上からでもかぶることができたフードもスタイリッシュで小さいものにし、パッチポケットにもフラップを追加することで、よりファッショナブルに着られるコートになりました。

(同時に素材もベルギー産のダッフル・クロス(この生地の産地が名前の由来)に代わり、独自に開発した厚手のメルトンを採用しています。)

そんなわけで、ダッフルと言えば、やっぱりグローバーオール。タフなイメージにはひかれるのですが、唯一の欠点が、厚手のメルトンが重いということ。

そんなこんなで決めかねていた時に、ある百貨店が40着限定のカシミヤ混のダッフルを別注。ウールにカシミヤを20%混紡し、2000gあったコートを1400gにまで軽減したとのこと。
また、オックスホーンのトッグルとレザー・ループといったグローバーオールのオリジナル仕様を採用することで、ビジネスにも着られるコートに仕上がっています。

色は写真の●チャコール・グレー●ネイビーブルーの2色。

その他の特徴は従来通りで、生地は裏地無しの一枚仕立て。保温性を高めるのと、雨の浸入を防ぐ目的で、肩部分は二重になっています。
縫製部分はパイピングにより補強。
フードはボティに直接縫い付けられおり、風が入り込まない仕様。前身頃の合わせも、風の向きにより左右を変えることができます。
トッグルとループは手袋をしていても開閉できるので、結構便利です。