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Beatles Slash

--総論--

恥ずかしいとか言いつつ読んでみたら結構はまったBeatles slash。
(スラッシュというのは、日本で言うとボーイズラブのことです、大体…
「外国の陳腐なゲイボーイ小説」なんて言われ方もあるようですな…orz)
折角ですので(?)その研究成果をここに(いらん)(笑


○ペアリング
やはりJ(ジョン)/P(ポール)が一番多いです。でも一応ほとんどの順列組み合わせが存在するようです。もちろん複数もありです。とりあえずこのページではJ/Pパターンを素材として進めます(進めなくていいって…)。
日本のボーイズ物の場合、カップルの間の×は、左が攻(男性役)右が受(女性役)という決まりになっているようですが、スラッシュの場合は特にそういう決まりはなく、単にカップルを表しているようです。

○シチュエーション
-時と場所
アメリカ公演の最中どこかのホテルの一室で、というのがポピュラーなようです。ビジュアル的に美しい時期なのと、外出できずホテルに押し込められていたという事実、二人組で一部屋という設定から、そういうシーンが想像しやすく、書きやすいからでしょう。書き手に(たぶん)アメリカ人が多いという事情もあるかもです。時々、B4はアメリカに住んでたと思ってるんじゃないかと思われる書き手もいます。(w

-人間関係
・始めから恋人同士で、公演の疲れやストレスを癒し合う、あるいは誤解があってそれを解くというパターン。
・どちらかが相手に片思いをしていて、やっと思いを伝え、結ばれるというパターン。
どちらもちゃんとあります。恋人パターンは甘々、片思いパターンは内面描写がきっちり。西洋の乙女も日本の腐女子と大体同じマインドを持っているようです。
偶然のことからお互い意識し始める、というパターンももちろんあります。
あと、B4後期('68〜'80以降)を舞台にした物になるとYokoの絡む三角関係のシチュエーションが多いです。当時、実際にもPはJを取られたという思いがあったようですし、そこいら辺のドラマがまた乙女の想像力を刺激すると思われます。
GやRが絡んでくると話にバリエーションが出てきて、中には隣室のJとPの声に刺激されてGとRが出来ちゃった、なんてコメディっぽいのもあります:-)

○描写
-視点(P.O.V.)
P視点の三人称というのが割と多く、次がP視点の一人称。性格描写とも関連して、これが一番書きやすく、読む方も入りやすいという気がします。やっぱり乙女は自分をキュートなPに投影して男らしいJに愛されたいということでしょうか。逆に母性愛で包んであげたいという萌え(笑もあるかも。

-換喩(メトニム)
日本のBL(ボーイズラブ)物と大きく違うのはここかもしれません。
文章のマンネリを防ぐため、相手のことを記述するのに一つの作品の中でもfriend、lover、mate、bandmate、partner、bass player、guiterist、the older(younger) manなどいろいろ使い分けられています。日本語でも書ける文章ですが、翻訳物っぽくなるような気が。

-呼称
その場の雰囲気によってJはPのことを「Paul」「Paulie」「Macca」と呼び分けることがあります。PもJのことを「John」「Lennie」「Lennon」と呼び分けたりしますが、ここいら辺も英語に強くないとニュアンスの違いがはっきりとは分からないような…。わざと苗字とか、姓名を続けて呼ぶ時は喧嘩腰でちょっと厭味な感じを出すか、逆に冗談であらたまっているという感じなのかな…
恋人同士設定の時は、相手を「luv」と呼ぶ描写が多いです。loveから来てる単語ですね。darlingみたいな感じなのでしょうが、恋人でなくても仲のよい友人間では使うようです。彼らも実際に使っていたのでしょう(アニメ映画Yellow Submarineの最後で本人達が適当に話すシーンでPがJに'What's the matter, John luv?'と聞いています)。
GやRの呼び名はそれぞれ「Geo」「Richie、Rings、Ringy」などがあります。
彼ららしさを出すという点では、会話の中でわざと'meself'などとなまらせるテクニックもよく使われます。
海外でもJとPの互いの呼び名のことは気になる様子^^★★★
Anthology CDはよく聞いているのにYou've Got to Hide Your Love Awayの演奏前にJがMaccaと呼んでいるのは気がつきませんでした。改めて萌えw
JがPを実際に「Paulie」と呼ぶのは向こうの人でも聞いたことないんだなあ…(アニメの中で一回だけ呼んでて思わず耳ピーンになりましたけどw)
Geoffery Giulianoの本によると本人のいないとこで呼んだりしてるみたいですが…w(;´Д`)
実際には映画のA Hard Day's Nightの最初の方(列車のコンパートメント)で一回呼んでるように聞こえます。この映画ではおじいちゃんやマネージャーさんも呼んでますけどねv


-外見描写
Jは大抵、「グループの中で一番髪の色が明るい」ことで差別化されています。赤いとか、金髪が混じっている、などと書かれることもあります。髪の描写は、その最中にPの指がまさぐる物としてよく出てきます(笑
Pはやはり大きな瞳と綺麗なルックスが特徴です。beautiful、gorgeousなどと描かれます。一番髪の色が濃いと書かれることもたまにあります。目の色をgreenと書く人もいますが、緑がかっている、くらいの意味なのでしょう。

-性格描写
まあ大体想像出来る通りという感じで、Jはクールで口が悪いが内面は繊細で傷つきやすい。childishという形容詞も使われます。迫る時にはimpish grinとかdevilish smileを浮かべたりします。
Pは、先に書いたように視点の問題も絡んでくるのですが、明るく素直ないい子タイプで、迫られる方が多いようなので性格の描写としては人に気を配るとかくらいでしょうか。結局女の子扱いという感じが多いです。
4人揃って登場する時は特に、現実を捻じ曲げてPを一番年下と設定する作者さんもいて、まさに乙女というか姫扱いになってたりします。脳内で「そ ん な タ マ か よ」と突っ込みつつも、決して嫌いではないです(w




*激しく関係無いですが、英文を落とす時にフォントを変えるのをうっかり忘れて化ける文字ってなんで稚とか痴とか腺とか変な文字ばっかなんでしょう。いや、わけはわかってるんですが、読んでるものがものだけについ被害妄想に(笑

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