店主の釣りバカ日誌2002 2001 2000 
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9月30日「2002年最終釣行」の巻

 夏以降納得できる釣果も無いまま、とうとう最終日を迎えてしまった。
 最終釣行を解禁の頃よく出かける、千代川支流N川で締めくくる為、出かけてみた。夏の間、葦原は背よりも伸び、とても渓魚のポイントには見えない。しかし、葦原と葦原の間はクリーク状の流れを形成し、水温の低下とともに、ヤマメにとっては、この上ない隠れ家となっている。
 河原の横切ろうと草原を掻き分けると、花粉が宙に舞い、息を止めてすり抜ける。流れに立ち込むと、足元から魚影が走るのが見えるが、くまなく流域を探っていく時間も、精神的な余裕も残されていない。今までの大物の実績ポイントを巡る、美味しいとこ取り釣行を敢行してみたものの、写真のヤマメが最大魚であった。


9月16日「癒し渓」の巻

 9月の声を聞くと、水温が低下し、再度カゲロウの羽化が盛んになるため、禁漁間際の短いチャンスの時期である。
 しかし、山陽側が禁漁になるためか、著名な河川は釣り人であふれ、釣り荒れも著しい。
 こんな時でも、T川の上流部O集落付近には、釣り人の影もなく、のどかな、山村のイメージを色濃く残している。このあたりの奥山では、すでに稲刈りは終わり、農作業の人々の姿もまばらである。川の流れは人工的にはなっているものの、ポイントごとでイワナが顔を出し、心を和ませてくれた。特筆の大物は釣れないにしても、オレンジ色の濃い魚体がネイティブであることを物語っている。
 気を良くして、油断していたら、花粉症秋の段、発症。この時期、川原には葦やよもぎ等の他、様々な植物が、花を付けているので、花粉症の人は要注意である。


9月9日「台風一過の大***」の巻

 8月は、暑さと子供の宿題に追われ、ほとんどと言うほど釣らしい釣はできず、ついに9月を迎えてしまった。さすがに9月の声を聞くと、風も少しは秋らしくなり、ウエーダーを履く抵抗もなく、おのずと釣行回数も復活!
 台風の影響で、久々にまとまった降水量となり、渇水気味の川が潤いを取り戻したようだ。川床が洗われ、お腹を空かせた魚達が流心に待っていることを期待したい。この時期、産卵を控えた魚が、相手を探して移動するため、魚止めとなる堰堤には、大物が潜んでいるに違いない。堰堤の上流の左右の流れが、落ち込みからY字型の合流し、フィーディングレーンを形成し、大物の実績ポイントになっている。
 思い切ってカディスの#10番をセレクトし、Y字型のフィーディングレーンに添って流してみる。流れの合流点に差し掛かったとき、潜水艦のようにゆっくりと大きな物体が浮き上がってきた。フライが消しこまれ、ゆっくりと遅合わせを意識し、ロッドを立てると魚の感触が伝わってきた。振幅から大物であることが伝わってくる。しかし、魚体にパーマークが見えない。サツキマスか・・・・・と思わせた奴はやはり、こいつであった。