店主の釣りバカ日誌2002 2001 2000 
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7月16日「コウモリガサの実力」の巻

 今日は、今ちょっと話題のアンブレラフライの実力を試すべく、湯原自然渓流鱒釣り場へやってきた。台風の前後というタイミングではあるが、ダムのテールウォーターを利用しているため、1年中ほとんど水量と水温が一定しており、今日も変わらぬコンディションで出迎えてくれた。まさに鱒にうってつけの環境となり、全天候型フライフィッシング道場となっている。
 先客はなく、フライのテストには絶好と思われたが、土日のプレッシャーのためか、ライズはほとんど見当たらない。フライのテストには少々過酷なコンディションであるが、早速デモ用に預かったアンブレラフライを結びトライしてみる。フライサイズは#16番位に相当するであろうが、通常の湯原パターンCDCの#20番〜に比べ異常に大きく感じ、違和感を覚える。
 しばらくフィールドを見て回り、やる気のある魚を探す。ライズは皆無に近いが、一番魚が良く見えるフライマンの銀座通り、油屋前で実釣。眉に唾を付ける気分でフロータントを付け、キャスティングを開始し数投後、黒い影がフライをチェイス。ユーターンかと思いきや、躊躇無くフライを咥え走り出し、ラインを引き出し、リールが鳴く。何事かとホテルの客が窓からこちらを見て、声援を送っている。ここでいいとこを見せなければと、ランディングネットを差し出したとたん8Xティペットが音もなく切れた。
 その後、アンブレラフライの実力を試す事ができないまま納竿となったが、魚の反応は明らかに違うことが確認できたのは一つの収穫である。まだまだ未知の可能性を秘めたアンブララフックの検証に、しばらく湯原に通う事になりそうだ。写真は、同日、ドライ&ニンフで釣れた同寸のレインボー。
 参考までにアンブレラフライの情報をリンクしておきます。フライフィッシャー7月号38Pもご覧ください。
http://www6.shizuokanet.ne.jp/halkai/Umbrella/Flymenu.htm
http://beta1.net/~halkai/FF1.html



7月8日「山葵の渓」の巻

 T川中流部から枝分かれする小渓流は、今の時期はすでに葦がはびこり、とても渓流魚をイメージする流れではない。しかし、大きな砂防堰堤を越え、更に車を走らせると、また清涼な流れとなり、わさび田へと続いている。キャスティングは窮屈で蜘蛛の巣と、木の枝との格闘を余儀なくされるが、それでも気の良いイワナが遊んでくれ、梅雨のうっとうしさの気晴らしとはなった。遊んでくれたのは、20センチ前後の子供たち。あるポイントで、大きな黒い影が走ったが、何度フライを流しても空しい作業であった。