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真夏のニュージーランドというのに、我々が日本から冬を連れて来たみたいに、周辺の山々は冠雪している。クイーンズタウンの某ホテルで、怪しげな男達が深夜の密会。私と同行の竹中氏、今回お世話になったクイーンズタウン在住の山口氏、そしてガイドのダニエル氏とで、明日朝の釣行計画である。ダニエルのプランによると、朝5時に出発し、車で1時間少し走り、そこから更に徒歩で40分ほど入るらしい。長旅にもかかわらず、私と竹中氏はハイテンションで、気持ちは既に釣り場に飛んでいる。2つ返事で了解し就寝ZZZ・・・・
朝5時、コーヒーを沸かし飲んでいると、ホテル下に車が1台、ダニエルだ。早速釣具を搭載し出発。寝不足の私たちは、車の中でまた爆睡ZZZ・・・・・気がつくと車はオフロードを走行し、何分走っただろうか、とある牧場の侵入路に停車。・・・そこで、あることに気づく。朝早かったため、用足しを済ますのを忘れていた。海外でのキジ撃ちは初めてである。ダニエルに「フェザント・ハンティング」と言って、しゃがんでうん○座りポーズをしてみせると、了解したようだ。ダニエルは、3年半の日本滞在経験があり、多少の日本語は理解できるものの、それほど堪能ではない。思えば、周りは牛や羊、鹿の糞だらけ。そこに人間のうん○が何個かあったところで、全然問題ないだろうと二人で連れうん○。
ここから、トレッキングの始まり、牧場の作業用トラックが1台通れるだけのアクセス道路を歩く。遠くから見ていると青い綺麗な花が咲き誇っているが、中を歩くとチクチク!野アザミである。新品のウエーダーが痛々しい。車では入れると随分とショートカットできそうであるが、牧場の経営者は「ストーンヘッド」だとダニエルが言う。「まだかいな」と思った頃、牧場の境界柵が見えてきた。ここをくぐると釣りを始めるらしい。
川を見るととても流れが細い。これでも、数日の雨で水量が増えたらしいが、本当にこの川に20インチオーバーのレインボーがいるのか疑問に思えた。ダニエルによると、この川は南島では珍しく、90%レインボートラウトの川だと言う。しかし、行けども行けども魚の気配なし。「ニュージーランドまでトレッキングに来たわけじゃないんだぞ」と思いかけたとき、初ヒット。思いがけない浅瀬でそこそこ良型に出会え、今までの疲れが一気に消える。しばらく行くと良い感じのプールが見えてきた。「ライズ!」の声に、ドライ&ニンフのシステムからドライオンリーに変更し、竹中氏がチャレンジ。悪戦苦闘の末ゲットした魚はそう大きくは無いが、マッチザハッチでの感激の1匹であった。その後ライズはなくなったものの、ブラインドフィッシングで交互にヒット。満足して、プールのほとりでランチタイムとなった。
その後、数キロ遡ってみたものの、まとまった釣果も無く来た道を引き返す。さすがに、帰りの足取りは重く、ダニエルに数回のタイムの指示を出す事となった。(しかし、ダニエルの足は速い。聞けば、趣味はフライフィッシングとトレッキング。ついていけないわけだ)
その後、Upper Mataura Riverのイヴニングライズに急いだが、降雨による低水温で不発に終わった。
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