■ 2009年に観た映画
  
2009年12月 「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」
2009年12月 「シュレック」
2009年12月 「おいしいコーヒーの真実」
2009年12月 「ファストフード・ネイション」
2009年12月 「毒薬と老嬢」
2009年12月 「狂い咲きサンダーロード」
2009年12月 「夜の終りに」
2009年12月 「闇の子供たち」
2009年12月 「丑三つの村」
2009年12月 「オール・ザット・ジャズ」
2009年12月 「ウォーリー」
2009年12月 「ヘルボーイ」
  
2009年11月 「真夏の夜の夢」
2009年11月 「バットマン・ビギンズ」
2009年11月 「スクール・オブ・ロック」
2009年11月 「ある戦慄」
2009年11月 「鬼畜」
2009年11月 「カポーティ」
2009年11月 「モンスターズ・インク」
2009年11月 「ビハインド・ザ・マスク」
2009年11月 「道」
2009年11月 「原子力潜水艦浮上せず」
2009年11月 「十二人の怒れる男」
2009年11月 「ラフマニノフ ある愛の調べ」
2009年11月 「ミスト」
  
2009年10月 「許されざる者」
2009年10月 「カンフー・パンダ」
2009年10月 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
2009年10月 「接吻」
2009年10月 「座頭市物語」
2009年10月 「イージー・ライダー」
2009年10月 「バットマン・リターンズ」
2009年10月 「ソウ5」
2009年10月 「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
2009年10月 「ハプニング」
2009年10月 「革命児サパタ」
2009年10月 「七年目の浮気」
2009年10月 「ゆれる」
2009年10月 「ヤング@ハート」
2009年10月 「ハスラー」
2009年10月 「バットマン・フォーエバー」
2009年10月 「キャラメル」
2009年10月 「秋日和」
2009年10月 「上海から来た女」
  
2009年 9月 「狼よさらば」
2009年 9月 「ダークナイト」
2009年 9月 「雨月物語」
2009年 9月 「山猫」
2009年 9月 「地球最後の男」
2009年 9月 「イースタン・プロミス」
2009年 9月 「ガメラ2 レギオン襲来」
2009年 9月 「浮草」
2009年 9月 「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番」
2009年 9月 「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番」
  
2009年 8月 「第三の死角」
2009年 8月 「熱いトタン屋根の猫」
2009年 8月 「ジャズ・シンガー/ジャッキー・パリスの生涯」
2009年 8月 「コンドル」
2009年 8月 「ベオウルフ/呪われし勇者」
2009年 8月 「ピンクの豹」
2009年 8月 「叫」
2009年 8月 「恐怖の足跡」
2009年 8月 「おくりびと」
2009年 8月 「ギルダ」
2009年 8月 「寝取られ男のラブ♂バカンス」
2009年 8月 「傷だらけの栄光」
2009年 8月 「ラスベガスをぶっつぶせ」
  
2009年 7月 「タクシー・ドライバー」
2009年 7月 「宇宙水爆戦」
2009年 7月 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」
2009年 7月 「エイリアン/ディレクターズカット版」
2009年 7月 「アラバマ物語」
2009年 7月 「バットマン」
2009年 7月 「あなただけ今晩は」
2009年 7月 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
2009年 7月 「ザナドゥ」
2009年 7月 「鉄道員」
2009年 7月 「狂熱の季節」
2009年 7月 「ある脅迫」
2009年 7月 「荒野の用心棒」
2009年 7月 「刑事」
  
2009年 6月 「いちご白書」
2009年 6月 「スマイル 聖夜の奇跡」
2009年 6月 「甘い生活」
2009年 6月 「エディット・ピアフ 愛の賛歌」
2009年 6月 「波も涙も暖かい」
2009年 6月 「チャイナタウン」
2009年 6月 「クローバー・フィールド」
2009年 6月 「戦艦バウンティ号の叛乱」
2009年 6月 「プレデター」
2009年 6月 「ゾラの生涯」
2009年 6月 「未来世紀ブラジル」
  
2009年 5月 「荒野の七人」
2009年 5月 「シューテム・アップ」
2009年 5月 「クレーヴの奥方」
2009年 5月 「夏の嵐」
2009年 5月 「ミッション・インポッシブル」
2009年 5月 「Shall We ダンス?」
2009年 5月 「デスペラード」
2009年 5月 「逢びき」
2009年 5月 「戒厳令」
2009年 5月 「ノー・カントリー」
2009年 5月 「昼下がりの情事」
2009年 5月 「フランケンシュタイン」
2009年 5月 「ミラーズ・クロッシング」
  
2009年 4月 「デルス・ウザーラ」
2009年 4月 「踊らん哉」
2009年 4月 「自転車泥棒」
2009年 4月 「ビバ!マリア」
2009年 4月 「28週後」
2009年 4月 「天井桟敷の人々」
2009年 4月 「犬神家の一族」
2009年 4月 「ジーザス・クライスト・スーパースター」
2009年 4月 「ラスト、コーション」
2009年 4月 「ウィズ」
2009年 4月 「赤ひげ」
2009年 4月 「いのちの食べ方」
  
2009年 3月 「欲望という名の電車」
2009年 3月 「大統領の陰謀」
2009年 3月 「華麗なる賭け」
2009年 3月 「クレイマー、クレイマー」
2009年 3月 「どですかでん」
2009年 3月 「ペーパー・チェイス」
2009年 3月 「ジャイアンツ」
2009年 3月 「どん底」
2009年 3月 「地上(ここ)より永遠に」
2009年 3月 「悪い奴ほどよく眠る」
2009年 3月 「雨に唄えば」
2009年 3月 「北北西に進路を取れ」
  
2009年 2月 「パンズ・ラビリンス」
2009年 2月 「失われた週末」
2009年 2月 「伯爵夫人」
2009年 2月 「魍魎の匣」
2009年 2月 「ひまわり」
2009年 2月 「アメリカン・グラフィティ」
2009年 2月 「卒業」
2009年 2月 「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」
ドイツ映画で、主人公は男二人。病院のベッドで出会った二人は、かたや脳腫瘍、かたや骨髄腫で共に余命わずかと宣告されていた。死ぬ前に一度海を見たい、と一人が告げ、彼らは車を盗んで海を目指す。金のない二人は銀行強盗で金を奪い、警察に追われる身となる。さらに、盗んだ車はギャングのもので、車には大金が積んであった。警察とギャングの両方に追われながら、二人の間に強い友情が芽生えていく。

 海をめざす旅というロードムービー的要素と、男二人の友情劇というバディ(相棒)ムービー的要素を兼ね備え、演出も素晴らしい。基本的にはコメディなので、激しい銃撃戦が何度もあるのに、一人として死人が出ない。折りはさまれるユーモアはどれもセンスに満ちており、しっかり笑わせてくれる。それでも作品の底に流れているのは「死」という重いテーマだ。いつも思うが、いい作品には必ずいい笑いの要素がある。厳格な宗教者のような作品ほどピントがずれていたりするものである。どうしようもなく下品で自堕落な部分と崇高な部分とが同居するのが人間の本質だ。そこを見事にすくい取っている本作は、途中の道のりで二人がいかに無軌道な行動を見せようと、だからこそラストシーンが胸を打つのである。

 ちなみにこれを基にして日本で同内容の作品が公開されるらしいが、主人公が男女のカップルにされていたりなど、どうせあんな感じだろうというのが目に見えているので、興味はない。
2009年 2月 「刑事ジョン・ブック 目撃者」
2009年 2月 「大いなる西部」
2009年 2月 「迷子の警察音楽隊」
2009年 2月 「リトル・ミス・サンシャイン」
2009年 2月 「女相続人」
2009年 2月 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
  
2009年 1月 「俺たちフィギュアスケーター」
2009年 1月 「いつも心に太陽を」
2009年 1月 「さすらいの航海」
第2次大戦前のドイツ。ナチスの手から逃れるため、千名近くのユダヤ人が客船に乗り込み、アメリカを目指す。ところがこの航海はナチスの宣伝行為のために仕組まれたものであった。船は着いたものの、ユダヤ人救済機関や政府サイドの思惑が絡み合い、なかなか上陸許可が下りない。船の内外で様々なドラマが展開する。
 船の乗客や船員それぞれに人生があり、上陸地で待つ人にもそれぞれのドラマがある。ダイナミックに展開する群像劇は、ラストの幕切れまで息をつかせない。見終わったあと、何ともやりきれない気持ちが残る。傑作だと思う。
2009年 1月 「フレンチ・コレクション2」
2009年 1月 「SF/ボディ・スナッチャー」
2009年 1月 「マッドマックス」
2009年 1月 「ホワイトハンター ブラックハート」
2009年 1月 「ニクソン」
2009年 1月 「新幹線大爆破」
キアヌ・リーブスの「スピード」の元ネタになった、ある速度以下になると自動で爆発するという爆弾が新幹線に仕掛けられる。高倉健が爆弾犯を、宇津井健が乗客を助ける指令室長を演じる。当時最新鋭を誇った新幹線が、あまりにも高度にシステム化されてしまったため、かえって犯罪への対処が困難になるという状況が描かれる。
 犯人側は完全犯罪を狙ったらしいが、犯行にはたくさんの穴があり、それを救うやり方もあまりにも馬鹿馬鹿しい。パニック映画の傑作とされているらしいが、僕にはまったくそうは思えない。
2009年 1月 「地球最後の男オメガマン」
ウィル・スミス主演作「アイ・アム・レジェンド」のリメイク元。ちなみに、さらにリメイク元の「地球最後の男」という作品がある。
 世界で細菌戦争が勃発し、人類はほぼ壊滅状態となった。生き残った者達は肉体を蝕まれ、自分達を苦しめる科学技術を敵対視している。いっぽう、ワクチンのおかげで無傷で生き残ったネビルはただ一人、彼らと戦う毎日を送っていた。
 細菌のせいで体が変化し、新人類として生きる者達と、旧人類のまま生きながらえているネビル。彼らの対決構造は、映画制作当時のヒッピームーブメントを象徴しているらしい。つまり、これまでの常識で捉えられないヒッピー達と、旧来の人々との対決を描いているのだ。前作「地球最後の男」ではこれが、白人と黒人との対立を象徴しており、だからこそこの映画での対決の意味がクローズアップされ、強く人々の心に残る。「アイ・アム・レジェンド」ではこうした現実世界とのリンクが何もなく、単にウィル・スミスのヒーロー作品になっている。だから全然観る気がしない。
 この映画のラストはやりきれない。だからこそ強く胸に残る。
2009年 1月 「アース」
2009年 1月 「東京ゾンビ」
意外や意外、よく出来た映画であった。ゾンビと柔術がテーマというぶっとんだ設定は花くまゆうさく氏原作の漫画を先に読んでいたから知っていた。原作はとてもよくできていて、映画はその原作の設定やストーリーを忠実に再現するという離れ業をやってのけている。これは力作だ。観る人によっては、何だこれ、とか、馬鹿馬鹿しいという人もいるだろう。それは正直な感想だと思う。でも僕にとってこれは傑作だ。ゾンビ映画のうちでも突出している。
2009年 1月 「ドレッサー」
これまた傑作。売れないシェークスピア劇団の座長とその付添人の物語。ワンマンで非情な座長は、実は繊細で傷つきやすい小心者だ。そんな彼をあしらい、時には厳しく接する付添人の力で、なんとか劇団は維持されている。
 付添人の視点で映画は進む。座長の一面を尊敬し、一面を軽蔑し、そして彼は自分の役割に満足している。波乱は尽きず、ラストはちょっと切ない。地味な映画ではあるが心に残る。
2009年 1月 「フォレスト・ガンプ」
2009年 1月 「旅情」