オランダ・ベルギー旅行記

Happiness Mari

どこを今年は旅行しましょう……。
ここ数年のリフレッシュ休暇はヨーロッパを連続で旅してきました。
そんなことを思いながら旅行サイトをネットサーフィンしている私。
アジア、アメリカ、オーストラリア、どこも楽しかったけど今ひとつピンとこない。
やっぱりヨーロッパが好き、今年も行きたい!!

そこで南イタリア、イギリスも考えました。
そしてここも良いな、行ったことないし、と思っていたところが「オランダ・ベルギー」でした。
ツアー紹介の「お花のじゅうたん・屋根のない博物館」というフレーズにひかれ、ここに決定。

旅行社のサイトを一つずつアクセスして私にピッタリのツアーを探します。
休暇は9日間なのでコンパクトな日程・セントレア発着で絞り込んでいきました。
空席状況の確認や旅行内容を納得いくまで何度も読んだら、ネット申し込みです。
そして料金もそのままクレジットカードでネット支払いです。
ここはかなり慎重でしたね、最後の送信ボタンを押すのにドキドキ。
でもあまりのあっさりした申し込みとカード支払いは本当に行けるのかしらと心配しちゃうほど簡単なものでした。
では2006年4月、4泊6日の日程のオランダ・ベルギー旅行記をご紹介します。

夕刻に名古屋(中部国際空港を出発して 翌朝、オランダのスキポール空港に到着しました。
「あーここがアムステルダム!」
長かったフライトの疲れもどこへやら……。
アムステルダム・スキポール空港は、ショッピング、食事、カジノで遊んだり、飛行機の離着陸を眺めながらリラックスするもよし、といろいろなことが出来る国際的で近代的な都市のような空港です。
全ての空港内の施設が1つのターミナルビルの中にまとまっています。
出発、到着、乗継すべてが1つのビルの中で行われ、全て歩いていけるように工夫されています。

観光の始まりは春のチューリップで有名なキューケンホフ公園の見学です。
キューケンホフ公園はオランダにある世界最大のチューリップ公園です。
毎年3月中旬から5月中旬の時期限定に開園されています。
キューケンホフ公園に近づくにつれて バスの車窓からは球根栽培用のお花畑。
はるかかなたまで一面がカラフルな畑。
圧倒されます、まさにお花のじゅうたん!

キューケンホフ公園写真があります

キューケンホフ公園は広い広い。
チューリップの種類がこんなにもたくさんあるとは驚きでした。
チューリップというと可憐でかわいらしい花というイメージなのだけど、ここのチューリップはとっても大きい。
それがいっぱい集まって植えられているからなかなかの迫力。
公園の中にある風車に上ると向こう側のチューリップ畑を見ることができるというので行ってみた。
すごい・きれい・あざやか!!
温室内ではユリ、ラン、バラなど、 さまざまな色とりどりの花々を見て回った。
そしてカフェテラスでおいしいケーキと紅茶を楽しんだ。
「なんて上品なおいしさ!」
そう思えたのはキューケンホフだったからでしょうか。
満足なティータイムを終え、外に出ると小さなみやげ物屋があった。
その店頭には民族衣装に木靴姿の店員さんが立っていました。
そのかわいらしさに誘われてお店に入ってしまいました。
軽くて水に強い、柳やポプラの木から作られている木靴。表面が濡れても中は暖かいので、かつては低湿地帯であるオランダにふさわしい履物だったようです。


木靴の女の子写真があります

こうして色とりどりの花が咲くキューケンホフ公園を楽しみました。

市内観光は更に世界一の花の取引量を誇るアールスメアの生花市場とゴッホの名作を収蔵するゴッホ美術館へと見学していきます。
エルメールやレンブラントらの数々の名画を所蔵する国立博物館にも訪れました。
また、市内観光の途中にオランダらしい風車を見物することができた。 リーケルの風車だそうです。
スペインの風車とオランダの風車を比較してみると、 スペインの風車は石造りで殺風景だったけど、オランダの風車は柔らかい感じで田園風景にバッチリ合っているような。 今も人が住んでいるから、窓にレースのカーテンがついていたりするので、とってもかわいらしい。
この日はアムステルダム泊。


二日目はキンデルダイクの風車、ブルージュへ。
ブルージュ途中、田園の美しい世界遺産のキンデルダイクの風車を見学しました。
キンデルダイクに近づくにつれ、のどかな風景に変化していきます。
キンデルダイクの風車はユネスコの世界遺産にも登録されています。
どこまでも広がっている田園風景にある風車は壮大です。全部で19基あるそうです。
キンデルダイクの風車を後にして 次は世界遺産のブルージュ市内観光です。

ブルージュを流れる運河写真があります

屋根のない博物館と称される街ブルージュにてミケランジェロの「聖母子像」のある聖母マリア教会などを案内してもらいました。
ブリュージュは町の中を運河が縦横に流れています。 ここは観光船があって、運河沿いの建物を眺めながらクルージングを楽しみました。 観光船の乗り場は何ケ所かあるのだけれど、 出発は時刻ではなく、乗客が満席になるまで待ってやっと出発。 お天気も良くとてもさわやかなクルージングでした。
修道院や愛の湖の方へ向かい、折り返して逆方向へ行ってから戻ります。 両岸には中世の建物が立ち並び、ときどき運河にかかっている橋の眺めなどまるで絵のよう。教会から聞こえてくるカリヨンの響きもその風景にあって素晴らしい。 その音色を聞きながら「カリヨンの音が私のところへも幸せを運んできますように……」と胸の中でつぶやいてました。
このページの最初に聞こえたメロディーがカリヨンの音色です。 この日はブルージュ泊。


三日目は ブルージュからブリュッセルに向かいながら、 途中、中世の面影を残す古都ゲントにて「神秘の子羊」の祭壇画で有名な聖バーフ大聖堂を訪れました。

神秘の子羊写真があります

大きな港町なのですが、一画に中世の町並みがそのまま残っていて観光地になっている。 その辺は歩いて観光しました。
大聖堂の前の聖バーフ広場は、バロックからアール・ヌーボーまでいろんな時代の建築様式の建物に囲まれています。
建築様式の知識なんて全く知らないけど、ガイドさんに言われるままに辺りをぐるりと見渡すと、その違いは私でもわかります。

ブリュッセルからバスで1時間半くらい、ペギンホフ修道院の近くでバスを降りて街の中へ歩いていくと、中世の町並みがそのままそっくり残っています。
はじめに入ったペギンホフ修道院の門の中は、市街とは少し違う趣き。木立の合間に修道院の古い建物が見えて、静かでなかなかの庭でした。 まるで絵葉書のようなペギンホフ修道院。
修道院の前が愛の湖で、そこからガイドさんに案内されて聖マリア聖堂を見学、商人の家の庭を抜け、運河の横を通ってブルグ広場、市庁舎、マルクト広場へと歩いた。

大聖堂写真があります

途中、ここでは有名なレース編みの実践販売店も見てきました。 レースとチョコのショップがズラリと並んで私好みのお店ばかり。 見るだけだからと、ゴブラン織りやレース編みのショップに入るけど、結局欲しくて買ってしまう。 旅も終盤になると財布の紐もゆるみっぱなしになっちゃうのね。
チョコレートの店先には色々な種類とデザインのチョコが飾られている。 可愛らしいものからちょっと卑猥なものまであってユニークで思わず笑ってしまう。 選んだチョコレートはその場で作ってくれます。 孫のおみやげにスワンの形のチョコを買いました。 チョコレートはカカオマスの分量で値段が高くなるとか……。
マルクト広場を歩いていると 香りに誘われてキャラメルがサンドされているベルギーワッフルを買いました。 とてもおいしかった。
外を眺めていると観光馬車が次から次へとやってくる。 馬車の蹄も心地よい。 マルクト広場を走る観光馬車の風景は優雅で美しい。

マルクト広場の風景写真があります

マルクト広場を囲むようにレストランが並んでいます。 夕食は名物の「カルボナルド・デ・フラマンド」 牛肉と玉ネギをビールでじっくり 煮込んだものです。ソースをフライドポテトにからめて食べるのが通だそうです。  お酒はベルギーチェリービール、フルーティーで飲みやすかったです。 素敵なレストランで頂く食事は最高。
かなり時間をかけてゆっくり夕食をしたのにまだ明るい。 ライトアップが見たくて暗くなるまで待っていた。 やっと暗くなってきたのが10時過ぎだった。 橋や建物がところどころライトアップされていて、 幻想的な世界になっていてムードいっぱい。 素敵な素敵な夜だった。 美味しいものを食し、美しい世界遺産の街で楽しい思い出がたくさんできてしあわせ! この日はブリュッセル泊。

ブリュッセル写真があります

四日目は ゲントからバスで1時間程でブリュッセルの中心街に到着。 さすが首都だけあって、これまでの観光地の中世の町並みと違い、近代的なビルが立ち並んでいる。
町の中心に位置するグランプラス広場には17世紀の歴史的建造物郡が立ち並び、 その美しいたたずまいは「小パリ」といわれています。 
ゴシックやバロック様式の建物が石畳の広場の回りを取り囲んでいます。 世界一美しい広場と言われているだけあって、市庁舎、王の家などの建物に囲まれた広場は最高でした。 これらを見回すだけでもブリュッセルまで来た甲斐がありました。 観光客もたくさんですごい賑わいです。
広場を行くと、ピカピカになった英雄セル・クラースの像があります。 像に触れると幸せになれるという言い伝えがあります。 そう聞いたら触らずには帰れない! 私も順番を待って撫でて、 少し路地に入ったところに、いよいよ ブリュッセルの名物、小便小僧が立っている。  別名ジュリアン君とも呼ばれる像は17世紀に作られた可愛らしい彫像。 ものすごい人だかりに驚きました。 これを見に世界中から訪れるのだから笑えます。 本当に小さい! 世界4大ガッカリのひとつだったりして?

人がすれ違うのがやっとのブリュッセルの食い倒れ横丁。 路地にもテーブルを置いて食事やビールを飲んでいる人たちも多く混雑していた。 私もこの中のレストラン街で昼食です。 すっごい量のムール貝。 あつあつでとっても美味しかった! ムール貝の食べ方は、食べ終わった貝殻で身をつまんで食べます。 デザートはフルーツとアイスでした。

豪快なムール貝写真があります

満足のランチタイムの後はギャラリーサンテュベール・アーケード街でお買い物。 ゴディバ・ノイハウスなど、有名なチョコレート店がいっぱいあります。 チョコレートショップはたくさんあり過ぎて、どこで買ったらいいか分からないのでガイドさんお奨めのショップで、自宅用とお土産を購入した。
歩き疲れてアイスのお店で一休み。 ナッツの大好きな私はピスタチオ&チョコを。 アイスの味は濃厚でGOOD! そしてその隣のワッフルのお店で トッピングがストロベリーと生クリームの入ったワッフルもまた別腹で食べたけど、 生地は外がさっくり、中はもっちり。 これまたGOOD!
更に歩いて行くとスーパーがあった。 外国のスーパーを見るのは大好きです。 まずはチョコ売り場へ直行。 種類の多さ、並んでいる数の多さには感激! そしてまたまた驚いたのがビールの種類の多いこと。 こちらも壁一面にベルギービールがびっしり! 疲れも忘れて楽しんだブリュッセル。
今夜はこの旅行最後の夕食です。 ベルギー名物ムール貝の白ワイン蒸し。 それとトマトと小エビのサラダ。 フリッツもたっぷりついてきます。  それにしてもどれも豪快な量です。 でもあっという間にたいらげました。 ビールのお味も最高! デザートのアイスも濃厚でおいしい! そしてこの旅行を最後に飾ったのは素晴らしいホテルだった。 最後はブリュッセル泊。

最終日は帰国のためブリュッセルからアムステルダムに向かった。 空港であまったユーロお使うため、空港ショップを見て回った。 スキポール空港はたくさんのショップや喫茶店も多く、あっという間にユーロは消えてなくなった。
今夜は機中、明日は日本だ。 たぶんもう二度と訪れることはないオランダ・ベルギー。
日本からオランダ・ベルギーはずいぶん遠い、でも思い切って来てよかった! 私の胸に納められた思い出アルバムのページがまた一つ増えました。