ニワゼキショウ

ニワゼキショウ(赤紫色)

ニワゼキショウは別名ナンキンアヤメ(南京文目)とも呼ばれるアヤメ科の小さな花で日当たりの良い道端や芝生の中に生え、一日花ではあるが次々と咲き、そのあでやかさで晩春から初夏を彩る。 紫色に加え、白色の花もあり、群生するので小さいながらも良く目立つ。
又、花はニワゼキショウより少し小さいが背丈の高く青紫色のオオニワゼキショウも野生化しており、ニワゼキショウとの雑種も見られる。

白花ニワゼキショウ

オオニワゼキショウ

いずれも 北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代に鑑賞用として持ち込まれたものが各地で野生化したとされる。
明治時代初期の文明開化の頃から中期にかけ、アカバナユウゲショウ、ツルニチニチソウ、ヒメジョオン、ハナニラ等、鑑賞用として持ち込まれ野生化した花は多くあるが、ニワゼキショウもその一つである。(「アカバナユウゲショウの雅な名」 「ツルニチニチソウとテイカカズラ」 「鉄道と共に広がったヒメジョオン」 「春の星の花ハナニラ」 の項参照)
名の由来は 「庭に咲くセキショウ(石菖)」 から来ており、セキショウは水辺に生えるサトイモ科の全く異なる植物であるが、その葉に似ているのでこの名がある。

ニワゼキショウもオオニワゼキショウもしばしば群生し、小さいながらも見ごたえの有る花である。

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