アカバナユウゲショウ

アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)という雅な(みやび)な名前を持ったアカバナ科の花である。
マツヨイグサの仲間で、夕方から淡紅色の花を開くのでこの名がある。
明治時代に鑑賞用として、南アメリカから持ち込まれたものが野生化し、現在では道端、田の畦、野原等、いたるところに咲いている。
日本に帰化したマツヨイグサ属のうち、マツヨイグサ、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサ、メマツヨイグサ、アカバナユウゲショウ、ヒルザキツキミソウの6種類が日本の野原に定着しており、通常、マツヨイグサ類は夕方に咲き、朝日を浴びるとしぼんでしまうが、ヒルザキツキミソウは昼にも咲き、アカバナユウゲショウも比較的昼間でも咲いているのが見られる。( 「マツヨイグサとその仲間」 、 「ヒルザキツキミソウと月」 の項参照)


晩春から初夏にかけて咲き、雅(みやび)な名前を持った花であるが、花自体も野の花としては大変優雅で、出会わすとつい見とれてしまう。

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